家の違い(地下室・セントラルヒーティング)
カナダの家では、地下(Basement)を住まいとして使ったり、独立した部屋として貸したりすることがあります。賃貸では、建物全体の暖房を大家が管理する物件も多くあります。持ち家の割合はカナダが66.5%(2021年)、日本が60.9%(2023年)で、数字は近いものの、調べ方は違います。
地下も「住まい」のうち
カナダの部屋探しでは、「Basement suite」という言葉に出会います。一戸建ての地下(Basement)にある、独立した住戸のことです。
オンタリオ州政府は、こうした住戸(Second unit)を、専用の台所・浴室・寝る場所がある独立した住まいと説明しています。家の中のどこにでも作れますが、多くは地下か屋根裏にあるとしています。オンタリオ州の案内では、地下の天井の高さを1.95m以上にすることや、煙感知器と一酸化炭素警報器を付けることなどの決まりがあります。くわしくは「賃貸住宅の種類」にまとめています。
大家さんが上の階に住み、下の階を貸している、という形もあります。音や洗濯機の使い方、光熱費の分け方など、同じ家に住むならではの取り決めが大切になります。
暖房は「建物ごと」のことが多い
カナダの賃貸では、建物全体の暖房(セントラルヒーティングや温水のラジエーターなど)を大家が管理し、暖房費が家賃に含まれる物件が多くあります。部屋ごとに電気の暖房を使い、電気代を借りる人が払う物件もあります。
暖房についての決まりがある地域もあります。
- トロント市:大家が暖房を用意している賃貸住宅は、最低21°Cを保つ決まり
- ケベック州:住宅行政審判所(TAL)は、冬の室温はおよそ21°C以上を目安としている
暖房のルールと、冬の結露・カビ対策は「冬の住まい(暖房・結露)」で扱っています。暖房費が家賃に含まれるかどうかは「光熱費込みの物件と契約の確認」にあります。
冬の外の寒さについては「季節と気温を比べる」が参考になります。
持ち家の割合は近い数字
家を持っている割合は、カナダと日本で近い数字です。
| 国 | 持ち家の割合 | 調べ方 |
|---|---|---|
| カナダ | 66.5%(2021年) | 国勢調査。家を持っている世帯の割合 |
| 日本 | 60.9%(2023年) | 住宅・土地統計調査。住宅全体に占める持ち家住宅の割合 |
カナダ統計局(Statistics Canada)の2021年国勢調査の発表(新しいタブで開く)によると、カナダの持ち家率は2011年の69.0%をピークに下がっています。日本は総務省統計局の住宅・土地統計調査(新しいタブで開く)によると、1993年から2023年までの30年間、60%前後でほぼ横ばいです。
調べ方が違うので、細かい差を比べるのには向きません。
マンション・コンドの割合
日本の住宅・土地統計調査では、住宅全体に占める共同住宅(アパートやマンション)の割合は44.9%で、過去最高です。都道府県別では東京都が71.6%で最も高くなっています。
カナダの国勢調査では、人が住んでいる住宅のうち、コンドミニアム(分譲マンションなど)の割合が2016年の13.3%から2021年は15.0%に増えました。日本の「共同住宅」とは数える対象が違うので、そのまま比べることはできません。
ここに注意してね!
- 地下の部屋を借りるときは、窓の大きさ、出口、煙感知器と一酸化炭素警報器があるかを内見で確かめておくと安心です。
- 暖房が家賃に含まれるか、自分で電気代を払うのかで、冬の出費が大きく変わります。契約の前に確かめます。
- カナダの暖房は大家が温度を管理する建物が多いので、寒すぎるときは自分で暖房器具を買う前に、まず大家に連絡します。
- 住まいの決まりは州や市で違います。困ったときは「州ごとの賃貸法と相談先」の窓口に相談できます。
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