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カナダの空港でのアメリカ入国審査(U.S. Preclearance)

ひとことで言うと

カナダの主な空港からアメリカへ飛ぶときは、搭乗の前に、カナダの空港の中でアメリカ税関・国境警備局(CBP)の審査を受けます(事前審査、Preclearance)。アメリカに着いたあとの入国審査が要らなくなるので、出発時刻より前に時間の余裕をもって空港に行きます。

目次
  1. 事前審査(Preclearance)とは
  2. 事前審査がある空港
  3. 空港での流れ
  4. 事前審査エリアでの決まり
  5. アメリカに入るための書類
  6. 日本との違い・注意点

事前審査(Preclearance)とは

事前審査(Preclearance)は、アメリカ税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection、CBP)の職員が国外の空港にいて、アメリカ行きの便に乗る前に旅行者を審査するしくみです(CBP の Preclearance のページ(新しいタブで開く))。

CBP によると、事前審査を受けた旅行者は、アメリカに着いたときに CBP の審査と、アメリカ運輸保安庁(TSA)の検査を受けずに、乗り継ぎの便や目的地へそのまま進めます。カナダ公安省(Public Safety Canada)は、このしくみでカナダからアメリカへの空の移動が速く、簡単になると説明しています。

事前審査がある空港

CBP のページには、カナダの次の10か所の空港が載っています(2026年10月時点、アルファベット順)。

都市州
Billy Bishop Toronto(トロント・ビリー・ビショップ)オンタリオ州
Calgary(カルガリー)アルバータ州
Edmonton(エドモントン)アルバータ州
Halifax(ハリファックス)ノバスコシア州
Montreal(モントリオール)ケベック州
Ottawa(オタワ)オンタリオ州
Toronto(トロント・ピアソン)オンタリオ州
Vancouver(バンクーバー)BC
Victoria(ビクトリア)BC
Winnipeg(ウィニペグ)マニトバ州

これ以外の空港からアメリカへ飛ぶときや、乗り継ぎで別の国を通るときは、アメリカに着いてから入国審査を受けます。

空港での流れ

  1. 航空会社でチェックインし、荷物を預けます。
  2. カナダ航空運輸保安庁(CATSA)の保安検査を受けます。
  3. アメリカ行きの便の専用エリアで、CBP の職員による審査(入国の審査と税関の申告)を受けます。
  4. 審査が終わったら、アメリカ行きのゲートで搭乗を待ちます。

カナダからの出国のときの共通の流れや、保安検査の準備は「カナダからの出国」にまとめます。

CBP は、アメリカに着いてからの審査がないため、アメリカの空港での乗り継ぎ時間を短めに組みやすくなるという利点をあげています。

事前審査エリアでの決まり

カナダ公安省が掲示している案内(Access to Preclearance Area(新しいタブで開く))では、次のように決められています。

  • 事前審査エリアに入ったアメリカ行きの旅行者は、事前審査官に申し出る必要がある
  • 事前審査官からエリアを出るよう求められたら、従う必要がある
  • 事前審査官は、本人確認のためだけに生体情報(指紋や顔写真など)を集めることがある。集められたくなければ、事前審査をやめることができる
  • 審査の途中でも、拘束されていなければ、理由を問わず事前審査をやめてエリアを出られる。ただし、求められたら、本人確認とやめる理由についての質問に答える必要がある

事前審査をやめると、そのままアメリカ行きの便には乗れません。

アメリカに入るための書類

アメリカに入れるかどうかは、アメリカ政府が決めます。CBP によると、ESTA(電子渡航認証システム)は、ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program)でアメリカに行く人の資格を判断するしくみで、旅行の準備を始めたらすぐ、または航空券を買う前に申請するよう案内しています(CBP の ESTA のページ(新しいタブで開く))。ビザ免除プログラムを使うには、IC チップの入った旅券(e-Passport)が必要です。

カナダで就労許可や学習許可を持って暮らしている人も、アメリカに入るときはアメリカの条件を別に満たす必要があります。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本からアメリカへ飛ぶときは、アメリカに着いてから入国審査を受けます。カナダの対象の空港では、これをカナダを出る前に済ませます。
  • 事前審査では CBP の審査と税関の申告をカナダの空港で受けるので、出発時刻までの時間に余裕をもって空港に着くようにします。
  • アメリカの入国の条件やビザについての判断は、アメリカ政府の公式の案内に従います。カナダに戻るときの在留資格の扱いは、IRCC や RCIC(登録移民コンサルタント)に相談します。

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