連邦議会(庶民院と上院、Parliament of Canada)
カナダの連邦議会は、国王(王冠)、上院(Senate)、庶民院(House of Commons)の3つからなります。庶民院の343人は選挙で選ばれ、上院の105人は任命されます。法律ができるまでの流れと、両院の違いをまとめます。
議会をつくる3つの部分
庶民院の議会制度の解説(新しいタブで開く)によると、カナダの議会(Parliament)は、王冠(the Crown)、上院(Senate)、庶民院(House of Commons)の3つからなります。法律は、この3つすべてが同意して初めて成立します。この形は、1867年憲法(Constitution Act, 1867)第17条に定められています。
| 庶民院(House of Commons) | 上院(Senate) | |
|---|---|---|
| 人数 | 343人 | 105人 |
| 選び方 | 有権者の選挙 | 首相の助言にもとづき総督が任命 |
| 任期 | 選挙から選挙まで | 75歳まで務めることができる |
| 呼び方 | 国会議員(Member of Parliament、MP) | 上院議員(Senator) |
国王と総督の役割は「立憲君主制と国王・総督」にまとめています。
庶民院(House of Commons)
カナダは343の選挙区(electoral district、riding とも呼ばれる)に分かれ、それぞれの選挙区から1人が庶民院に選ばれます。カナダ選挙管理庁(Elections Canada)の政治制度の解説(新しいタブで開く)によると、各選挙区で最も多くの票を得た候補者が議席を得ます。
連邦の総選挙の間隔は、憲法で最長5年と決まっています(戦争や侵略、反乱が実際に起きている、またはそのおそれがあるときを除く)。また、カナダ選挙法(Canada Elections Act)は、前回の総選挙から4年目の10月の第3月曜日に総選挙を行うと定めています。選挙の仕組みは「連邦選挙の仕組み」で扱います。
政府は、庶民院の過半数の支持と信任(confidence)を保つ必要があります。信任を問う採決で敗れると、首相は辞任するか、議会の解散を求めて総選挙を行うことになります。
上院(Senate)
上院の105人の議員は、首相の助言にもとづいて総督が任命します。上院議員はカナダの地域、州、準州を代表し、任命されると75歳まで務めることができます。上院は、法案を詳しく審査し、改善を提案し、誤りを正す役割を担います(上院のページ(新しいタブで開く))。
法律ができるまで
法律になるには、両院が同じ内容で法案を可決し、国王の裁可(Royal Assent)を受ける必要があります。公金の支出や税を課す法案は、庶民院から始めなければなりません。
市民権の学習用ガイド「Discover Canada(新しいタブで開く)」は、法案の流れを次のように説明しています。
- 第一読会(First Reading):法案が読まれたものとされ、印刷される
- 第二読会(Second Reading):議員が法案の原則について議論する
- 委員会審査(Committee Stage):委員会のメンバーが法案を一条ずつ検討する
- 報告段階(Report Stage):議員がほかの修正を加えることができる
- 第三読会(Third Reading):議員が法案について議論し、採決する
- 上院(Senate):上院でも同じような手順で審議する
- 国王の裁可(Royal Assent):両院で可決されたあと、国王の裁可を受ける
日本との違い・注意点
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