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72時間の非常用キット(Emergency kit)

ひとことで言うと

連邦政府の防災サイト Get Prepared は、災害のときに少なくとも3日間(72時間)を自力で過ごせるよう、非常用キットを用意することを勧めています。基本の中身、書類や薬、家族に合わせて足すもの、置き場所と見直しの仕方をまとめます。

目次
  1. なぜ72時間なのか
  2. 基本の中身
  3. 書類と連絡先
  4. 家族に合わせて足すもの
  5. あると役立つもの
  6. 手順:用意して見直す
  7. 日本との違い・注意点

なぜ72時間なのか

連邦政府の防災サイト Get Prepared は、災害が起きたときに、家族が少なくとも3日間(72時間)安全に過ごせるだけのものを用意しておくよう勧めています。

カナダでは、地域によって山火事、地震、冬の嵐、洪水など、備えるべき災害が違います。地震は「BC州の地震と津波への備え」、山火事は「山火事の季節と備え」、停電は「停電への備え」で扱います。車に積む冬の備えは「車に積む冬の非常用品」にまとめています。

基本の中身

Get Prepared の非常用キットのページ(新しいタブで開く)が挙げている基本のものは、次のとおりです。

種類中身
水保存しておいた水やペットボトルの水。持ち運びやすい小さなボトルも入れる
食べ物缶詰、栄養補助のバー、乾物など、日持ちするもの
道具手で回す缶切り
明かり・情報手回し式か電池式の懐中電灯とラジオ、予備の電池とモバイルバッテリー
連絡携帯電話の充電器とモバイルバッテリー
応急手当救急箱(ばんそうこう、テープ、ガーゼ、消毒液、手袋)
そのほか車と家の予備の鍵、小額の紙幣と硬貨、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル

水は、飲むほか、調理や体を清潔に保つのにも使います。連邦政府の Get Prepared のページ(新しいタブで開く)では、1人1日約4リットルを目安にしています。住んでいる州・準州や自治体の防災の案内もあわせて確かめておくと安心です。

書類と連絡先

次のものも、キットに入れておくよう案内されています。

  • 身分証明書(コピー)
  • 連絡先を書いた家庭の防災計画
  • 飲んでいる薬の名前、量、目的の一覧
  • 医療と保険の情報
  • 銀行の記録
  • 家族・親族の連絡先

もう1つの非常用キットのページ(新しいタブで開く)は、出生証明書、パスポート、保険証券などの大事な書類のコピーを入れることも挙げています。

家族に合わせて足すもの

  • 処方薬と医療機器。できれば2週間ほどもつ量の薬を入れる。
  • 眼鏡、コンタクトレンズの保存液
  • 洗面用具、衛生用品
  • 赤ちゃんがいる家庭は、粉ミルク、離乳食、おしりふき
  • ペットがいる家庭は、ペットの食べ物、水、薬
  • 日焼け止め、虫よけ
  • 歩くのを助ける道具など、それぞれに必要な機器
  • 現金。できれば数週間の暮らしに足りる額

あると役立つもの

  • N95マスクやサージカルマスク
  • 浄水錠剤
  • 簡単な工具
  • 燃料式のこんろ(屋外でだけ使う)
  • 手指の消毒液、ごみ袋
  • 笛
  • ろうそくと防水マッチ
  • ダクトテープ、はさみ、ビニールシート

手順:用意して見直す

  1. 家族の人数と事情(子ども、高齢の家族、ペット、持病)を考えて、必要なものを書き出す。
  2. 上の基本の中身から順にそろえる。
  3. リュック、ダッフルバッグ、キャスター付きのスーツケースなど、運びやすい入れ物にまとめる。
  4. 玄関のクローゼットなど、すぐ手に取れる所に置き、家族全員に場所を伝える。
  5. 少なくとも年に1回、期限のあるものを入れ替える。

日本との違い・注意点

  • 「少なくとも72時間」を自力で過ごす備えが、連邦政府の基本の考え方です。
  • カナダでは、住む地域によって山火事、地震、冬の嵐など起きやすい災害が違います。中身は住む場所の災害に合わせて足します。
  • 山火事の煙のときに使うN95マスクは、「山火事の煙と大気の質」でも用意が勧められています。
  • パスポートなど大事な書類のコピーをキットに入れておくよう案内されています。

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