日本人のためのカナダ情報
基礎知識 / 祝日・時差

カナダの祝日(Public holidays / Statutory holidays)と連邦・州の違い

ひとことで言うと

カナダには全国一律の「国民の祝日」はなく、休みになるかどうかは連邦の法律か州・準州の法律で決まります。2026年の祝日を連邦政府の一覧から日付つきでまとめ、州によって法定かどうかが違う点を説明します。

目次
  1. カナダの祝日は「誰の法律か」で決まる
  2. 年の祝日(連邦政府の一覧)
  3. カナダ労働法典の一般休日(10日)
  4. 州・準州ごとの違い
  5. 祝日と暮らし
  6. 日本との違い・注意点

カナダの祝日は「誰の法律か」で決まる

カナダには、日本の「国民の祝日」のように全国の誰もが休みになる祝日の法律はありません。休みになるかどうかは、働く場所にどの法律が適用されるかで決まります。

このため、同じ日でも「ある州では法定祝日、隣の州では普通の平日」ということが起こります。お店や役所が開いているかどうかも、州や業種によって変わります。

2026年の祝日(連邦政府の一覧)

カナダ歳入庁(Canada Revenue Agency、CRA)は、CRAの祝日の一覧(新しいタブで開く)を公開しています。この一覧は、納税などの期限が土日や祝日に当たったときに「翌営業日まで有効」とする扱いのためのものです。2026年分は次のとおりです。

日付祝日備考
1月1日(木)元日(New Year’s Day)
4月3日(金)聖金曜日(Good Friday)
4月6日(月)イースター・マンデー(Easter Monday)
5月18日(月)ヴィクトリア・デー(Victoria Day)
6月24日(水)サン・ジャン・バティストの日(Saint-Jean-Baptiste Day)ケベック州のみ
7月1日(水)カナダ・デー(Canada Day)
8月3日(月)シビック・ホリデー(Civic Holiday)ケベック州を除く
9月7日(月)レイバー・デー(Labour Day)
9月30日(水)真実と和解のための国民の日(National Day for Truth and Reconciliation)
10月12日(月)感謝祭(Thanksgiving Day)
11月11日(水)リメンブランス・デー(Remembrance Day)
12月25日(金)クリスマス(Christmas Day)
12月26日(土)ボクシング・デー(Boxing Day)

この表は「CRA が期限の計算で休日として扱う日」です。州の法定祝日の一覧ではありません。たとえば2月の家族の日(Family Day)は、この一覧に入っていませんが、いくつかの州では法定祝日です。

カナダ労働法典の一般休日(10日)

連邦の規制を受ける職場で働く人には、カナダ労働法典第166条の一般休日が適用されます。定められているのは次の10日です。

  1. 元日
  2. 聖金曜日
  3. ヴィクトリア・デー
  4. カナダ・デー
  5. レイバー・デー
  6. 真実と和解のための国民の日(9月30日)
  7. 感謝祭
  8. リメンブランス・デー
  9. クリスマス
  10. ボクシング・デー

CRA の一覧にあるイースター・マンデーとシビック・ホリデーは、この10日には入っていません。自分の職場が連邦と州のどちらの法律の対象かは、雇用主に確かめるのが確実です。

州・準州ごとの違い

州の雇用基準法が定める法定祝日は、州ごとに数も中身も違います。2つの州を例に挙げます(2026年10月時点)。

祝日ブリティッシュコロンビア州(BC)オンタリオ州
家族の日(Family Day、2月)法定祝日法定祝日
イースター・マンデー法定祝日ではない法律上の義務なし
8月の最初の月曜日B.C. Day として法定祝日法律上の義務なし
真実と和解のための国民の日法定祝日法定祝日の一覧に入っていない
リメンブランス・デー法定祝日法律上の義務なし
ボクシング・デー法定祝日ではない法定祝日
法定祝日の数11日9日

8月の最初の月曜日は、CRA の一覧では「シビック・ホリデー」ですが、州によって呼び名も扱いも違います。ほかの州・準州の一覧は州ごとの祝日にまとめます。

祝日と暮らし

  • 振り替え:カナダ労働法典の一般休日の定義には、第195条によってほかの日に振り替えた日も含まれます。
  • 旅行の予定:同じ日でも州によって休みかどうかが違うので、行き先の州の祝日を先に調べておくと安心です。
  • 祝日の賃金:法定祝日に休んだときや働いたときの賃金(statutory holiday pay)の条件も州ごとに違います。詳しくは祝日の賃金で扱います。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本では、内閣府が説明する「国民の祝日に関する法律」第3条で「国民の祝日」は休日とされ、日曜日に当たるときは振替休日が決まっています。カナダには全国一律のこうした仕組みはなく、連邦か州・準州の法律で休日が決まります。
  • 「カナダの祝日」として紹介される一覧の中には、住んでいる州では法定祝日ではない日が含まれていることがあります。働く人は、自分の州の雇用基準と職場の就業規則で確かめてください。
  • 雇用や賃金の具体的な判断は、州の雇用基準の窓口(BC の Employment Standards Branch など)や、連邦の規制を受ける職場ならカナダ政府の労働の窓口に相談できます。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

基礎知識州ごとの祝日(Statutory holidays by province、Family Day など)州・準州の法定祝日は、それぞれの雇用基準法で決まり、数も中身も違います。BC州と3つの準州は11日、ニューファンドランド・ラブラドール州は6日など、全州・準州を表にまとめます。2月の祝日の名前や、準州だけの祝日もあります。仕事・税金祝日の賃金(Statutory holiday pay)カナダの祝日(Statutory holiday、オンタリオ州では Public holiday)の数と、祝日の賃金の条件は州・準州で違います。2026年10月時点で、ブリティッシュコロンビア州(BC)は11日、アルバータ州とオンタリオ州は9日、ケベック州は8日、連邦管轄の職場は10日です。祝日に働いたときの扱いも州で違い、ケベック州は通常の給料に祝日の手当を足すか、代わりの休日です。基礎知識カナダ・デー(7月1日、Canada Day)7月1日のカナダ・デーは、1867年の連邦結成を記念する祝日です。7月1日が日曜日のときは7月2日が祝日になります。名前の由来(ドミニオン・デー)から、祝日になるまでの歩み、いまの祝い方までをまとめます。基礎知識カナダの感謝祭(Thanksgiving Day / Action de grâce)カナダの感謝祭は10月の第2月曜日で、2026年は10月12日です。連邦の規制を受ける職場の一般休日で、BC州・アルバータ州・オンタリオ州などでも法定の祝日ですが、州によって扱いが違います。日付の決まり方、州ごとの扱い、七面鳥を料理するときの注意をまとめます。基礎知識リメンブランス・デー(Remembrance Day / Jour du Souvenir)11月11日のリメンブランス・デーは、戦争で軍務についた人と亡くなった人を追悼する日です。胸に赤いポピーを付け、11時に黙とうをします。連邦の法律が定める日ですが、職場が休みになるかどうかは州によって違います。基礎知識夏時間(Daylight saving time)と時計を変えない州・準州カナダの夏時間は州・準州ごとに法律で決まります。2026年はブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、マニトバ州、ノースウエスト準州が季節の時計の切り替えをやめ、2026年11月1日に時計を戻しません。サスカチュワン州とユーコン準州は以前から1年中同じ時刻です。