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避難指示と避難警告(Evacuation order and alert)

ひとことで言うと

山火事などが近づくと、自治体や先住民の自治組織が「避難警告(Evacuation Alert)」や「避難指示(Evacuation Order)」を出します。警告はすぐ出られるよう準備する段階、指示はただちに離れる段階です。BC州の案内を例に、各段階の意味と動き方、支援の受け方、戻るときの注意をまとめます。

目次
  1. 避難の段階
  2. 情報の受け取り方
  3. 手順:避難警告が出たら
  4. 手順:避難指示が出たら
  5. BC州の緊急支援サービス(ESS)
  6. 戻るときの注意
  7. 日本との違い・注意点
911 Police · Fire Ambulance

避難の段階

山火事や洪水などで住民に危険が迫ると、地域の当局が避難を呼びかけます。BC州政府の避難者向けの案内では、次の段階に分けています。

段階英語意味(BC州の説明)
避難警告Evacuation Alertすぐに出られるよう準備する
避難指示Evacuation Order危険が迫っている。ただちにその地域を離れる
緊急の避難Tactical Evacuation命に関わる危険が急に迫り、書面で知らせる時間がないときの避難。多くは連邦警察(RCMP)や地元の警察が、ほかの機関の助けを受けて進める
解除Evacuation Rescinded命と安全への危険が去った

BC州では、避難の指示や警告は、自治体(Local government)や先住民の自治組織(Indigenous governing body)が出します。

段階の名前や仕組みは、州・準州によって違うことがあります。住んでいる地域の自治体や州・準州の防災の案内を、季節の前に読んでおくと落ち着いて動けます。

情報の受け取り方

連邦政府の防災ページは、次の情報源を挙げています。

  • Alert Ready:カナダの緊急警報の仕組みです。対応している携帯電話には、地域の緊急警報が届きます。自分の電話が対応しているか確かめておくよう勧められています。
  • WeatherCAN:環境・気候変動省(ECCC)のアプリで、気象警報も確かめられます。
  • カナダ森林火災情報システム(Canadian Wildland Fire Information System):全国の山火事の状況を地図で見られます。
  • ラジオ、テレビ、SNS。

山火事の情報は州・準州ごとに出ています。BC州では、緊急情報が EmergencyInfoBC のサイトとSNSで出ます。アルバータ州では、州の緊急警報(Alberta Emergency Alert)がアプリやAlert Readyなどで届き、「Critical(すぐに行動する)」と「Advisory(行動の準備をする)」に分かれています。

手順:避難警告が出たら

BC州は、避難警告は「すぐに出られるよう準備する」段階だと説明しています。連邦政府の山火事の案内を合わせると、次のような準備ができます。

  1. 車の燃料を満タンにする。
  2. 非常用キット、薬、身分証明書、貴重品や替えのきかない物を車に積む。
  3. すぐに出られるよう、車を前向きに駐車する。
  4. 家族と、集まる場所や連絡の方法を確かめる。
  5. 高齢の親族や近所の人に、助けが要るか声をかける。
  6. 自治体や州の情報を確かめ続ける。

非常用キットの中身は「72時間の非常用キット」にまとめています。

手順:避難指示が出たら

BC州の案内では、避難指示が出たら次のように動きます。

  1. ただちにその地域を離れる。
  2. 当局が示した経路を通る。
  3. 自治体や先住民の自治組織が指定した支援の場所にだけ向かう。
  4. 支援が必要なら、緊急支援サービス(Emergency Support Services、ESS)に登録する。
  5. 避難指示が解除されるまで家に戻らない。

連邦政府の案内では、時間があれば、ドアと窓を閉める、通気口をふさぐ、家の明かりをつける、ガスを止める、といった準備も挙げられています。運転するときは、当局の指示がない限り山火事の中を車で通り抜けようとせず、切れた電線から少なくとも10m離れます。

BC州の緊急支援サービス(ESS)

BC州の ESS は、避難で自分の手段が足りない人を支える仕組みです。自治体や先住民の自治組織は、緊急時に受付センター(Reception centre)を開くことがあります。受付センターでは、次のような支援を受けられることがあります。

  • 緊急情報を受け取る
  • ESS に登録する
  • 食べ物・衣類・宿泊先の提供者への紹介
  • 家族と再会するための手助け
  • 生活を立て直すための助言

BC州は、ESS のサイト(新しいタブで開く)で前もってプロフィールを作っておくと、受付が早く進むと案内しています。

戻るときの注意

連邦政府の山火事の案内では、次の点が挙げられています。

  • 当局が安全だと知らせるまで、避難区域の外にとどまる。
  • 電気・ガスなどは専門家と確かめる。天然ガスは、資格を持つ技術者だけが元に戻す。
  • 家の構造が安全かどうかは、自治体や専門の技術者と確かめる。
  • 煙探知機と一酸化炭素警報器を点検する。
  • タンクにたまった水を飲まない。

山火事の季節と備え全体は「山火事の季節と備え」にまとめています。

日本との違い・注意点

  • カナダでは、避難の段階の名前や仕組みは州・準州によって違うことがあります。BC州では、自治体や先住民の自治組織が避難の指示や警告を出します。
  • 避難指示は「ただちに離れる」段階です。警告の段階で準備を済ませておくと、指示が出たときに落ち着いて動けます。
  • 「Evacuation Alert」「Evacuation Order」など、避難の段階を表す英語を覚えておくと、警報や報道の内容をつかみやすくなります。
  • 旅行中に避難の呼びかけが出たときも、当局の指示に従い、指定された経路を通ります。
  • 命に関わるときは911に電話します。

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