ケベックの食(ベーグル・スモークミート)
モントリオールの名物スモークミート(smoked meat)は、塩漬けにして香辛料をきかせ、加熱してからいぶした牛の胸肉です。ベーグル、パテ・シノワ、クルトンなど、ケベック州でよく聞く料理の名前を、ケベック州の公用語の機関(OQLF)の用語辞典をもとに紹介します。
ケベック・フランス語局の用語辞典
ケベック州の公用語の機関、ケベック・フランス語局(Office québécois de la langue française、OQLF)は、オンラインの用語辞典(Grand dictionnaire terminologique)で、料理の名前の意味も説明しています。フランス語の料理名の意味を調べるときの手がかりになります。
ここでは、プーティンやトゥルティエール以外の料理を取り上げます。プーティンは「プーティン」、トゥルティエールやメープルのお菓子は「カナダの食べ物」で扱っています。
| 名前 | どんなものか |
|---|---|
| スモークミート(smoked meat) | 塩漬けにして香辛料をきかせ、加熱してからいぶした牛の胸肉 |
| スモークミート・サンドイッチ(sandwich au smoked meat) | ライ麦パンに薄切りのスモークミートとマスタードをはさんだもの |
| ベーグル(baguel、bagel) | ゆでてから焼く、輪の形のパン |
| パテ・シノワ(pâté chinois) | ひき肉、とうもろこし、マッシュポテトを重ねてオーブンで焼いた料理 |
| クルトン(cretons) | 主に豚のひき肉でつくるパテ |
スモークミート
OQLF のスモークミートの説明(新しいタブで開く)によると、モントリオールの名物です。
- 牛の胸肉(ブリスケット)を塩漬けにし、香辛料をきかせ、加熱してからいぶしたものです。
- ニューヨークのパストラミと結びつけて語られることが多く、ラベルに両方の名前が書かれていることもあります。作る手順は似ていますが、使う牛肉の部位が違い、スモークミートのほうが香辛料はひかえめで、脂が多く、いぶした香りが強いとしています。
- 英語から来た名前で、東ヨーロッパからの移民がモントリオールに伝えた料理です。
- 1980年代に「bœuf mariné」などのフランス語の名前に置き換えようとしたことがありましたが、定着しませんでした。フランス語でも「smoked meat」と呼びます。
スモークミート・サンドイッチの説明(新しいタブで開く)では、ライ麦パンに薄く切ったスモークミートとマスタードをはさんだものとしています。
ベーグル
OQLF のベーグルの説明(新しいタブで開く)では、ユダヤ系の起源をもつ輪の形の小さなパンです。発酵させた生地をゆでてから焼くため、身が詰まっていながら柔らかい食感になるとしています。
OQLF はフランス語のつづりとして「baguel」をすすめていますが、「bagel」のつづりもフランス語で広く使われています。
パテ・シノワ
OQLF のパテ・シノワの説明(新しいタブで開く)によると、オーブンで焼く料理で、下から順に、味をつけて火を通したひき肉、クリーム状または粒のとうもろこし、マッシュポテトを重ねます。名前に「chinois(中国の)」と入っていますが、名前の由来は分かっていないとしています。
クルトン
「クルトン(cretons)」は、スープに浮かべるパンのクルトン(croûton)とは別のものです。OQLF のクルトンの説明(新しいタブで開く)では、主に豚のひき肉でつくるパテです。
ここに注意してね!
- フランス語の名前:スモークミートのように、フランス語でも英語の名前のまま呼ぶ料理があります。この記事の名前が手がかりになります。
- 似た名前に注意:cretons(豚肉のパテ)と croûton(パンのクルトン)は別の食べ物です。
- アレルギー:ベーグルやライ麦パンを使う料理、マスタードを使うサンドイッチなどがあります。材料は店や家庭で違うため、食物アレルギーのある人は注文の前に確かめます。伝え方は「食物アレルギーの伝え方」で扱います。
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