学校生活を比べる(カナダと日本の学年と義務教育)
日本の学年は4月に始まり、全国で同じ制度です。カナダは9月に新学年が始まり、学校制度は州・準州ごとに違います。学年を決める誕生日の区切りも、義務教育の年齢も州で違うため、同じ年の子でも日本と学年がずれることがあります。
「全国で同じ」日本と、「州ごとに違う」カナダ
日本の学校は、全国で同じ学校教育法のもとで動いています。小学校の6年間と中学校の3年間が義務教育で、どの都道府県でも基本は同じです。
カナダには、全国の学校を担当する連邦の教育省がありません。移民・難民・市民権省(IRCC)の学校の案内ページ(新しいタブで開く)は、州・準州がそれぞれ学校制度を運営していると説明しています。そのため、何歳から通うか、学年をどう区切るかなどが州で違います(「カナダの学校制度は州ごとに違う」)。
新学年は4月と9月
いちばんわかりやすい違いは、新学年の始まりです。
| 項目 | 日本 | カナダ |
|---|---|---|
| 新学年 | 4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる(学校教育法施行規則第59条) | 9月に始まり、翌年6月に終わるのが基本 |
| 学年の数え方 | 小学1〜6年、中学1〜3年 | キンダーガーテン(K)から Grade 12 まで(K-12) |
カナダの学年度は州の法律で決まっています。たとえばオンタリオ州では、学年度は9月1日以降に始まり、6月30日までに終わります。くわしくは「学年の区切りと学校のカレンダー」にあります。
学年を決める「誕生日の区切り」
日本では、学校教育法第17条で、子どもが満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初め(4月)から小学校に通わせる義務があります。4月始まりの学年に合わせて、全国で同じ区切りで入学します。
カナダでは、この区切りが州で違います。
| 州 | 学年を決める考え方 |
|---|---|
| ブリティッシュコロンビア州(BC) | 12月31日までに5歳になる子どもは、その年の9月から教育プログラムに登録する |
| アルバータ州 | 9月1日の時点で6歳以上なら、その年の9月から通学の義務 |
| オンタリオ州 | 4歳になる年の9月からキンダーガーテンに入れる。6歳になる年の9月から通学の義務 |
BC は「12月31日までに何歳になるか」で決まるので、4月始まりの日本とは区切りがずれます。日本で同じ学年だった子が、カナダでは1学年上や下になることがあります。
キンダーガーテンは「学校」の中
カナダのキンダーガーテンは、公立学校で受ける、1年生の前の幼児教育です。BC では K-12 の中に入っていて、学校の学年の1つとして数えます。
- BC:5歳になる年の9月から1年間、無料の全日制
- オンタリオ州:4歳・5歳の2年間、無料の全日制
- アルバータ州:1年生の前の1年間
州ごとのくわしい内容は「キンダーガーテン」にあります。
義務教育はいつまで
日本の義務教育は、学校教育法第17条で、満15歳になった日の属する学年の終わり(中学3年の終わり)までです。
カナダは州で違います。BC では、州の学校法(School Act)で16歳になるまで教育プログラムに参加する義務があります。ほかの州の決まりは、それぞれの州の学校制度の記事で扱います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本から引っ越すと、カナダの学年の途中で入ることがよくあります。学年は生年月日と州の区切りで決まるので、入学の前に学区(School district / School board)に確かめます(「子どもの学校入学の手続き」)。
- 同じカナダの中でも、州を引っ越すと学年の区切りや手続きが変わります。
- 日本の学校に戻る予定がある場合は、日本の学年(4月始まり)とのずれも考えておく必要があります。日本への編入は「日本の学校への編入と帰国子女」、補習校は「日本語補習校」で扱います。
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