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無料の申告支援(Free tax clinics)と申告ソフト

ひとことで言うと

所得が多くなく税の状況が単純な人は、地域の団体が開く無料の申告支援(CVITP)で、ボランティアに確定申告書を作ってもらえることがあります。自分で申告する場合は、CRAが認定したソフトを使い、インターネット(NETFILE)で送れます。認定ソフトには、だれでも無料のものもあります。

目次
  1. 無料の申告支援(CVITP)とは
  2. 対象になる人の目安
  3. 相談会の種類
  4. 認定ソフトで自分で申告する
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点
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無料の申告支援(CVITP)とは

無料の申告支援(Free tax clinics)は、地域の団体が開く相談会で、ボランティアが確定申告書を無料で作ってくれる仕組みです。カナダ歳入庁(Canada Revenue Agency、CRA)と地域の団体が協力する制度で、正式な名前はコミュニティ・ボランティア所得税プログラム(Community Volunteer Income Tax Program、CVITP)です。

CRAの無料の申告支援のページ(新しいタブで開く)によると、対象は、所得が多くなく(modest income)、税の状況が単純な人です。ケベック州では、ケベック州の制度(Income Tax Assistance – Volunteer Program、ITAVP)を通して受けます。

対象になる人の目安

CRAが示している世帯所得の目安は次のとおりです(2026年10月時点)。

世帯の人数世帯所得の目安
1人C$40,000
2人C$55,000
3人C$60,000
4人C$65,000
5人C$70,000
6人以上1人ごとにC$5,000を加える

利息の収入はC$1,200未満であることも条件です。目安は、地域の事情に合わせて団体が変えることがあります。

対象にならない申告

次のような場合、ボランティアは申告書を作りません。

  • 自営業や事業の収入・経費がある(一部の例外を除く)
  • 家賃収入がある
  • キャピタルゲイン・キャピタルロスがある
  • 外国の財産がある、または多くの外国の所得がある
  • 利息がC$1,200を超える
  • 亡くなった人の申告、破産した人の申告

日本に資産や収入がある人は、対象にならないことがあります(「日本の収入・資産の申告」)。

相談会の種類

CRAの相談会の案内のページ(新しいタブで開く)では、次の種類を挙げています。

種類内容
予約なし(Walk-in)決まった時間に行き、先着順で受ける
書類を預ける(Drop-off)書類を預け、できあがった申告書をあとで受け取る
予約(By appointment)対面、オンライン、北部に住む人向けのオンライン

相談会は、CRAの検索ページで、場所と種類を選んで探せます。前の年の分の申告書を作ってくれるボランティアもいますが、ボランティアが引き受けられるものに限られます。

持っていくもの

  • 有効な写真付きの身分証明書
  • 社会保険番号(SIN)
  • 税務書類(T4など。「T4などの税務書類」)
  • 控除やクレジットに使う領収書
  • 前の年の査定通知(あれば。「査定通知と還付」)

認定ソフトで自分で申告する

自分で申告する場合は、CRAが毎年認定するソフト(certified tax software)で申告書を作り、インターネットの送信の仕組み(NETFILE)で送れます。

CRAの認定ソフトのページ(新しいタブで開く)によると、2026年10月時点で、次のとおりです。

  • 送れるのは2018年分から2025年分の最初の申告です。
  • NETFILEの受付は、2026年2月23日6:00(東部時間)から2027年1月29日までです。
  • 認定ソフトは、だれでも無料のもの、所得や税の状況によって無料になるもの、有料のものがあります。料金と条件はソフトごとに違うため、一覧の表で確かめます。

所得が低く税の状況が単純な人向けには、CRAの無料のサービス(SimpleFile)もあります(「確定申告の基本と期限」)。

手順

  1. 自分の収入の種類と世帯所得から、CVITPの対象になりそうか確かめる。
  2. CRAの検索ページで、近くの相談会と種類(予約なし・預ける・予約)を探す。
  3. 身分証明書、SIN、税務書類、領収書をそろえて相談会に行く。
  4. 自分で申告する場合は、認定ソフトを選び、申告書を作ってNETFILEで送る。
  5. 査定通知が届いたら、内容を確かめる。

費用

CVITPの申告支援は無料です。ケベック州の制度では、州の申告に少額の費用がかかることがあります。認定ソフトの料金はソフトごとに違います(2026年10月時点)。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダでは、給料から税金が引かれている人も自分で確定申告をします。無料の申告支援は、その手続きを手伝う仕組みです。
  • 日本の財産や外国の所得がある人、自営業の人は、CVITPの対象にならないことがあります。その場合は税理士などに相談します。
  • ケベック州に住む人は、州の申告もあり、制度が違います(「ケベック州の税金」)。
  • 申告の時期には、CRAを名乗る詐欺にも注意します(「CRAを名乗る詐欺に注意」)。

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