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比較・雑学 / カナダの英語・フランス語

カナダ英語の言い回し(Canadianisms)

ひとことで言うと

カナダだけで使われる言葉を「Canadianism」、その中でも特定の地方だけの言葉を「regionalism」と呼びます。連邦政府の翻訳局の資料から、プレーリー(アルバータ州・サスカチュワン州・マニトバ州)の言葉と、カナダのつづりの考え方を紹介します。

目次
  1. 「Canadianism」という言葉
  2. プレーリーの言葉
  3. つづりは「イギリス式とアメリカ式の間」
  4. 日本との違い・注意点
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「Canadianism」という言葉

カナダで英語を使っていると、学校で習った英語やアメリカ英語にない言葉に出会うことがあります。

カナダ政府の翻訳局(Translation Bureau)が運営する「Language Portal of Canada」の文章作法ガイド Writing Tips Plus(新しいタブで開く) は、**カナダでだけ使われる言葉や表現を「Canadianism」**と呼んでいます。さらに、そのうちカナダの特定の地方でだけ使われるものを「regionalism(地域語)」としています。

カナダは広いので、同じカナダ英語でも地方によって言葉が違うのです。

プレーリーの言葉

Writing Tips Plus には、プレーリー(アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州)の地域語の例が載っています。いくつか紹介します。

言葉意味
bunnyhugフード付きのスウェット。ほかの地方でいう「hoodie」。サスカチュワン州でよく聞く言葉
booter深い雪や水たまりに足を突っ込んで、ブーツの中に雪や水が入ること
dainties集まりで出される、クッキーやケーキなどの小さな焼き菓子。いつも複数形で使う
Halloween apples!ハロウィンで子どもがお菓子をもらうときのかけ声。ほかの地方の「Trick or treat!」にあたる
jambusterジャム入りのドーナツ
matrimonial cakeデーツ(なつめやし)を使った四角い焼き菓子(date square)
social結婚する2人のために、結婚式の前に開く資金集めのパーティー。ほかの地方では「stag and doe」「Jack and Jill」とも
spongee(sponge hockey)ウィニペグ発祥の、スポンジのパックを使うホッケーに似た遊び。スケート靴ではなく厚いスポンジの靴をはく

「booter」のように、雪の多い土地ならではの言葉があるのが面白いところです。プレーリーで暮らしたり旅行したりするときに、耳にするかもしれません。

つづりは「イギリス式とアメリカ式の間」

言い回しだけでなく、つづりにもカナダらしさがあります。Writing Tips Plus のつづりのページ(新しいタブで開く)は、カナダはイギリスとの歴史的なつながりとアメリカとの近さから、つづりが両国の間で揺れてきたと説明しています。そして、はっきり決まったカナダの標準はない、としています。

そのうえで、連邦政府の文書向けには、次のような使い分けをすすめています。

  • colour、centre、defence のように、名詞は -our、-re、-ce(イギリス式に近い)
  • organize、organization のように、-ize(アメリカ式と同じ)
  • travelled のように、l を重ねる(イギリス式に近い)

つまり、イギリス式とアメリカ式が混ざった形です。くわしくは「カナダ英語のつづり」の記事で扱います。

政府のウェブサイトを書くための Canada.ca のスタイルガイド(新しいタブで開く)も、英語とフランス語でカナダの書き方の慣習を反映するよう求め、Writing Tips Plus を参考にするよう案内しています。

ここに注意してね!

  • アメリカ式のつづりに慣れていると、カナダで colour や centre を見て「間違い?」と思うかもしれません。連邦政府の文書向けのガイドでは、こちらがすすめられているつづりです。
  • ここで紹介した言葉は、プレーリーの地域語です。カナダのどこでも通じるわけではありません。
  • 「eh」やカナダのスラングは、「「eh」の使い方」「カナダのスラング」の記事で扱います。

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