カナダの生活費と家計(Budget)
ひとことで言うと
カナダでは、住まいと光熱費が収入の大きな割合を占め、給料からは税金などが引かれます。連邦政府の金融消費者庁(FCAC)は、収入と支出を書き出して予算を立て、3〜6か月分の生活費を緊急資金として備えることを勧めています。カナダで暮らし始める人向けの家計の考え方です。
カナダの生活費の目安
移民・難民・市民権省(IRCC)の新しく来る人向けのページは、生活費について次のように説明しています(2026年10月時点、IRCCのページ(新しいタブで開く))。
- 家計の支出は、手取りの半分にもなることがある。
- 多くのカナダ人は、収入の35〜50%を住まいと光熱費に使っている。
- 部屋を1つ借りるだけでも、月C$350以上はかかると考えておく。広いアパートや家なら月C$2,000以上のこともある。大都市の外では、家賃が安いことが多い。
- 給料から引かれるもの(税金など)で、受け取る額が最大25〜35%ほど減ることがある。
- 酒とたばこは税金が高く、値段が高い。
生活費は、住む場所で大きく変わります。家賃の目安の考え方は「賃貸物件の探し方」でも扱っています。
支出の主な項目
IRCCのページは、カナダで想定しておく主な出費として、家賃や住宅ローン、暖房、光熱費、食費、衣類、健康保険、交通費を挙げています。車を持つと、ガソリン、保険、登録、整備の費用もかかります。
日本と比べて見落としやすいのは次のようなものです。
- 冬の暖房費(「光熱費込みの物件と契約の確認」)
- 携帯電話とインターネットの料金
- 物品サービス税(GST)・統一売上税(HST)・州売上税(PST)。IRCCによると、GST(5%)はほとんどの商品やサービスの値段に加えてかかり、多くの州ではさらに州の税が加わります。
- 銀行の口座手数料(「銀行の口座手数料と無料にする条件」)
予算の立て方
連邦政府の金融消費者庁(Financial Consumer Agency of Canada、FCAC)は、予算を立てる手順を案内し、オンラインの予算作成ツール「Budget Planner」を用意しています(FCACのページ(新しいタブで開く))。
FCACの考え方は次のとおりです。
- 給与明細、請求書、口座の明細から、収入・貯金・支出を書き出す。
- 支出は「必要なもの(Needs)」と「欲しいもの(Wants)」に分ける。食費、住まい、衣類、保険は必要なものにあたる。
- 一定の期間、食料品から毎日のコーヒーまで、使ったお金をすべて記録する。電話やインターネットの請求も記録する。
- 毎日の小さな出費も積み重なる。FCACは、毎日C$3のコーヒーは1年でC$1,000を超えると例を挙げています。
緊急資金
FCACは、3〜6か月分の生活費をまかなえる緊急資金(Emergency fund)を持つよう勧めています。
予算を守るコツ
FCACは、次のことを勧めています。
- レシートと請求書を取っておく。
- できるだけ予算の範囲で使う。
- 昇給や料金の値上がりがあれば、予算を直す。
- 月末に、予算と実際の支出を比べる。
手順
- 手取りの月収を確かめる(給与明細で、引かれている額も確認する)。
- 家賃、光熱費、携帯、保険、交通費など、毎月決まった支出を書き出す。
- 1〜2か月、食費や日用品などの支出を記録する。
- 必要なものと欲しいものに分け、削れるところを探す。
- 3〜6か月分の生活費を目標に、緊急資金を積み立てる。
- 月末に予算と実際を比べ、予算を直す。
ここに注意してね!
- カナダでは、住まいと光熱費が収入に占める割合が大きくなりがちです。冬の暖房費が家賃に含まれるかどうかで、毎月の支出が大きく変わります。
- 売上税は商品やサービスの値段に加えてかかり、税率は州で違います。予算は税込みで考えると、ずれが少なくなります。
- 到着直後は、敷金、家具、冬服など、まとまった出費が重なります。最初の数か月の分を多めに見ておくと安心です。
- 投資や借り入れなど個別のお金の判断は、金融機関や、資格を持つ専門家に相談してください。
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