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比較・雑学 / カナダと日本の比較

単位の違い(メートル法とヤード・ポンド法の混在)

ひとことで言うと

カナダの単位の基本はメートル法(国際単位系、SI)ですが、法律でポンドやガロンなどの「カナダ単位(ヤード・ポンド法)」も取引に使えると決められています。量り売りの食品は1kgあたりの価格の表示が必須で、1ポンドあたりの価格を並べて書くこともできます。日本は取引でヤード・ポンド法を原則として使えないため、ここが大きな違いです。

目次
  1. カナダの基本はメートル法
  2. カナダ単位とメートル法の関係
  3. アメリカの単位は取引に使えない
  4. スーパーの量り売りの表示
  5. 日本との違い・注意点

カナダの基本はメートル法

カナダの度量衡法(Weights and Measures Act)の第4条第1項は、カナダで使うすべての計量単位は、国際単位系(SI)をもとに決めると定めています(度量衡法の条文(新しいタブで開く))。

そのうえで、法律は3種類の単位を定めています。

法律の別表内容
別表I(Schedule I)SI(メートル法)の単位
別表II(Schedule II)カナダ単位(Canadian units、いわゆるヤード・ポンド法の単位)
別表III(Schedule III)ケベック州の一部の土地を表すのに使う単位

計量を所管するカナダ計量局(Measurement Canada)の案内(GEN-50)(新しいタブで開く)によると、別表IIのカナダ単位は、取引に使ってよい単位として認められています。

カナダ単位とメートル法の関係

度量衡法の別表IIは、カナダ単位をメートル法との関係で定めています。主なものは次のとおりです。

単位法律の定義メートル法では
ヤード(yard)0.9144メートル0.9144m
フィート(foot)3分の1ヤード0.3048m
インチ(inch)36分の1ヤード2.54cm
マイル(mile)1,760ヤード約1.609km
ポンド(pound)0.45359237キログラム約454g
オンス(ounce)16分の1ポンド約28.3g
ガロン(gallon)0.00454609立方メートル約4.546L
エーカー(acre)4,840平方ヤード約4,047m²

(メートル法の値は、法律の定義から編集部が計算)

アメリカの単位は取引に使えない

注意したいのは、同じ「ガロン」「オンス」でも、カナダとアメリカで量が違うことです。

Measurement Canadaによると、カナダのガロンは4.54609Lで、160液量オンス(カナダ)にあたります。カナダの液量オンスは約28.413mL、アメリカの液量オンスは約29.574mLです。アメリカのガロン、パイント、液量オンスはアメリカの単位の体系にもとづくもので、カナダでは取引に使えません。

また、「トン」も2種類あります。メートル法の「tonne(メートルトン)」は1,000kg、カナダ単位の「ton(ショートトン)」は2,000ポンド(907.18474kg)です。

スーパーの量り売りの表示

野菜や果物、ナッツなど、包装されていない量り売りの食品の価格は、Measurement Canadaの量り売りの価格表示の案内(新しいタブで開く)によると、次のように決まっています。

  • 店の表示、チラシ、ネット広告では、メートル法の単位での価格(1kgあたり、100gあたり、1Lあたりなど)が必須です。
  • ポンドやオンス、ガロンなどのカナダ単位での価格を、あわせて書くこともできます。
  • 両方を書くときは、価格が同じ割合でなければなりません(例:$10/kg と $4.54/lb)。

店頭で「/lb」の大きな数字と「/kg」の数字が並んでいたら、どちらも同じ価格を別の単位で書いたものです。1ポンドは約454gなので、1ポンドあたりの価格は、1kgあたりの価格の半分より少し安い数字になります。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本の計量法は、第8条第1項で、法定計量単位以外の単位(非法定計量単位)を取引や証明に使ってはならないと定めています(経済産業省の説明(新しいタブで開く))。カナダは、メートル法を基本にしながら、カナダ単位も取引に使えると法律で定めている点が違います。
  • 経済産業省は、スポーツやゲームなど、取引や証明に関係のない日常生活での単位の使い方は、計量法の規制の対象にならないと説明しています。
  • アメリカの資料やレシピを使うときは、USガロンやUS液量オンスがカナダの単位と量が違うことに気をつけてください。
  • 気温の平年値など、カナダの政府が公表する気象のデータは摂氏(°C)です(「季節と気温を比べる」)。

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