日本人のためのカナダ情報
ビザ・移住 / 永住権

職種・フランス語別の選抜(Category-based selection)

ひとことで言うと

カテゴリー別の選抜は、Express Entryの候補者のうち、フランス語力や特定の職種の職歴をもつ人だけを対象に招待する仕組みです。2026年10月時点で、フランス語、医療・福祉、STEM、職人、教育、運輸など10のカテゴリーがあります。対象になっても、Express Entryの3つのプログラムのどれかの条件を満たす必要があります。

目次
  1. カテゴリー別の選抜とは
  2. 年のカテゴリー
  3. Express Entryの条件も必要
  4. フランス語のカテゴリー
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
HIRING
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

カテゴリー別の選抜とは

エクスプレス・エントリーの招待ラウンドには、全体のラウンド、プログラム別のラウンド、カテゴリー別のラウンドがあります。カテゴリー別の選抜(Category-based selection)は、大臣が経済上の目的で定めたカテゴリーに当てはまる候補者だけを対象に、CRSスコアの高い人から招待する仕組みです。

IRCCのカテゴリー別選抜のページ(新しいタブで開く)によると、カテゴリーは労働市場の情報や予測、州・準州などからの意見をもとに大臣が定めます。選んだカテゴリーとその理由、招待した人数は、毎年議会に報告されます。

2026年のカテゴリー

IRCCのページに載っている2026年のカテゴリーは次の10です(2026年10月時点)。

カテゴリー主な条件
フランス語力(French-language proficiency)フランス語の試験で、4技能すべてNCLC 7以上
医療・社会福祉の職種(Healthcare and social services)一覧の職種で職歴12か月以上
STEMの職種(科学・技術・工学・数学)一覧の職種で職歴12か月以上
職人の職種(Trade)一覧の職種で職歴12か月以上
教育の職種(Education)一覧の職種で職歴12か月以上
運輸の職種(Transport)一覧の職種で職歴12か月以上
カナダでの職歴がある医師(Physicians with Canadian work experience)一覧の職種で、カナダでの職歴12か月以上
カナダでの職歴がある上級管理職(Senior managers with Canadian work experience)一覧の職種で、カナダでの職歴12か月以上
カナダでの職歴がある研究者(Researchers with Canadian work experience)一覧の職種で、カナダでの職歴12か月以上
熟練した軍の採用者(Skilled military recruits)外国の熟練軍人の申請者(FSMA)で、10年以上継続して勤務し、カナダ軍からの雇用のオファーがある

職種のカテゴリーの職歴

職種のカテゴリーでは、IRCCのページで次のように定められています。

  • 申請前3年以内に、フルタイムで12か月以上(または同じ量のパートタイム)の職歴があること
  • 職歴は連続していなくてよい
  • 一覧にある1つの職種での職歴であること(主な職業が何かは問わない)
  • 医師・上級管理職・研究者の3つは、カナダ国内での職歴に限る。そのほかの職種のカテゴリーは、国内でも国外でもよい

一覧の職種は、職業分類(NOC 2021)のコードで示されています。自分の職種のコードは「職業分類(NOC・TEER)」で調べ方をまとめています。

Express Entryの条件も必要

カテゴリーの条件を満たすだけでは足りません。IRCCのページでは、Express Entryの最低条件を満たし、3つのプログラム(CEC・FSWP・FSTP)のどれかの対象であることが求められています(「カナダ経験クラス(CEC)」「連邦熟練労働者(FSWP)」)。

カテゴリーごとに別の申し込みをするわけではありません。Express Entryのプロフィールに入れた職歴や語学の結果をもとに、IRCCが対象かどうかを判断します。

フランス語のカテゴリー

フランス語のカテゴリーは、職種を問わず、フランス語の試験(TEF Canada、TCF Canada)で4技能すべてNCLC 7以上の人が対象です。試験の結果は受けてから2年未満でなければなりません(IRCCの語学要件のページ(新しいタブで開く))。試験については「ビザに使える英語・フランス語試験」にまとめています。

フランス語の力はCRSスコアの追加点にもなります(「CRSスコア」)。

手順

  1. Express Entryの3つのプログラムのどれかの条件を満たすか確かめる。
  2. 自分の職歴の職種のNOCコードを調べ、IRCCのカテゴリーの一覧にあるか確かめる。
  3. 職歴の期間(申請前3年以内に12か月以上、1つの職種)と、カナダでの職歴が必要なカテゴリーかを確かめる。
  4. Express Entryのプロフィールに、職歴・NOCコード・語学の結果を正しく入れて出す。
  5. カテゴリー別のラウンドで招待(ITA)を受けたら、60日以内に永住権の申請を出す。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カテゴリーの一覧と対象の職種は、年によって変わります。前の年の情報で判断しないようにします。
  • カテゴリーの対象になっても、招待されるとは限りません。各ラウンドの対象や最低点はIRCCの招待ラウンドのページ(新しいタブで開く)に載ります。
  • 日本の職歴の職種がカナダのNOCのどれに当たるかは、職名ではなく仕事の内容で判断します。職種の判断に迷うときは、IRCCの窓口かRCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住エクスプレス・エントリー(Express Entry)エクスプレス・エントリーは、IRCCが3つの経済移民プログラム(CEC・FSWP・FSTP)の永住申請を管理するオンラインの仕組みです。プロフィールを出して候補者のプールに入り、CRSスコアの高い人が申請に招待されます。招待の有効期間は60日です。ビザ・移住CRSスコア(Comprehensive Ranking System)CRS(包括的ランキングシステム)は、エクスプレス・エントリーの候補者を点数で並べる仕組みです。年齢・学歴・語学・職歴などの点に、州推薦の600点などの加点を足します。2025年3月25日から、仕事のオファー(job offer)の加点はなくなりました。ビザ・移住職業分類(NOC・TEER、National Occupational Classification)職業分類(NOC)は、カナダの仕事を5桁のコードで分類する国の基準です。2桁目のTEER(0〜5)は、その仕事に通常必要な訓練・学歴・経験・責任の程度を表します。Express Entryでは、TEER 0〜3の仕事の職歴が熟練の職歴として扱われます。コードは職名ではなく、実際の職務内容で選びます。ビザ・移住ビザに使える英語・フランス語試験(IELTS・CELPIP・PTE Core・TEF・TCF)Express Entryなどの永住申請や卒業後就労許可(PGWP)では、IRCCが認めた語学試験の結果が必要です。2026年10月時点で、英語はCELPIP-General・IELTS General Training・PTE Core、フランス語はTEF Canada・TCF Canadaです。結果はカナダ語学基準(CLB・NCLC)に換算して判断されます。ビザ・移住カナダ経験クラス(CEC、Canadian Experience Class)カナダ経験クラス(CEC)は、カナダで積んだ熟練の職歴をもとに永住権を申請するExpress Entryのプログラムです。申請前3年以内にカナダで1年(1,560時間)以上の職歴(TEER 0〜3)と、職種に応じた語学力が必要です。学歴の条件はなく、ケベック州以外に住む予定であることが条件です。ビザ・移住アルバータ州の州推薦(AAIP、Alberta Advantage Immigration Program)AAIPは、アルバータ州で永住するための州推薦の制度です。労働者向け4つと起業家向け4つのストリームがあります。労働者向けは関心表明(WEOI)を出して招待を待つ仕組みで、2026年10月時点でWEOIはC$135、申請はC$1,500です。