新しい国での孤独とストレス(Newcomer mental health)
カナダに来たばかりのころは、言葉・仕事・人間関係の変化で、孤独やストレスを感じやすくなります。カナダ政府も、新しく来た人がストレスや不安、うつを経験することがあると案内しています。ひとりで抱えず、定住支援サービスやファミリードクター、相談電話を使えます。
新しく来た人がストレスを感じるのはめずらしくない
移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada、IRCC)の新しく来た人向けのこころの健康のページ(新しいタブで開く)は、新しい国での生活はわくわくする一方で、大変なこともあると説明しています。新しく来た人が経験しうることとして、次のものを挙げています。
- ストレス、不安、うつ
- こころの病気
- 家族の中の暴力、ジェンダーにもとづく暴力
- 依存症、薬物の使用
言葉が通じにくい、仕事が見つからない、友だちや家族と離れている、冬が長く暗いなど、来たばかりのころは負担が重なりやすい時期です。気分が落ち込む、眠れない、何をしても楽しくないといった状態が続くときは、早めに誰かに話すことが大切です。
まず話せる相手
IRCC のページは、専門の支援を受ける相手として、ファミリードクター、心理士(Psychologist)、こころの健康を担当する看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラー、宗教の指導者を挙げています。
- ファミリードクター(かかりつけ医):体の不調と合わせて相談でき、必要なら専門家を紹介してもらえます(「ファミリードクターの見つけ方」)。
- カウンセラー・心理士:州の医療保険の対象にならないことが多く、費用は「カウンセリングと費用」で扱います。
- 州・準州の相談電話:急ぎでない相談先は「こころの健康の相談先」にまとめています。
定住支援サービスを使う
カナダには、新しく来た人を支える定住支援サービス(Settlement services)があります。IRCC のページによると、定住支援の団体は、地域の情報を伝える、地域の人とつなぐ、医療ではない形でこころの健康を支える、地域の医療サービスを紹介する、といった支援をしています。
IRCC の無料サービス検索(新しいタブで開く)では、郵便番号や市の名前から近くの団体を探せます。2026年10月時点で、IRCC が費用を出す無料サービスを使えるのは、主に次の人です。
- 永住者(再定住した難民を含む)
- 永住権の申請が原則として認められた人
- 移民難民委員会(IRB)で保護が認められた人
- 一部の就労プログラム(Atlantic Immigration Program、Rural and Northern Immigration Program など)の一時滞在者とその家族
経済移民として永住権を得た人は、2026年4月1日から、サービスを使える期間が限られるようになりました。ワーキングホリデーや留学生など、上の条件に当てはまらない人は対象外のことが多いため、学校の学生相談窓口や、市・地域の団体の窓口も合わせて探します。くわしくは「定住支援サービス」で扱います。
急ぎのときの連絡先
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 命の危険がある、すぐに医療が必要 | 911 |
| 死にたい気持ちがある、自分や誰かを傷つけそう | 9-8-8(電話・テキスト、24時間) |
| 5〜29歳の人 | Kids Help Phone:1-800-668-6868、または 686868 に「CONNECT」とテキスト(24時間) |
9-8-8 は、カナダ公衆衛生庁(Public Health Agency of Canada)の相談先のページ(新しいタブで開く)でも案内されています。詳しくは「危機対応の電話(9-8-8)」にまとめています。
孤独をやわらげる工夫
制度の外でも、日々の暮らしの中でできることがあります。
- 定住支援の団体や図書館の催し、語学クラスなど、人と会う場を週に1つ持つ
- 日本の家族や友人と、時間を決めて連絡を取る
- 冬は日照時間が短いため、明るい時間に外に出る
- 調子が悪いと感じたら、我慢せずにファミリードクターや相談電話に話す
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダでは、カウンセリングや心理士の相談は州の医療保険の対象外になることが多く、費用がかかります。勤め先の福利厚生や学校の相談窓口で無料・割引の相談ができる場合があります。
- IRCC の無料の定住支援サービスは、永住者などが主な対象です。ワーキングホリデーや留学生は対象外のことが多いため、ほかの窓口も探しておくと安心です。
- 相談電話は英語・フランス語が中心です。通訳を頼めるかどうかは、それぞれの窓口に問い合わせます。
- 命にかかわるときは、日本の110・119ではなく911にかけます。
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