72時間の非常用キット(Emergency kit)
ひとことで言うと
連邦政府の防災サイト Get Prepared は、災害のときに少なくとも3日間(72時間)を自力で過ごせるよう、非常用キットを用意することを勧めています。基本の中身、書類や薬、家族に合わせて足すもの、置き場所と見直しの仕方をまとめます。
なぜ72時間なのか
連邦政府の防災サイト Get Prepared は、災害が起きたときに、家族が少なくとも3日間(72時間)安全に過ごせるだけのものを用意しておくよう勧めています。
カナダでは、地域によって山火事、地震、冬の嵐、洪水など、備えるべき災害が違います。地震は「BC州の地震と津波への備え」、山火事は「山火事の季節と備え」、停電は「停電への備え」で扱います。車に積む冬の備えは「車に積む冬の非常用品」にまとめています。
基本の中身
Get Prepared の非常用キットのページ(新しいタブで開く)が挙げている基本のものは、次のとおりです。
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| 水 | 保存しておいた水やペットボトルの水。持ち運びやすい小さなボトルも入れる |
| 食べ物 | 缶詰、栄養補助のバー、乾物など、日持ちするもの |
| 道具 | 手で回す缶切り |
| 明かり・情報 | 手回し式か電池式の懐中電灯とラジオ、予備の電池とモバイルバッテリー |
| 連絡 | 携帯電話の充電器とモバイルバッテリー |
| 応急手当 | 救急箱(ばんそうこう、テープ、ガーゼ、消毒液、手袋) |
| そのほか | 車と家の予備の鍵、小額の紙幣と硬貨、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル |
水は、飲むほか、調理や体を清潔に保つのにも使います。連邦政府の Get Prepared のページ(新しいタブで開く)では、1人1日約4リットルを目安にしています。住んでいる州・準州や自治体の防災の案内もあわせて確かめておくと安心です。
書類と連絡先
次のものも、キットに入れておくよう案内されています。
- 身分証明書(コピー)
- 連絡先を書いた家庭の防災計画
- 飲んでいる薬の名前、量、目的の一覧
- 医療と保険の情報
- 銀行の記録
- 家族・親族の連絡先
もう1つの非常用キットのページ(新しいタブで開く)は、出生証明書、パスポート、保険証券などの大事な書類のコピーを入れることも挙げています。
家族に合わせて足すもの
- 処方薬と医療機器。できれば2週間ほどもつ量の薬を入れる。
- 眼鏡、コンタクトレンズの保存液
- 洗面用具、衛生用品
- 赤ちゃんがいる家庭は、粉ミルク、離乳食、おしりふき
- ペットがいる家庭は、ペットの食べ物、水、薬
- 日焼け止め、虫よけ
- 歩くのを助ける道具など、それぞれに必要な機器
- 現金。できれば数週間の暮らしに足りる額
あると役立つもの
- N95マスクやサージカルマスク
- 浄水錠剤
- 簡単な工具
- 燃料式のこんろ(屋外でだけ使う)
- 手指の消毒液、ごみ袋
- 笛
- ろうそくと防水マッチ
- ダクトテープ、はさみ、ビニールシート
手順:用意して見直す
- 家族の人数と事情(子ども、高齢の家族、ペット、持病)を考えて、必要なものを書き出す。
- 上の基本の中身から順にそろえる。
- リュック、ダッフルバッグ、キャスター付きのスーツケースなど、運びやすい入れ物にまとめる。
- 玄関のクローゼットなど、すぐ手に取れる所に置き、家族全員に場所を伝える。
- 少なくとも年に1回、期限のあるものを入れ替える。
日本との違い・注意点
- 「少なくとも72時間」を自力で過ごす備えが、連邦政府の基本の考え方です。
- カナダでは、住む地域によって山火事、地震、冬の嵐など起きやすい災害が違います。中身は住む場所の災害に合わせて足します。
- 山火事の煙のときに使うN95マスクは、「山火事の煙と大気の質」でも用意が勧められています。
- パスポートなど大事な書類のコピーをキットに入れておくよう案内されています。
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