冬の日照時間と過ごし方(季節性感情障害、Seasonal affective disorder、SAD)
カナダの冬は日が短く、寒さで外に出る時間も減ります。秋から冬にかけて毎年気分が落ち込むものは、季節性感情障害(SAD)と呼ばれるうつの一つです。体を動かす、日中に外へ出るなどの工夫のほか、つらいときはファミリードクターや811、9-8-8に相談できます。
カナダの冬の暮らしと日の短さ
カナダの冬は日が短く、寒さや雪で外に出る時間も減りがちです。BC州の保健情報サービス HealthLink BC は、冬の健康の案内(新しいタブで開く)で、寒さと日の短さのために、ふだんの習慣や活動を変える必要が出てくると説明しています。冬の間も、体を動かし、きちんと食べ、自分と家族の体を大切にすることを呼びかけています。年末年始の行事がストレスになる人もいます。
冬の時計の切り替え(夏時間の終わり)は州・準州で扱いが違います。「夏時間と時計を変えない州・準州」で扱います。
季節性感情障害(SAD)とは
HealthLink BC の季節性感情障害のページ(新しいタブで開く)によると、季節性感情障害(Seasonal affective disorder、SAD)は、毎年同じ季節に起こるうつの一つです。ふつうは秋から冬に起こり、春から夏に軽くなります。
主な様子として、次のものが挙げられています。
- 気分の落ち込み、疲れやすさ、不安
- 食欲が増える(とくに炭水化物)、体重が増える
- 眠りの変化
- 集中しにくい
原因の一つとして、日光を浴びる量が減り、体内時計や気分に関わる脳内の物質の働きが変わることが考えられています。
治療と、ふだんの工夫
同じページでは、主な治療として次のものを紹介しています。
- 光療法(Light therapy):専用の明るい光を出す機器(ライトボックス)を使う。SADの主な治療
- 夜明けを再現する方法(Dawn simulation):眠っている間に、明け方の光を少しずつ明るくする
- 抗うつ薬:単独で、または光療法と組み合わせて使うことがある
- カウンセリング:とくに認知行動療法
自分でできる工夫として、日中、とくに朝のうちに外で体を動かすことが、元気を出し、気分の落ち込みを和らげるのに役立つとしています。
治療が合うかどうかは人によって違います。診断や治療は、ファミリードクターなどの医療者に相談して決めます。カウンセリングの費用は「カウンセリングと費用」で扱います。
相談先
- 急がない相談:ファミリードクター、または州の電話健康相談(BC州は8-1-1、聴覚に障害のある人は7-1-1)。HealthLink BC の8-1-1では、看護師、栄養士、薬剤師などに相談でき、130を超える言語の通訳があります。ほかの州の811は「811の電話健康相談」で扱います。
- つらい気持ちが強いとき:9-8-8(自殺危機ヘルプライン)に電話かテキストメッセージで相談できます(「危機対応の電話」)。
- 命の危険があるとき:911に電話します。
州ごとの相談先は「こころの健康の相談先」にまとめています。
ここに注意してね!
- 冬は寒さで外に出にくい日が続きます。暖かい服装を用意すると、日中に外へ出やすくなります(「冬の服装と防寒具」)。
- 来たばかりのころは、慣れない環境のストレスも重なります。「新しい国での孤独とストレス」も参考になります。
- 気分の落ち込みが続くときは、自分で判断せず、医師や811に相談します。
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