デポジット付きの容器と返却(Beverage container deposit return)
カナダの多くの州では、飲み物の容器の代金に預かり金(Deposit)が上乗せされ、空き容器を返すと戻ってきます。BCではほぼすべての飲み物の容器が対象で、預かり金は1本C$0.10以上です。オンタリオ州ではお酒の容器が対象で、大きさによりC$0.10かC$0.20です。仕組みと返却先は州ごとに違います。
預かり金(デポジット)の仕組み
カナダの多くの州には、飲み物の容器の預かり金の制度があります。買うときに、商品の値段とは別に容器1本ごとの預かり金を払い、空き容器を決まった場所に返すと、その預かり金が戻ってきます。
どの容器が対象か、いくら上乗せされるか、どこに返すかは州ごとに違います。ここでは、日本人の多いBCとオンタリオ州の仕組みを説明します。
州・準州ごとの違い
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
| 州 | 対象の容器 | 預かり金(2026年10月時点) | 主な返却先 |
|---|---|---|---|
| BC | 牛乳を含むほぼすべての飲み物の容器 | 1本C$0.10以上 | Return-Itの回収所(Depot)など |
| オンタリオ州 | お酒の容器(ビール、ワイン、蒸留酒、クーラーなど) | 大きさにより1本C$0.10かC$0.20 | The Beer Store、お酒を売っている食料品店など |
ほかの州・準州にも、それぞれの制度があります。
BC:Return-It
BC州政府のリサイクルの取り組みのページ(新しいタブで開く)によると、州は2020年から2022年にかけて預かり金の制度を広げました。すべての飲み物の容器の預かり金を最低C$0.10にし、牛乳や牛乳の代わりの飲み物(植物性の飲料など)の容器も対象にしています。
州の制度のもとで飲み物の容器を回収しているのが、非営利の団体Encorp Pacific(Canada)が運営する「Return-It」です。Return-Itの容器と預かり金のページ(新しいタブで開く)によると、預かり金はどの種類の容器も1本C$0.10です。対象には、アルミ缶、ペットボトル、ガラスびん、紙パック、ジュースのパウチ、お酒のびん(ガラス・プラスチック)、使い捨てのビールの容器などがあります。
一方、何度も使うビールびん(Refillable beer bottles)や一部のお酒のアルミ缶は、Return-Itではなく、ビールの業界団体(BC Brewers Recycled Container Council)が扱います。
返し方
Return-Itは、返し方として回収所(Depot)、アプリ、Return-It Expressを案内しています。
- 回収所(Depot):空き容器を持ち込むと、預かり金が現金で戻ります。
- Return-It Express:仕分けをせず、列にも並ばず、現金のやりとりもせずに容器を預ける仕組みです。
容器リサイクル料(CRF)
BCでは、預かり金とは別に、容器リサイクル料(Container Recycling Fee、CRF)がかかる容器があります。Return-Itは、CRFを容器のリサイクルにかかる費用をまかなうための料金としています。
オンタリオ州:お酒の容器
オンタリオ州の預かり金の制度(Ontario Deposit Return Program)は、お酒の容器が対象です。州とThe Beer Store、オンタリオ州酒類管理委員会(Liquor Control Board of Ontario、LCBO)の協定(新しいタブで開く)では、100mLより大きいお酒の容器を対象としています(The Beer Storeの運営会社が独自に回収しているビールの容器を除く)。
預かり金の金額
金額は、州の規則(O. Reg. 745/21)(新しいタブで開く)で決まっています。
| 容器 | 預かり金 |
|---|---|
| ガラスびん 630mL以下 | C$0.10 |
| ガラスびん 630mLより大きい | C$0.20 |
| アルミ缶・スチール缶 1L以下 | C$0.10 |
| アルミ缶・スチール缶 1Lより大きい | C$0.20 |
| 紙パック(Tetra Pak)・バッグインボックス 630mL以下 | C$0.10 |
| 紙パック(Tetra Pak)・バッグインボックス 630mLより大きい | C$0.20 |
| ペットボトル 630mL以下 | C$0.10 |
| ペットボトル 630mLより大きい | C$0.20 |
返し方
協定によると、空き容器の回収はThe Beer Storeが担当します。The Beer Storeの店のほか、お酒を売っている食料品店も、販売の免許の条件として空き容器を受け付けることになっています(一部の店は対象外)。返却を受け付ける場所は、預かり金を全額現金で返すことになっています。
The Beer Storeの空き容器の返却のページ(新しいタブで開く)では、オンタリオ州で買った預かり金つきのお酒の容器は、The Beer Storeか、認可された返却場所(Authorized Empties Return locations)に返すと預かり金が戻るとしています。The Beer Storeは、びんや缶のほか、お酒の段ボールの箱、王冠、プラスチックのリングも引き取ります。近くの返却場所は、The Beer Storeの返却場所の検索ページ(新しいタブで開く)で探せます。営業時間は場所ごとに違うため、直接問い合わせる必要があります。
協定では、The Beer Storeから5km以内にある食料品店は2025年12月31日までの暫定期間に限って受け付けの対象外とされ、その期間は終わっています。コンビニエンスストアは、原則として受け付けの対象外です(希望すれば参加できる)。
手順
- 住んでいる州で、どの容器に預かり金がかかるかを確かめる。
- 空き容器は中身を出し、種類ごとにまとめておく。
- BCならReturn-Itの回収所など、オンタリオ州ならThe Beer Storeや受け付けをしている店に持っていく。The Beer Storeは、家で容器をすすいで種類ごとに分け、元の箱か透明なビニール袋に入れて持ってくるよう案内しています。店では備え付けの黒い箱(tote)で仕分け、返却用の列に並びます。
- 預かり金を受け取る。The Beer Storeでは、預かり金を慈善団体に寄付することも選べます。
ここに注意してね!
- 預かり金は買い物の代金に含まれています。容器を返さなければ戻ってきません。
- 家庭のリサイクルの出し方は市ごとに違います。「バンクーバーのごみとリサイクル」「トロントのごみとリサイクル」で扱います。
- オンタリオ州では、預かり金の対象はお酒の容器です。
- 制度は州ごとに違います。引っ越したら、新しい州の仕組みを確かめます。
- 古い家電の回収については、バンクーバー市はReturn-Itの電化製品の回収場所も案内しています。家電の処分は「粗大ごみと電化製品の処分」で扱います。
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