ビザに使える英語・フランス語試験(IELTS・CELPIP・PTE Core・TEF・TCF)
Express Entryなどの永住申請や卒業後就労許可(PGWP)では、IRCCが認めた語学試験の結果が必要です。2026年10月時点で、英語はCELPIP-General・IELTS General Training・PTE Core、フランス語はTEF Canada・TCF Canadaです。結果はカナダ語学基準(CLB・NCLC)に換算して判断されます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
IRCCが認める語学試験
カナダの永住権などの申請では、英語かフランス語の力を、移民・難民・市民権省(IRCC)が認めた試験で証明します。Express Entryの語学試験のページ(新しいタブで開く)に載っている試験は、2026年10月時点で次の5つです。
| 言語 | 試験 | 注意点 |
|---|---|---|
| 英語 | CELPIP(Canadian English Language Proficiency Index Program) | CELPIP-Generalを受ける |
| 英語 | IELTS(International English Language Testing System) | General Trainingを受ける。Express EntryではIELTS One Skill Retakeは使えない |
| 英語 | PTE Core(Pearson Test of English) | PTE Coreを受ける |
| フランス語 | TEF Canada(Test d’évaluation de français) | 下の「TEF Canadaの点数の入れ方」を参照 |
| フランス語 | TCF Canada(Test de connaissance du français) | TCF Canadaを受ける |
同じ試験の名前でも、IRCCが指定した種類でなければ使えません。たとえばIELTSは、General Trainingを受けます。
カナダ語学基準(CLB・NCLC)
IRCCは、試験の点数をカナダの語学基準に換算して判断します。
- 英語:カナダ語学基準(Canadian Language Benchmarks、CLB)
- フランス語:Niveaux de compétence linguistique canadiens(NCLC)
「話す・聞く・読む・書く」の4つの技能ごとにレベルが決まります。要件は「4技能すべてでCLB 7以上」のように示されます。
換算の例(IELTS General Training)
IRCCのページにある換算表の一部です(2026年10月時点)。
| CLB | 話す | 聞く | 読む | 書く |
|---|---|---|---|---|
| 10以上 | 7.5〜9.0 | 8.5〜9.0 | 8.0〜9.0 | 7.5〜9.0 |
| 9 | 7.0 | 8.0 | 7.0 | 7.0 |
| 8 | 6.5 | 7.5 | 6.5 | 6.5 |
| 7 | 6.0 | 6.0 | 6.0 | 6.0 |
| 6 | 5.5 | 5.5 | 5.0 | 5.5 |
| 5 | 5.0 | 5.0 | 4.0 | 5.0 |
CELPIP-Generalは、各技能の点数がほぼそのままCLBのレベルにあたります(例:CELPIP-G 7 = CLB 7)。PTE Core、TEF Canada、TCF Canadaの換算表も、IRCCのページに載っています。
TEF Canadaの点数の入れ方
TEF Canadaの結果では、「Équivalence ancien score」の欄の点数を使います。「Score / 699」の欄の点数は、Express Entryのプロフィールに入れません。IRCCは、正しい点数を入れないと申請が却下されることがあるとしています。
主な申請と必要なレベル
Express Entry
語学要件のページ(新しいタブで開く)によると、プログラムごとの最低レベルは次のとおりです(2026年10月時点)。
| プログラム | 最低レベル |
|---|---|
| 連邦熟練労働者(FSWP) | 第1公用語でCLB 7またはNCLC 7(4技能すべて) |
| 連邦熟練職人(FSTP) | 話す・聞くでCLB 5(NCLC 5)、読む・書くでCLB 4(NCLC 4) |
| カナダ経験クラス(CEC) | 職業分類がTEER 0・1ならCLB 7(NCLC 7)、TEER 2・3ならCLB 5(NCLC 5) |
FSWPでは、第2公用語でも4技能すべてがCLB・NCLC 5以上なら加点があります。IRCCは、新規移民向けの語学講座(LINC)の機関は、CECの申請者のための認定試験機関ではないとしています。
点数が高いほど、Express Entryの順位を決めるCRSスコアにも影響します。詳しくは「CRSスコア」にまとめています。
卒業後就労許可(PGWP)
PGWPの条件のページ(新しいタブで開く)によると、2024年11月1日以降の申請では語学の証明が必要です。
| 卒業したプログラム | 必要なレベル(4技能すべて) |
|---|---|
| 大学の学士・修士・博士課程、そのほかの大学のプログラム | CLB 7またはNCLC 7 |
| カレッジ・ポリテクニックなど大学以外のプログラム | CLB 5またはNCLC 5 |
結果の有効期間
Express Entryでは、試験の結果は次の2つの時点で、受けてから2年未満でなければなりません。
- Express Entryのプロフィールを作るとき
- 永住権の申請を出すとき
プロフィールを作ったあとに結果が2年を過ぎると、申請の時点で使えなくなります。日程に余裕をもって受けることが大切です。
手順
- 自分の申請で必要な試験の種類とレベルを、IRCCのページで確かめる。
- IRCCが認めた試験の実施機関で受験を予約し、受験料を払う。
- 試験を受け、結果(成績表)を受け取る。
- 点数をCLB・NCLCに換算し、要件を満たしているか確かめる。
- Express Entryのプロフィールなどに点数を入れる。求められたら、成績表の番号や試験のPINも入れる。
障害があって試験を受けられない場合の扱いも、IRCCのページで説明されています。
費用
受験料は、IRCCではなく各試験の実施機関に払います。IRCCは、受験の予約と費用は申請者が負担すると説明しています。金額は試験や受験する国によって違うため、各実施機関の公式ページで確かめます。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本でよく使われる英語の試験でも、IRCCの一覧にないものはカナダの永住申請などに使えません。
- 同じIELTSやCELPIPでも、移民向けの種類(General Training、CELPIP-General)を選びます。
- 結果の有効期間は2年です。Express Entryではプロフィールを作るときと申請を出すときの両方で有効である必要があるため、受験の時期に注意します。
- フランス語の能力による選抜については「職種・フランス語別の選抜」にまとめています。
- 自分に必要なレベルや申請の時期の判断は、IRCCの窓口やRCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください。
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