アメリカとの陸路の国境越え(Entering Canada by land from the U.S.)
アメリカから車やバス、列車でカナダに入るとき、日本国籍の人は有効なパスポートが必要ですが、eTA は要りません(陸路と海路のとき)。国境では国境サービス官に申告し、混む時間帯を避けるために、カナダ国境サービス庁(CBSA)が出している待ち時間の情報を使えます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
陸路で入るときの書類
カナダとアメリカの間には、車やバス、列車で通れる国境の検問所(入国港、port of entry)がたくさんあります。陸路でカナダに入るときも、空港と同じようにカナダ国境サービス庁(Canada Border Services Agency、CBSA)の国境サービス官が審査をします。
移民・難民・市民権省(IRCC)の案内では、eTA(電子渡航認証)が必要な国の人でも、陸路か海路で入るときは eTA は要りません。ただし有効なパスポートは必要です(IRCCの入国条件のページ(新しいタブで開く))。日本国籍の人はこの「eTA が必要な国」にあたります。飛行機で入るときは eTA が必要になるので、帰りの便や乗り継ぎの予定も合わせて確かめておきます。eTA については「eTA(電子渡航認証)」にまとめます。
例外として、フランス領サンピエール島・ミクロン島から船(クルーズ船を除く)で直接来るときは、乗船の前に eTA が必要です。
| 入り方 | 日本国籍の人に必要なもの(ビザが免除される場合) |
|---|---|
| 飛行機 | 有効なパスポートと eTA |
| 車・バス・列車・船(陸路・海路) | 有効なパスポート(eTA は不要) |
CBSA は、海外で使える身分証として、どこでも通じるのはパスポートだけだと案内しています(CBSAの身分証のページ(新しいタブで開く))。就労許可や学習許可を持っている人は、その許可証も一緒に持っておきます。
国境での流れ
- 検問所のブース(一次審査)で、パスポートなどの書類を国境サービス官に見せます。
- 質問に答え、持ち込む物を申告します。
- 必要なときは、さらに詳しい検査(二次検査、secondary inspection)に回されます。
CBSA の案内では、二次検査では滞在の予定や国外にいた期間を詳しく聞かれることがあり、荷物、財布、電子機器、乗ってきた車なども調べられることがあります(CBSAの二次検査のページ(新しいタブで開く))。CBSA は、二次検査はカナダ市民や永住者を含め、国境を越える誰にでもある通常の手続きだと説明しています。二次検査に回る理由には、申告や書類の確認、入国できるかどうかの判断、無作為の検査、税金・関税の支払いの手続きなどがあります。
空港で使える Advance Declaration(事前の税関申告)は、飛行機で入るときのしくみです。陸路では国境サービス官にその場で申告します。
申告するもの
CBSA の「国境のチェックリスト」では、次のものを申告するよう案内しています。
- 買った物(おみやげを含む)
- 食品、植物、動物と、それらでできた物
- 合計 C$10,000 以上(またはそれに相当する外貨)の現金など。持ち込み自体は違法ではありませんが、申告が必要です
- 銃や武器。申告しないと没収され、刑事責任を問われることがあります
食品や植物、動物の製品は、持ち込めるかどうかを CBSA が案内している検索システム(AIRS)で前もって調べられます。持ち込めない物については「持ち込み禁止・制限品」にまとめます。
子どもと一緒のとき
CBSA のチェックリストは、子どもと国境を越えるときは、署名した同意書(consent letter)を持って国境サービス官に見せられるようにしておくよう案内しています。
待ち時間と混む時間
CBSA は「国境の待ち時間(Border wait times)(新しいタブで開く)」のページで、カナダで特に混む30か所の陸路の検問所の、カナダ側に入るときの待ち時間の目安を出しています。ページを再読み込みすると新しい情報になります。
ケベック州の検問所では、スタンステッド(Stanstead、国道55号)、サン=タルマン/フィリップスバーグ(St-Armand/Philipsburg)、ラコル(Lacolle、221号・223号)、サン=ベルナール=ド=ラコル(St-Bernard-de-Lacolle、高速道路15号)、ヘミングフォード(Hemmingford)が載っています。2026年10月時点で、サン=ベルナール=ド=ラコルは一次審査の車線の工事中で、2027年の冬まで遅れが出る見込みと案内されています。
チェックリストでは、混みやすい時間として週末の夕方と、連休の月曜日をあげています。近くにある、比較的すいている検問所を使うことも勧めています。
カナダに住む人が戻るとき
カナダに住む人がアメリカから戻るとき、CBSA のチェックリストでは、国外にいた時間によって、税金と関税なしで持ち込める物の価格の上限が次のように決まっています(2026年10月時点)。
| 国外にいた時間 | 免税で持ち込める額 |
|---|---|
| 24時間以上 | C$200まで |
| 48時間以上 | C$800まで |
お酒やたばこには別の決まりがあります。詳しくは「免税範囲(お酒・たばこ・現金)」で説明します。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本は島国で、陸路で国境を越えることはありません。カナダとアメリカの間は、車で国境の検問所を通って出入りできます。
- 陸路でカナダに入るときは eTA は要りませんが、パスポートは必要です。飛行機で入るときは eTA が必要なので、行きと帰りで交通手段が違うときは気をつけます。
- アメリカに入るときの条件は、アメリカ政府の制度です。カナダ側の決まりとは別に、アメリカ政府の案内を確かめておく必要があります。
- 自分の在留資格で再びカナダに入れるかどうかの判断は、IRCC や RCIC(登録移民コンサルタント)に相談します。
この記事をシェアする