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凍った湖や池の上に乗るとき(Ice safety)

ひとことで言うと

カナダの冬は、凍った湖や池の上でスケートや氷上の釣りをする人がいます。氷の厚さは場所によって違い、見た目では安全かどうかわかりません。必要な厚さの目安、氷を弱くする条件、持ち物、落ちたときの抜け出し方、人が落ちたのを見たときの動き方をまとめます。

目次
  1. 凍った水の上は「見た目」では判断できない
  2. 氷の厚さの目安
  3. 氷を弱くする条件
  4. 氷に乗る前の準備
  5. 手順:氷が割れて落ちたとき
  6. 人が落ちたのを見たとき
  7. 日本との違い・注意点

凍った水の上は「見た目」では判断できない

カナダの冬は、湖や池、川が凍り、その上でスケートや氷上の釣り(Ice fishing)、スノーモービルを楽しむ人がいます。一方で、氷が割れて冷たい水に落ちる事故も起きています。

水の事故を防ぐ活動をしている団体、ライフセービング協会(Lifesaving Society)は、氷の強さは厚さだけでなく、天気や水の流れなど多くの条件で変わると説明しています。この記事は、凍った湖や池の上に乗るときの注意をまとめます。凍った道や歩道で転ばないための注意は「凍結した道と転倒の防止」で扱います。

氷の厚さの目安

ライフセービング協会の氷の安全のページ(新しいタブで開く)は、最低限の厚さとして次の数字を挙げています。

乗るもの最低限の厚さ
1人で歩く10cm
スノーモービル・ATV(全地形対応車)12cm
乗用車1台20〜30cm
大型のピックアップトラック30〜38cm

これは最低限の目安です。同じ湖や池でも、場所によって厚さは違います。

氷の色

ウィニペグ市警察(Winnipeg Police Service)は、青く透き通った氷が最も強く安全な氷だとし、氷は厚くなるほど色が濃くなると説明しています。

氷を弱くする条件

ライフセービング協会は、次のような条件で氷が弱くなるとしています。

  • 風
  • 氷の上に積もった雪
  • 水の流れ
  • 水位の上がり下がり
  • 気温の変化(凍ったりとけたりをくり返すと、もろい「腐った氷(rotten ice)」になる)

次のような氷は避けるよう案内しています。

  • シャーベット状の氷
  • 一度とけてから、また凍った氷
  • 急な気温の変化でできた、層になった氷やもろい氷
  • 流れのある水の近くの氷

ウィニペグ市の緊急対応の担当者は、川や雨水をためる池(retention pond)は表面がしっかりして見えても、強い流れがあって危ないと注意を呼びかけています。

氷に乗る前の準備

ライフセービング協会とウィニペグ市警察は、次の点を挙げています。

  • 1人で氷の上に行かない。
  • 天気を確かめ、暖かい日や荒れた日は薄い氷を避ける。
  • 夜は氷の上に行かない。
  • 知らない道や、状態のわからない氷に近づかない。
  • 車で氷の上を走るのはできるだけ避ける。
  • 浮力のある防寒スーツか、目立つ色のライフジャケット(PFD)を防寒着の上に着る。
  • アイスピック(氷に刺して体を引き上げる道具)、アイススタッフ(氷を確かめる棒)、ロープ、携帯電話を持つ。
  • ライター、マッチ、火をおこす道具、ナイフ、コンパス、笛を入れた小さな安全キットを持つ。

ライフセービング協会によると、氷の事故で亡くなった人の約3人に1人は、飲酒が関係していました。また、亡くなった人の8割以上が男性で、ほとんどが大人です。

手順:氷が割れて落ちたとき

ライフセービング協会とウィニペグ市警察の案内では、次のように抜け出します。

  1. 来た方向に体を向ける。
  2. 割れていない氷の上に、両手と両腕をのせる。
  3. 足をばたつかせ、アザラシのように腹ばいで、割れていない氷の上へ体を押し出す。
  4. 氷の上に出ても立ち上がらない。転がる、はう、体をずらすなどして、割れた所から離れ、しっかりした氷か陸まで移る。

冷たい水の中では、体を動かせる時間はとても短くなります。ライフセービング協会は「1-10-1」という目安を示しています。最初の1分で呼吸を落ち着かせ、10分のうちに自力で水から出る(それを過ぎると体がうまく動かなくなる)、条件がよくライフジャケットを着ていれば、低体温症になるまで最大1時間ほど、という意味です。冷たい水の危険は「冷たい水の危険」で、低体温症は「凍傷と低体温症」で扱います。

人が落ちたのを見たとき

ウィニペグ市の緊急対応の担当者は、氷の上に人がいるのを見たら911に電話し、場所をくわしく伝えるよう呼びかけています。自分で助けに氷の上へ出ず、その場に残って救助隊を案内します。

ペットを連れているときは、凍った水辺の近くではリードをつけ、ペットが薄い氷の上へ走り出さないようにすることも勧めています。

ここに注意してね!

  • カナダでは、凍った湖や池の上でのスケートや釣りが冬の身近な楽しみです。一方で、氷の厚さは場所によって違い、見た目では安全かどうかわかりません。
  • 町の中の川や雨水をためる池も凍りますが、流れがあって危ないことがあります。
  • 人が落ちたときは、自分で氷の上に出ずに911に電話します。

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