メープルシロップ(Maple syrup、Sirop d'érable)
カナダは世界のメープルシロップの75%以上をつくり、その9割はケベック州産です。カナダで州をまたいで売るメープルシロップには「Canada Grade A」などの等級があり、Grade Aは色と味で4つに分かれます。ラベルの読み方と、まぎらわしい「テーブルシロップ」との違いをまとめます。
カナダは世界一の産地
メープルシロップは、カエデ(maple)の樹液を煮つめてつくるシロップです。
カナダ農業・農産食品省(Agriculture and Agri-Food Canada)のメープル産業の統計(2025年)(新しいタブで開く)によると、メープルシロップを商業の規模でつくっている国はカナダとアメリカだけです。2025年、カナダは世界の生産量の75%以上をつくりました。
| 州 | カナダの生産量に占める割合(2025年) |
|---|---|
| ケベック州 | 90.0% |
| ニューブランズウィック州 | 6.1% |
| オンタリオ州 | 3.7% |
| ノバスコシア州 | 0.2% |
カナダの生産量は2025年に1億1,340万kg(1,890万ガロン)を超えました。輸出は69か国に向けられ、割合はアメリカが64.2%でいちばん多く、日本は3.1%でした。
等級と色の分類
カナダ食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency、CFIA)の等級の基準(新しいタブで開く)では、メープルシロップの等級は2つです。
- Canada Grade A:色が均一で、にごりや沈殿がなく、発酵していないなどの条件を満たすもの。色で4つに分かれます。
- Canada Processing Grade:Grade Aの色・透明さ・風味の条件を満たさないもの。色の分類はありません。
どちらも、糖分などの固形分(soluble solids)が66%〜68.9%であることが条件です。
Grade Aの4つの色の分類は次のとおりです。色が濃くなるほど、光を通す割合が低くなります。
| 英語 | フランス語 | 意味 |
|---|---|---|
| Golden, Delicate Taste | Doré, goût délicat | 金色・繊細な味 |
| Amber, Rich Taste | Ambré, goût riche | 琥珀色・豊かな味 |
| Dark, Robust Taste | Foncé, goût robuste | 濃い色・力強い味 |
| Very Dark, Strong Taste | Très foncé, goût prononcé | とても濃い色・はっきりした味 |
ラベルの読み方
CFIAのメープル製品の表示のページ(新しいタブで開く)によると、メープルシロップは「メープルの樹液を煮つめたもの、またはメープル製品を飲用の水でうすめたり溶かしたりしたもの」と定められています。
州をまたいで売るものや輸出入するものには、ラベルに次のことを書く必要があります。
- 「Canada Grade A」か「Canada Processing Grade」の等級
- Grade Aなら色の分類(英語とフランス語)
- 内容量(mLかL)
この定義に合わない商品は、「maple syrup」という名前で売れません。CFIAは、そうした商品の名前の例として「table syrup with x% maple syrup(メープルシロップx%入りのテーブルシロップ)」や「maple flavoured table syrup(メープル風味のテーブルシロップ)」を挙げています。
ここに注意してね!
- 名前を確かめる:メープルシロップの定義に合わない商品は、「テーブルシロップ」などの名前で売られます。ラベルの商品名と原材料を見て選びます。
- 色の分類は味の目安:Grade Aの4つの分類は、色とあわせて「繊細」「豊か」「力強い」「はっきりした」と味の特徴を名前に入れています。
- 州の中だけで売るもの:CFIAの等級と表示の決まりは、州をまたいで売るものと輸出入するものが対象です。CFIAは、ケベック州やオンタリオ州などの州の規則にも従う必要があるとしています。
- ケベック州の食べ物:ケベック州のほかの名物はケベックの食(ベーグル・スモークミート)で扱います。
この記事をシェアする