医療通訳と日本語で受診する方法(Medical interpreting services)
英語やフランス語に不安があっても、カナダでは電話の健康相談(811)や911で通訳を頼めます。BCでは州の保健当局の通訳サービスが医療の場で無料で使えます。アルバータ州とケベック州(モントリオール周辺など)にも、医療機関を通じて頼める通訳サービスがあります。日本語で受診したいときは、通訳を頼むか、日本語が通じる医療機関を探す方法があります。
英語が不安でも通訳を頼める
カナダの医療は英語かフランス語が基本です。ただし、電話の健康相談や救急、州によっては病院や診療所でも、通訳を頼める仕組みがあります。
体の症状や薬の説明は、わかったつもりでも誤解が起きやすいものです。不安があれば、遠慮せずに通訳を頼みます。
電話の健康相談(811)の通訳
811は、看護師などに電話で健康相談ができるサービスです(「811の電話健康相談」)。
- BC:HealthLink BCのページ(新しいタブで開く)によると、130を超える言語で通訳を使えます。
- アルバータ州:Health Link 811 は、通訳・翻訳のサービスがあるとしています。
- オンタリオ州:オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く)によると、Health811は英語とフランス語で対応し、ほかの多くの言語でも通訳の支援があります。
電話がつながったら、言語の名前を英語で伝えます。日本語なら「Japanese(ジャパニーズ)」です。
911の通訳
救急車などを呼ぶ911でも通訳を使えます。E-Comm 9-1-1のページ(新しいタブで開く)によると、BCの大部分の911を受けるE-Commは、24時間、200を超える言語の通訳につなげます。ここでも「Japanese」と言語の名前を英語で伝えます(「救急車と911のかけ方」)。
病院・診療所での通訳
BC:州の通訳サービス
BCには、州保健サービス局(Provincial Health Services Authority、PHSA)の州言語サービス(Provincial Language Services、PLS)があります。PHSAのページ(新しいタブで開く)によると、PLSは次のサービスを医療機関に提供しています。
- 話し言葉の通訳(Interpreting)
- 文書の翻訳(Translation)
- 耳が聞こえない・聞こえにくい人への手話通訳など
- フランス語話者向けのサービス
PLSのサービスは、保健当局、ファミリードクターなどのプライマリケア、専門医のオフィスなどが使うもので、患者の負担はありません。患者は、診てもらう医療機関に通訳を頼みたいと伝えます。
アルバータ州:保健当局の電話通訳
アルバータ州保健サービス(Alberta Health Services、AHS)は、電話での医療通訳を240の言語で、予約なしで24時間行っています(医療者向けの案内(新しいタブで開く))。地域のファミリードクターの診療所や専門医も、申し込めばこの通訳を使えます。
患者向けには、AHSの言語のページ(新しいタブで開く)が、言語カード(language card)を印刷して医療機関に持って行き、通訳を頼むよう案内しています。
ケベック州:州の保健ネットワークの通訳バンク
ケベック州の公的な保健・社会サービスのネットワーク(RSSS)には、通訳バンク(Banque d’interprètes du RSSS)があります。モントリオールの地域の保健機関(Santé Québec Centre-Sud-de-l’Île-de-Montréal)のページ(新しいタブで開く)によると、次のとおりです。
- フランス語・英語以外を話す人(allophone)が、保健・社会サービスを受けやすくするためのもの
- 76の言語、450人を超える通訳がいる
- 通訳を頼みたいときは、予約のときに医療者か受付に伝える
対応する言語に日本語が入っているかは、予約のときに医療機関に確かめます。
ほかの州・準州
ほかの州・準州は各州の窓口へ。
手順
- 受診や検査の予約のときに、日本語の通訳が必要だと伝える(「I need a Japanese interpreter.」)。
- 通訳を用意できるか、電話通訳かその場の通訳かを確かめる。
- 受診の前に、症状、いつから、飲んでいる薬、アレルギー、持病を書き出しておく。日本語と英語の両方で書くと伝えやすい。
- 受診のときは、わからないことをその場で聞く。通訳がいても、最後に大事な点(薬の飲み方、次の予約など)を確かめる。
- 通訳を頼めないときは、日本語が通じる医療機関を探す(「日本語が通じる医療機関の探し方」)。
費用
811と911の通訳には料金がかかりません。BCのPLSの通訳も、医療機関を通じて頼めば患者の負担はありません(2026年10月時点)。アルバータ州とケベック州の病院の通訳の料金は、医療機関に確かめます。
民間の通訳を自分で手配するときは、料金は自分で払います。
ここに注意してね!
- 家族や友人を通訳にするとき:付き添いの人が通訳するのは手軽ですが、医学の言葉を正しく伝えられるとは限りません。大事な説明や同意の場面では、医療機関の通訳を頼めるかを聞いてみます。
- 定住支援サービスも使える:移民向けの定住支援サービスが、通訳や翻訳の手配を手伝うことがあります(「定住支援サービス」)。
- 緊急時はためらわない:911では英語が話せなくても、言語の名前を言えば通訳につながります。
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