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州の医療保険でカバーされるもの・されないもの(Insured health services)

ひとことで言うと

州の医療保険は、医学的に必要な医師の診療と病院のサービスを原則として窓口負担なしでカバーします。一方で、薬局の処方薬、歯科医院での治療、眼鏡、大人のふだんの目の検査、美容目的の手術などは、多くの州で対象外です。BC・オンタリオ州・アルバータ州の例でまとめます。

目次
  1. 基本は「医学的に必要な医師と病院のサービス」
  2. 多くの州で対象外になるもの
  3. 州・準州ごとの違い
  4. 対象外のものに備える方法
  5. 日本との違い・注意点
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条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

基本は「医学的に必要な医師と病院のサービス」

カナダの公的医療は、州・準州がそれぞれ運営する医療保険です。連邦のカナダ保健法(Canada Health Act)は、州の保険が医学的に必要な病院と医師のサービスをカバーすることを求めています(カナダ保健省のページ(新しいタブで開く))。

そのため、どの州でも次のものは、州の保険に入っていれば原則として窓口負担なしで受けられます。

  • 医師の診察・治療(医学的に必要なもの)
  • 入院中の医師・看護師のサービス、入院中の薬、病室と食事
  • 医学的に必要な検査(血液検査などの検査、X線など)
  • 病院で行う必要がある歯科・口腔の手術

反対に、医師と病院以外のサービス(歯科医院、眼鏡、薬局の薬、理学療法など)は、カナダ保健法の対象の外です。州が独自に上乗せするかどうかを決めるため、州によって扱いが違います。

多くの州で対象外になるもの

BC・オンタリオ州・アルバータ州の公式ページでは、共通して次のものが対象外とされています(2026年10月時点)。

  • 薬局で受け取る処方薬:病院の外で出される処方薬は対象外。州の薬代補助(BCのPharmaCare、オンタリオ州のOHIP+など)や、勤め先・民間の保険で払うことになります。
  • 歯科医院での治療:クリーニング、虫歯の治療、親知らずの抜歯などのふだんの歯科診療。
  • 眼鏡・コンタクトレンズ:BCは補聴器などの器具も対象外としています。
  • 美容目的の手術:医学的に必要でない手術。

BCはさらに、カウンセラーや心理士のサービス、ふだんの年1回の健康診断、運転・就職・保険・学校・移民手続きのための診察や診断書も対象外と明記しています。

州・準州ごとの違い

州によって差が大きいのは、目の検査、医師以外の専門職、救急車です。公式ページで確かめられた3州をまとめます(2026年10月時点)。

項目BC(MSP)オンタリオ州(OHIP)アルバータ州(AHCIP)
ふだんの目の検査19〜64歳は対象外。医学的に必要な検査は対象19歳以下は12か月に1回、65歳以上は18か月に1回。20〜64歳は特定の病気がある人だけ18歳以下と65歳以上は対象。19〜64歳のふだんの検査は対象外
理学療法・カイロプラクティックなど原則対象外。条件を満たす人だけ一部(補助給付)対象として書かれていないカイロプラクティックなど医師以外の施術は対象外。理学療法は州内の公的サービスの一部としてある
足の治療(ポディアトリー)手術以外は原則対象外1回C$7〜16、年C$135まで―
救急車MSPとは別に、州が保健当局を通じて運営状況により一部または全額を負担施設間の搬送を除き対象外

BCの補助給付

MSPのページ(新しいタブで開く)は、鍼、カイロプラクティック、マッサージ療法、自然療法、理学療法、手術以外のポディアトリーを、補助給付(Supplementary benefits)として挙げています。対象外のページ(新しいタブで開く)では、これらは条件を満たす人だけが対象とされています。一般の加入者は自己負担になると考えておきます。

オンタリオ州の目の検査

オンタリオ州のページ(新しいタブで開く)によると、OHIPは19歳以下の大きな目の検査を12か月に1回、65歳以上は18か月に1回カバーします。20〜64歳は、糖尿病など特定の病気がある人だけが12か月に1回対象です。

アルバータ州の目の検査と歯科

アルバータ州のページ(新しいタブで開く)は、18歳以下と65歳以上の目の検査を対象とし、19〜64歳のふだんの目の検査を対象外としています。歯科は、一部の歯・口・顎の手術だけが対象です。

ここにない州・準州(ケベック州を含む)の範囲は、それぞれの州の記事や保健省のページで確かめてください。

対象外のものに備える方法

  • 勤め先の保険(Group benefits):薬、歯科、眼鏡、理学療法などを補う福利厚生がある会社があります。
  • 民間の医療保険(Extended health):個人で入る上乗せの保険です。
  • 州や国の補助:薬代補助や、カナダ歯科医療プラン(Canadian Dental Care Plan)など、所得や年齢で対象が決まる制度があります。

ここに注意してね!

  • カナダの州の医療保険は、対象の医師・病院のサービスなら窓口負担が原則ありません。その代わり、薬局の処方薬と歯科医院の治療は、多くの州で全額自己負担になります。
  • 大人のふだんの目の検査、眼鏡、理学療法なども、自己負担になることが多いです。
  • 対象の範囲は州ごとに違います。ほかの州に引っ越すと、同じサービスでも扱いが変わることがあります。
  • 何が対象になるかの最終的な判断は、州の医療保険の窓口に問い合わせてください。

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