預金保険(CDIC、Canada Deposit Insurance Corporation)
カナダ預金保険公社(CDIC)の加盟金融機関に預けた預金は、預金の種類(カテゴリー)ごとに元本と利息を合わせて最大C$100,000まで保護されます(2026年10月時点)。申し込みや費用は要りません。投資信託・株式・暗号資産は対象外で、州の規制を受ける信用組合は州の預金保険の対象です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
預金保険の仕組み
カナダ預金保険公社(Canada Deposit Insurance Corporation、CDIC)は、加盟している金融機関が破綻したときに、預金者の預金を守る連邦の公社です。銀行の選び方は「カナダの主な銀行」で扱っています。
金融消費者庁(Financial Consumer Agency of Canada、FCAC)の預金保険のページ(新しいタブで開く)と CDIC のページによると、要点は次のとおりです(2026年10月時点)。
- 対象となる預金は、預金の種類(カテゴリー)ごとに、元本と利息を合わせて最大C$100,000まで保護される
- 保護は無料で自動的。申し込みは要らない
- 金融機関が破綻しても、請求の手続きは要らない。CDIC が自動で払い戻す
- 保護の枠は加盟機関ごとに別々。ルールはどの加盟機関でも同じ
保護される預金と、されないもの
CDIC の保護の範囲のページ(新しいタブで開く)と FCAC のページをもとにまとめます。
| 保護される | 保護されない |
|---|---|
| 普通預金(Savings account)、当座預金(Chequing account) | 投資信託(Mutual funds) |
| 定期預金(GIC=Guaranteed Investment Certificate、そのほかの Term deposit) | 株式、債券 |
| 外貨の預金(米ドルなど) | 上場投資信託(ETF) |
| 給与振り込み、Interac e-Transfer、小切手で入ったお金 | 暗号資産(ステーブルコインを含む) |
| 詐欺や盗難による損失(FCAC による) |
カナダドルだけでなく外貨の預金も対象に入ります。一方で、銀行の窓口で買った商品でも、投資信託や ETF は預金ではないので対象外です。
9つのカテゴリー
CDIC の対象のページ(新しいタブで開く)では、預金を次の9つに分け、それぞれ別にC$100,000まで保護するとしています。
- 1人の名義の預金
- 2人以上の名義の預金(共同名義、Joint deposits)
- RRSP(退職貯蓄)の中の預金
- RRIF(退職所得基金)の中の預金
- TFSA(非課税貯蓄口座)の中の預金
- RDSP(障害者貯蓄)の中の預金
- RESP(学資貯蓄)の中の預金
- FHSA(住宅購入向けの非課税口座)の中の預金
- 信託として預けた預金(Deposits held in trust)
複数のカテゴリーに預金があれば、合計でC$100,000を超えて保護されることがあります。たとえば、同じ加盟機関に「1人の名義の普通預金」と「TFSA の中の GIC」を持っていれば、それぞれが別の枠です。TFSA・RRSP・FHSA の制度そのものは「TFSA」「RRSP」「FHSA」で扱います。
ただし、TFSA などの口座の中でも、保護されるのは預金や GIC の部分だけです。口座の中で持っている投資信託や株式は対象外です。
信用組合と州の預金保険
CDIC が保護するのは CDIC の加盟機関の預金だけです。FCAC によると、次の金融機関の預金は、州・準州の預金保険の対象です。
- 州の規制を受ける信用組合(Credit union)
- ケス・ポピュレール(Caisses populaires)
- 州の規制を受ける信託会社・貸付会社
ケベック州では、州の規制を受ける金融機関の預金を金融市場庁(Autorité des marchés financiers、AMF)が保護します。FCAC は、州の預金保険の内容は州ごとに違うとして、州の預金保険機関か、その金融機関に確かめるよう案内しています。
加盟機関が破綻したときの払い戻し
CDICの預金者向けの払い戻しのページ(新しいタブで開く)によると、払い戻しは自動で行われ、預金者が請求する必要はありません。小切手は、加盟機関が閉鎖されてから数日のうちに郵送され始めます。日数をはっきり決めた記述はなく、届くまでの時間は郵便によって変わります。
- 1人の名義の預金と共同名義の預金は、小切手で払われます。普通郵便のため、追跡番号はありません。
- 共同名義の預金は、口座の登録どおりに払われます。共同の名義人がまとめて最大C$100,000の1回の支払いを受けます。
手順
自分の預金が保護されるかを確かめる流れです。
- 口座のある金融機関が CDIC の加盟機関かを、CDIC の加盟機関の一覧(新しいタブで開く)で調べる。加盟していなければ、州の預金保険の対象かを金融機関に聞く。
- 持っている商品が「預金」か「投資商品」かを確かめる。GIC は預金、投資信託や ETF は投資商品。
- 預金をカテゴリーごとに分けて、1つのカテゴリーで同じ加盟機関にC$100,000を超えていないかを見る。
- わからないときは、CDIC(電話 1-800-461-2342)に問い合わせる。
費用
預金者が CDIC に払う費用はありません。CDIC は「保護は無料で自動」と説明しています(2026年10月時点)。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 金融庁のページ(新しいタブで開く)によると、日本の預金保険は、利息の付く普通預金や定期預金などを、預金者1人あたり1金融機関ごとに元本1,000万円までと破綻日までの利息などを保護します。当座預金や利息の付かない普通預金などの決済用預金は全額保護です。
- カナダの CDIC は、名義やカテゴリーごとに別の枠があり、利息も含めてC$100,000が上限です。日本の「決済用預金は全額保護」にあたる仕組みがあるかは、CDIC に確かめます。
- CDIC の対象には外貨の預金も含まれます。
- 信用組合などの州の預金保険は、州によって保護の内容が違います。CDIC の枠と同じだと考えず、金融機関に確かめます。
- どの金融機関・どの商品を選ぶかは、金融機関の窓口や専門家に相談します。
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