ラクロス(Lacrosse、夏の国技)
ひとことで言うと
ラクロスは、カナダの法律で「夏の国技(national summer sport)」と定められています。もとは北米の先住民(ファースト・ネーションズ)の球技で、カナダでは屋内で行うボックス・ラクロスが広く行われています。
法律で決まった「夏の国技」
1994年5月12日に国王の裁可を受けたカナダ国技法(National Sports of Canada Act)(新しいタブで開く)は、アイスホッケーを「冬の国技」、ラクロスを「夏の国技(national summer sport)」と定めています。法律ができたいきさつと冬の国技は「アイスホッケー(NHL)」にまとめています。
どんなスポーツか
カナダ文化遺産省(Canadian Heritage)のカナダの公式シンボルのページ(新しいタブで開く)は、ラクロスを次のように説明しています。
- 先に網のついたスティックでゴムのボールを受け、運び、投げて、相手のゴールに入れた点数を競うチームのスポーツ。
- 屋内のコートで行う「ボックス・ラクロス(box lacrosse)」と、屋外の芝のフィールドで行う「フィールド・ラクロス(field lacrosse)」がある。
- 今は全国で行われ、ほかの国でも行われている。種類は、ボックス・ラクロス、フィールド・ラクロス、女子ラクロス、インタークロス(inter-crosse)の4つ。
先住民の球技から始まった
同じページによると、今のラクロスのもとは、ヨーロッパからの入植者が来るずっと前から、タートル・アイランド(Turtle Island、北米のこと)のファースト・ネーションズが行っていたスティックとボールの球技です。
- 呼び名は民族によって違い、オノンダガ語では Deyhontsigwa’ehs、モホーク語では Tewaaraton、アルゴンキン系の人々の間では Baggataway などと呼ばれる。
- 伝統的な試合は、何日もかけて、広い土地で行われることがあった。
- 19世紀の半ばに入植者がこの球技に自分たちのルールを加え、スポーツにした。1867年には、ジョージ・ビアーズ(George Beers)のもとでカナダ・ラクロス協会(Canadian Lacrosse Association)ができた。カナダ文化遺産省は、これを自治領(Dominion)で最初のスポーツ団体と紹介している。
- 一方で、伝統的な形の球技も、ファースト・ネーションズの間で受け継がれてきた。
- その後、多くの先住民の民族がボックス・ラクロスに力を入れ、ボックス・ラクロスがカナダで主に行われる形になった。
先住民の人々については「先住民(First Nations・Métis・Inuit)の基本」で扱います。
今のラクロスと国の支援
カナダ文化遺産省の2019年の発表(新しいタブで開く)(オンタリオ州セント・キャサリンズでの大臣のスピーチ)では、次のことが紹介されています。
- この地域の先住民は、1,000年近くラクロスを行ってきた。
- ラクロスは、北米先住民競技大会(North American Indigenous Games)の常設の種目になっている。
- 連邦政府は、カナダ・サマー・ゲームズ(Canada Summer Games)でボックス・ラクロスを行う試みに C$170万を出し、各州・準州が男子と女子のチームを出せるようにする。
- カナダの男子チームは、1904年と1908年のオリンピックで金メダルをとった。
ここに注意してね!
- カナダでは、ラクロスは法律で定められた夏の国技で、先住民の文化と深く結びついています。先住民の人々にとって大切な意味を持つ球技であることを知っておくとよいでしょう。
- 「ラクロス」と聞いて屋外の芝の競技を思い浮かべる人もいますが、カナダには屋内のコートで行うボックス・ラクロスもあります。チームやリーグに入るときは、どの種類かを確かめます。
- 子どもや大人がラクロスを始めたいときは、地域のクラブや市のレクリエーションの案内を探します(「子どものスポーツと習い事」)。
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