食品にかかる税金(GST/HST、Basic groceries)
スーパーで買う牛乳・肉・野菜などの基本的な食料品(basic groceries)は、GST/HST の税率が0%です。一方で、炭酸飲料、お菓子、スナック菓子、酒類、温かい惣菜やサンドイッチなどには GST/HST がかかります。州の売上税(PST)の扱いは州ごとに違います。
基本的な食料品は GST/HST が0%
カナダの消費税のうち、連邦の物品サービス税(Goods and Services Tax、GST)と、州の税と一つにまとめた統一売上税(Harmonized Sales Tax、HST)では、基本的な食料品(basic groceries)の税率が0%(zero-rated) です。税率そのものや州ごとの違いは「消費税(GST/HST・PST)」で扱います。
カナダ歳入庁(Canada Revenue Agency、CRA)の基本的な食料品についての解説(GST/HST Memorandum 4.3)(新しいタブで開く)は、税率0%の例として次のようなものを挙げています。
- 生・冷凍・缶詰・真空パックの果物と野菜
- 朝食用のシリアル
- ほとんどの乳製品
- 生の肉、鶏肉、魚
- 卵
- コーヒー豆
レシートを見ると、同じ買い物の中に税がかかった品物とかからない品物が混ざっているのがわかります。
GST/HST がかかる食べ物・飲み物
同じ CRA の解説では、食べ物や飲み物でも、次のものは0%の対象から外れ、GST/HST がかかります。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 酒類 | ワイン、蒸留酒、ビールなど |
| 炭酸飲料 | コーラ、ジンジャーエール、トニックウォーター、ソーダ水など |
| お菓子 | キャンディー、チョコレートなどの菓子類 |
| スナック菓子 | ポテトチップスなどのチップス、パフ類 |
| 塩味のナッツ・種 | 塩味をつけたナッツなど |
| グラノーラ製品 | グラノーラバーなど |
| 温めた食べ物 | 温めて売られる食べ物・飲み物(店の保温ケースの惣菜など) |
| サラダ | 缶詰・真空パックのもの以外 |
| サンドイッチ | 冷凍のもの以外 |
| ケータリング | ケータリングのサービスとして出される食べ物 |
1杯分の飲み物
飲み物は、600 mL 未満の1杯分(single serving)で売られると GST/HST がかかります。メーカーが複数本をまとめて包装したものは、0%になる場合があります。
マフィンやドーナツの数
ケーキ、マフィン、クッキー、ドーナツなどの甘い焼き菓子は、1つずつで食べる大きさのものが 6個未満 で売られると課税されます。6個以上の包装なら0%です。同じドーナツでも、1個買うか6個買うかで税の扱いが変わります。
外食
食べ物がほぼ課税されるものばかりの店(レストランなど)では、すぐに食べられない量で売る場合を除いて、食べ物に税がかかるとされています。外食には GST/HST がかかると考えておきます。外食のときのチップについては「チップの払い方」で扱います。
州・準州ごとの違い
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
GST/HST の0%の扱いは連邦の決まりなので、HST の州(オンタリオ州や大西洋側の州)でも、基本的な食料品には HST がかかりません。
GST とは別に州の売上税がある州では、食べ物への州の税の扱いが州ごとに決まっています。たとえばブリティッシュコロンビア州(BC)のPST の非課税の一覧(新しいタブで開く)では、人が食べる食べ物(基本的な食料品と、レストランの食事などの調理済みの食べ物)が州売上税(PST)の非課税の対象に挙がっています。ただし BC の外食にも GST の5%はかかります。
一方で、BC 州政府の飲食店・酒の小売店向けの PST の案内(新しいタブで開く)によると、炭酸飲料(soda beverages)の小売には PST 7%がかかります(2026年10月時点)。対象は、砂糖や甘味料(はちみつ、果汁、ステビア、人工甘味料など)が入った、炭酸・発泡の飲み物です。ソフトドリンク、炭酸入りの果汁、コンブチャなども含まれます。
ケベック州
ケベック州歳入庁(Revenu Québec)の食料品のページ(新しいタブで開く)によると、基本的な食料品の販売は税率0%です。この案内は GST とケベック州売上税(QST)の両方の扱いを説明するもので、炭酸飲料、菓子、スナック菓子などは課税されるとしています。連邦の GST と同じような分け方です。
オンタリオ州の調理済み食品の払い戻し
オンタリオ州の HST 13%のうち、5%は連邦の部分、8%は州の部分です。CRA のオンタリオ州の調理済み食品の払い戻しの案内(GI-064)(新しいタブで開く)によると、すぐに食べられる調理済みの食べ物・飲み物を、1回の会計で合計 C$4 以下(HST を除く)買うと、HST の州の部分(8%)がその場で払い戻されます。つまり GST にあたる5%だけを払います。ワイン、蒸留酒、ビールなどの酒類は対象外です。
ほかの州(サスカチュワン州、マニトバ州)の州の税の扱いは、州の税務当局の案内で確かめます。
費用
2026年10月時点で、たとえばアルバータ州(GST 5%のみ)で C$10 のポテトチップスを買うと GST が C$0.50、オンタリオ州(HST 13%)では HST が C$1.30 かかります。同じ C$10 でも、生の野菜や牛乳なら GST/HST は C$0 です。
瓶・缶の飲み物には、税金とは別にデポジット(容器の預かり金)がかかる州があります(「瓶・缶のデポジットと返却」)。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の消費税は、飲食料品が軽減税率の8%(標準は10%)で、酒類と外食は軽減税率の対象外です(国税庁のページ(新しいタブで開く))。カナダの GST/HST は、基本的な食料品が0%です。
- カナダでは、食べ物でも炭酸飲料、お菓子、スナック菓子、温かい惣菜、サンドイッチなどには GST/HST がかかります。「食べ物ならすべて軽い税率」とは限りません。
- 税がかかるかどうかは品目ごとに決まるため、同じ店の同じ買い物でも、税のかかる品物とかからない品物が混ざります。
- 消費税の負担を軽くする給付については「GST/HSTクレジット」で扱います。
- 事業として食品を売る場合の税の扱いは複雑です。判断は CRA か税理士に相談します。
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