お酒の買い方(州の酒販売店:BC Liquor・LCBO・SAQ、Where to buy alcohol)
カナダでは、お酒をどこで売ってよいかを州が決めています。オンタリオ州は蒸留酒をLCBOが中心に売り、ビールやワインはスーパーやコンビニでも買えます。BCは州営のBC Liquor Stores(BCLIQUOR)と民間の酒店、ケベック州はSAQと食料品店、アルバータ州はすべて民間の店です。
売ってよい店は州が決める
カナダでは、お酒をどの店で売ってよいか、何時まで売ってよいかを州・準州が決めています。日本のように、どのコンビニでも蒸留酒まで買えるわけではありません。
多くの州には、州が運営する酒販売店(州営店)があります。民間の店にどこまで販売を認めるかは州によって大きく違います。この記事では、日本から来る人が多いオンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州(BC)、ケベック州、アルバータ州を説明します。
買える年齢も州で違います(18歳か19歳)。飲酒年齢は州で違うにまとめています。
州・準州ごとの違い
| 州 | 主な販売先 | スーパー・コンビニ |
|---|---|---|
| オンタリオ州 | LCBO(州営)、The Beer Store、酒造所の直売店 | 許可を受けたスーパー・コンビニ・大型店でビール・ワイン・シードル・缶入りのカクテル類が買える。蒸留酒は原則LCBOだけ |
| BC | BC Liquor Stores(州営)、民間の酒店(Licensee Retail Store) | 一定の広さ以上のスーパーの中に、区切られた酒売り場を置ける。コンビニは対象外 |
| ケベック州 | SAQ(州営) | 許可を受けた食料品店(épicerie)でビール・シードル・ワインが買える。蒸留酒は買えない |
| アルバータ州 | 民間の酒店 | 州営の小売店はない(すべて民間) |
オンタリオ州:LCBOとスーパー・コンビニ
オンタリオ州政府によると、許可を受けたコンビニ、スーパー、大型スーパーで、ビール、ワイン、シードル、缶入りのカクテル類(ready-to-drink)を買えます。大きなパックも売られています。
ウォッカ、ジン、ウイスキーなどの蒸留酒は、州営のオンタリオ酒類管理委員会(Liquor Control Board of Ontario、LCBO)が中心です。州のページは、蒸留所の直売店とLCBO Convenience Outletを除き、蒸留酒を売るのはLCBOだけとしています。The Beer Storeも小売店として営業を続け、州全体の空き容器の回収も担います。
LCBOで買うとき
- 年齢:LCBOは19歳以上でなければ買えないとしています。25歳未満の人には、身分証明書を用意しておくよう呼びかけています。
- 身分証明書:LCBOのよくある質問では、有効な政府発行の写真つき身分証明書として、運転免許証、パスポート、市民権カード、BYIDカードを挙げています。
- 売らない相手:酔っているように見える人や、未成年や酔った人のために買おうとしているように見える人には売りません。
- 営業時間:多くの店は月曜から土曜まで営業し、日曜は11時から18時です(2026年10月時点)。店ごとに違います。
BC:州営店と民間の酒店
BCでは、州営のBC Liquor Storesと、州の許可を受けた民間の酒店(Licensee Retail Store、LRS)があります。
州の民間酒店向けのハンドブック(新しいタブで開く)の「販売時間(Hours of Sale)」の項によると、民間の酒店がお酒を売れるのは7時から23時までです(2026年10月時点)。店の許可に別の時間が書かれていればそれに従い、市町村や先住民の自治体が、さらに短く決めていることもあります。23時を過ぎると、客は店に入れません。
州営店(BCLIQUOR)
州営店は「BCLIQUOR」の名前で営業しています。BCLIQUOR の案内(新しいタブで開く)によると、州の酒類流通局(Liquor Distribution Branch)が州内で198の店を運営しています(2026年10月時点)。営業時間は店ごとに違い、サイトの店舗検索(Find a Store)で確かめられます。
スーパーの中の酒売り場
州のハンドブックによると、民間の酒店はスーパーの中に置くことができます。ただし、次のような条件があります。
- スーパーの広さが倉庫を含めて10,000平方フィート以上で、主に食品を売る店であること。
- コンビニや雑貨店などは対象外。
- 酒売り場は、ほかの売り場と区切られ、専用のレジがあること。
そのため、日本のようにコンビニで気軽にお酒を買うことはできません。
身分証明書は2枚
BCでは、19歳未満の人にお酒を売ることが禁じられています。州のハンドブックは、19歳以上かどうか疑わしいときは、身分証明書を2枚確かめるよう店に求めています。
- 1枚目:政府機関が発行し、名前・生年月日・写真があるもの(運転免許証、パスポートなど)。
- 2枚目:名前と、署名か写真があるもの(クレジットカード、学生証など)。
ハンドブックは、外国の身分証明書でも読み取れて本人と確認できれば受け付けてよいとしています。2枚出せないと、断られることがあります。BCの運転免許証とBCサービスカードが一体になったカードは、1枚として数えます。
ケベック州:SAQと食料品店
ケベック州では、州営のケベック酒類公社(Société des alcools du Québec、SAQ)が酒類を売っています。SAQは18歳以上でなければ売らないとしており、未成年、明らかに酔っている人、未成年のために買おうとする大人には売りません。
酒類・競馬・賭博規制委員会(Régie des alcools, des courses et des jeux、RACJ)によると、食料品店の許可(permis d’épicerie)を持つ店は、次のものを売れます。
- ビール(アルコール度数7%を超えるビールの混合飲料を除く)
- シードル
- ワイン
- 州の小規模生産の許可を持つ人が、発酵で造った酒(地元のワインなど)
同じページは、小規模生産の酒でも、蒸留酒(たとえば小さな蒸留所のジン)は含まれないとしています。食料品店の許可で売れるのは発酵で造った酒だけで、ウォッカやウイスキーなどの蒸留酒は食料品店では買えません。
食料品店がお酒を売れるのは、毎日7時から23時までです(2026年10月時点)。
アルバータ州:すべて民間の店
アルバータ州は、お酒の小売をすべて民間が行う州です。アルバータ賭博・酒類・大麻委員会(Alberta Gaming, Liquor and Cannabis、AGLC)によると、アルバータ州は1993年にカナダで初めて酒類の小売を民営化し、いまも完全に民営化された唯一の州です。
店は、AGLCから同じ卸値で仕入れ、品ぞろえと値段を自分で決めます。そのため、店によって値段が違います。
費用
お酒の値段には、州の上乗せ分(markup)や連邦の税金、容器のデポジットが含まれます。
- オンタリオ州:LCBOの表示価格には、13%のHSTと容器1本あたり最大C$0.20のデポジットが含まれています(2026年10月時点)。空き瓶・空き缶をThe Beer Store、LCBO Convenience Outlet、参加している民間の店に返すと、デポジットが戻ります。The Beer Storeの空き容器のページ(新しいタブで開く)も、オンタリオ州で買った預かり金つきの容器は The Beer Store か認可された返却場所(Authorized Empties Return locations)で返金を受けられるとしています。
- アルバータ州:AGLCが州の上乗せ分、容器のデポジット、リサイクル料、連邦の税金を卸値に含め、店が小売値を決めます。
容器の返却については瓶・缶のデポジットと返却で扱います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 年齢は日本より低い:日本では、民法の成年年齢が18歳になっても、お酒の年齢制限は20歳のままです(法務省のQ&A(新しいタブで開く))。カナダでは州により18歳か19歳です。
- 身分証明書を持ち歩く:LCBOは25歳未満の人に身分証明書の用意を呼びかけています。BCでは2枚求められることがあります。LCBOの例にあるように、パスポートは政府発行の写真つき身分証明書として扱われます。
- コンビニで蒸留酒は買えない:オンタリオ州でも、コンビニで買えるのはビール・ワインなどです。BCではコンビニでは買えません。
- 買ったあとの飲む場所:公園や路上での飲酒は、州や市のルールで制限されています。公共の場での飲酒のルールにまとめます。
- 飲んだら運転しない:飲酒運転の罰則は重く、州ごとに決まっています。飲酒・大麻運転の罰則で説明します。
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