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カナダ歯科医療プラン(Canadian Dental Care Plan、CDCP)

在住駐在
ひとことで言うと

カナダ歯科医療プラン(CDCP)は、歯科保険がない、家族の調整後純所得がC$90,000未満などの条件を満たす人の歯科治療費の一部または全部を国が払う制度です。カナダで確定申告をしていることと、税務上のカナダの居住者であることが条件に含まれます。所得によって自己負担の割合が変わります。

目次
  1. どんな制度か
  2. 対象になる条件
  3. 対象の広がりと補償の開始
  4. 対象になる治療
  5. 費用
  6. 手順
  7. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

どんな制度か

カナダの州の医療保険は、歯科医院でのふだんの治療をほとんど対象にしていません(「州の医療保険でカバーされるもの・されないもの」)。カナダ歯科医療プラン(Canadian Dental Care Plan、CDCP)は、歯科保険を持たない人のために、連邦政府が歯科治療費の一部または全部を払う制度です。

2026年10月時点で、申し込みのページ(新しいタブで開く)は2026〜2027年の給付期間の申し込みを受け付けていると案内しています。

対象になる条件

条件のページ(新しいタブで開く)は、次の4つをすべて満たす必要があるとしています(2026年10月時点)。

  1. 民間の歯科保険がないこと。 歯科の費用に使えるヘルス・スペンディング・アカウント(Health spending account)を含め、民間の歯科保険や補償を利用できないこと。勤め先の福利厚生で歯科が使える人は対象外です。
  2. カナダで確定申告をしていること。 本人と、配偶者・コモンローパートナー(いる場合)の両方が申告している必要があります。
  3. 家族の調整後純所得(Adjusted family net income)がC$90,000未満であること。
  4. 税務上のカナダの居住者であること。 本人と、配偶者・コモンローパートナー(いる場合)の両方です。

カナダに来たばかりでまだ確定申告をしていない人は、条件2を満たしていない可能性があります。確定申告については「確定申告(Tax return)の基本と期限」、税務上の居住者は「税務上の居住者(Tax residency)の判断」で扱います。

対象の広がりと補償の開始

CDCPは、年齢層ごとに順に申し込みが始まりました。Health Canadaの2024〜2025年の年次報告(新しいタブで開く)による経過です。

対象申し込みの開始補償の最も早い開始
87歳以上2023年12月2024年5月
77〜86歳2024年1月2024年5月
72〜76歳2024年2月2024年5月
70〜71歳2024年3月2024年5月
65〜69歳2024年5月2024年5月
障害者税額控除(DTC)の証明がある18〜64歳2024年6月2024年8月
17歳以下の子ども2024年6月2024年8月
すべての18〜64歳2025年5月2025年6月

2026年10月時点では、どの年齢の人も、条件を満たせば申し込めます。

補償は、申し込んだ日からではなく、加入の手続きが済んだあとに始まります。年次報告によると、Service Canadaから加入の確認の手紙が届いたあと、Sun Lifeから会員カードの入った案内(welcome package)が送られます。2023年12月の政府の発表では、この案内に補償の開始日が書かれ、その日より前に受けた治療は払い戻されないと説明しています。

給付期間と更新:更新のページ(新しいタブで開く)によると、給付期間は毎年6月30日に終わり、会員は毎年更新が必要です。2026〜2027年の給付期間の更新の受付は2026年6月1日に締め切られ、2027〜2028年の更新は2027年春に始まる予定です。更新の期間を逃した場合は新しく申し込めますが、承認されるまでの間は補償がなく、その間の治療はさかのぼって払われません(2026年10月時点)。

対象になる治療

補償内容のページ(新しいタブで開く)は、診断、予防、基本的な治療、大きな治療を対象として、次のような例を挙げています。

  • 歯科検診(総合的な検査、定期検査、特定の部位の検査、緊急の検査)
  • 永久的な詰め物
  • 根管治療
  • 総入れ歯(標準的なもの、仮のもの)
  • 歯や歯根の抜歯

歯列矯正は、現在は対象外です(2026年10月時点)。

多くの治療には**事前承認(Preauthorization)**が必要です。承認は、治療を受ける前に済ませる必要があります。

費用

自己負担の割合は、家族の調整後純所得で決まります(2026年10月時点)。

家族の調整後純所得プランが払う割合自己負担(Co-payment)
C$70,000未満100%0%
C$70,000〜C$79,99960%40%
C$80,000〜C$89,99940%60%

このほかに、次の場合は追加の費用がかかることがあります。

  • 歯科医院の料金が、プランの定める料金より高いとき
  • プランの対象外の治療を受けるとき

治療の前に、プランで払われない費用がいくらになるかを歯科医院に聞いておくよう、政府のページは勧めています。費用の払い戻しを受けるのは歯科医院などの側で、プランの給付表の管理はSun Lifeが担っています。

手順

  1. 条件のページで、4つの条件を満たしているかを確かめる。
  2. 申し込む。オンライン(My Service Canada Account、または canada.ca の申し込み画面)か、電話(Service Canada、1-833-537-4342。TTYは1-833-677-6262)で申し込めます。
  3. 申し込みには、申し込む人と配偶者・パートナーそれぞれの社会保険番号(SIN。子どもは持っていれば)、生年月日、氏名、住所・郵送先、政府の制度で受けている歯科の補償(あれば)が必要です。
  4. 承認されたら、Sun Lifeからの案内で補償の開始を確かめ、受診の前に歯科医院でCDCPを使えるか、自己負担と事前承認の有無を確かめる。
  5. 毎年、更新の期間(春)に更新する。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダでは、歯科はふつう州の医療保険の対象外で、勤め先の保険や民間の保険がなければ自己負担になります。CDCPはその人たちのための国の制度で、所得や確定申告の条件があります。
  • ワーホリや留学で短期間滞在する人は、確定申告や税務上の居住者の条件に当てはまるかどうかで対象かが変わります。判断はService Canadaの窓口に確かめてください。
  • 歯列矯正は対象外です。日本で受けていた矯正をカナダで続ける場合は、別に費用を考える必要があります。
  • 歯科の受診の流れと料金の目安は「歯科の受診と料金」で扱います。

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