在留資格の回復(Restoration of status)
訪問者・学生・就労者としての在留資格を失っても、原則として失ってから90日以内なら、資格の回復(Restoration)を申請できることがあります。回復を待つ間はカナダにいられますが、学生は勉強できず、就労者も通常は働けません。費用は2026年10月時点で訪問者C$246.25からです。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
資格の回復(Restoration)とは
一時滞在者(訪問者・学生・就労者)が、許可された滞在の期限を過ぎたり、許可の条件を守れなかったりすると、在留資格(status)を失います。このとき、条件を満たせば「資格の回復(Restoration of status)」を申請できます。
根拠は移民・難民保護規則(IRPR)の第182条(新しいタブで開く)です。資格を失ってから90日以内に申請し、最初に許可を受けたときの要件を今も満たし、ほかの条件も守っていた場合に、審査官が資格を回復できるとされています。
移民・難民・市民権省(IRCC)の申請の手引き(Guide 5551)では、回復できる例として次のような場合を挙げています。
- 滞在の期限を過ぎた(overstay)
- 許可を受けずに雇用主を変えた
- 許可を受けずに学ぶ内容を変えた
期限の 前 に延長を申請していれば、資格の回復ではなく「Maintained status(在留資格の維持)」になります。違いは在留資格の維持にまとめています。
申請できる条件
IRCCの回復と就労許可のページ(新しいタブで開く)では、次の条件が挙げられています。
- 資格を失ってから 90日以内 に申請する
- 滞在の要件を守っていた(たとえば、許可なく働いていない)
- 一時滞在許可(TRP)の保持者ではない
90日の数え方には注意が必要です。IRCCは、資格が切れてから90日以内に申請が届いている必要があるとしています。オンラインで申請するときは、協定世界時(UTC)の午前0時より前に送る必要があります。
申請では、資格を失うことになった事情を、すべて詳しく説明するよう求められます。
州・準州の支援レターがある就労者
参加している州・準州から支援レター(letter of support)を受けた外国人労働者は、90日の条件などが免除され、90日より前に資格を失っていても回復を申請できるとされています。対象かどうかは、州・準州とIRCCの案内で確かめます。
回復を待つ間にできること・できないこと
| 立場 | 待つ間 |
|---|---|
| 訪問者 | カナダにいられる |
| 学生 | カナダにいられるが、資格が回復するまで勉強できない |
| 就労者 | カナダにいられるが、通常は資格が回復し新しい就労許可が出るまで働けない |
学生について、IRCCは「資格を失った時点から、学生としての資格が回復するまで勉強できない」と案内しています。また、審査中は運転免許証や州の医療保険のカード(health card)など、州・準州が出す書類を更新できず、社会保険番号(SIN)のカードも取れないとしています。
申請しても、承認されるとは限りません。
手順
- 資格を失った日(許可の期限、または条件を守れなくなった日)を確かめ、90日の期限を計算する。
- 回復と一緒に何を申請するかを決める。学生は新しい学習許可、就労者は新しい就労許可、訪問者はVisitor record(訪問者記録)をあわせて申請します。
- 書類を電子化するスキャナーかカメラと、クレジットカードかデビットカードを用意する。多くの場合、オンラインでの申請が必要です。
- 申請の手引きを読み、申請書で「Restore my status(資格を回復する)」を選ぶ。就労者は申請書IMM 5710で「Restore my status as a worker」を選びます。
- 資格を失った理由と、滞在を続けたい理由を説明する書面を付ける。
- 回復の手数料と、必要な許可の手数料を払って申請する。バイオメトリクス(生体情報の登録)を求められたら、早めに予約する。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)では、次のとおりです(1人)。回復の手数料C$246.25に、必要な許可の手数料が加わった金額です。
| 申請 | 料金 |
|---|---|
| 訪問者としての回復 | C$246.25 |
| 学生としての回復(新しい学習許可を含む) | C$396.25 |
| 就労者としての回復(新しい就労許可を含む) | C$401.25 |
オープンワークパーミットの場合は保持者手数料C$100が、バイオメトリクスが必要な場合はC$85が別にかかります(2026年10月時点)。
却下されたとき
IRCCは、回復の申請が却下されたらカナダを出なければならないとしています。却下されたあとの考え方は申請が却下されたときにまとめています。
ここに注意してね!
- 回復は「90日以内なら必ず認められる」制度ではありません。審査官の判断で、却下されることもあります。
- 90日を過ぎると、原則として回復は申請できません(州・準州の支援レターがある就労者を除く)。期限が切れたことに気づいたら、すぐに対応を考えることが大切です。
- 学生や就労者は、回復を待つ間に勉強や仕事をすると、さらに条件を破ることになります。
- 回復を申請できるか、どの許可を申請するかは一人ひとりの状況で変わります。IRCCか、登録移民コンサルタント(RCIC)、弁護士に相談してください。
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