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省エネの補助制度(Home energy efficiency rebates)

在住駐在
ひとことで言うと

断熱やヒートポンプなど家の省エネ改修には、連邦・州・電力会社やガス会社の補助があります。連邦のカナダ・グリーナー・ホームズ補助金(Canada Greener Homes Grant)は受付を終えており、2026年10月時点では、低〜中所得の世帯向けの無料改修や、州ごとの補助が中心です。

目次
  1. 補助制度の全体像
  2. 連邦の制度:受付を終えたもの
  3. 連邦の制度:低〜中所得の世帯向けの無料改修
  4. 州・準州ごとの違い
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
kWh

補助制度の全体像

家の断熱、窓の交換、ヒートポンプ(電気で外の熱をくみ上げる冷暖房機器)の導入など、省エネの改修には補助(Rebate、Grant)が出ることがあります。補助を出すのは、主に次の3つです。

  • 連邦政府(カナダ天然資源省、Natural Resources Canada、NRCan)
  • 州・準州の政府
  • 電力会社・ガス会社

制度は年によって始まったり終わったりし、予算がなくなると早めに締め切られることもあります。この記事は2026年10月時点の状況をまとめています。暖房の種類そのものは「暖房の種類」、改修をしないでできる節約は「冬の暖房費を抑える」で扱います。

連邦の制度:受付を終えたもの

NRCan のカナダ・グリーナー・ホームズ(Canada Greener Homes Initiative)のページ(新しいタブで開く)によると、2026年10月時点で次の制度は受付を終えています。

制度状況
カナダ・グリーナー・ホームズ補助金(Canada Greener Homes Grant)終了。書類の提出は2025年12月31日まで
カナダ・グリーナー・ホームズ・ローン(Canada Greener Homes Loan)新しい承認はしない。すでに承認されたものは影響なし
灯油からヒートポンプへの補助(Oil to Heat Pump Affordability Program)アルバータ州・マニトバ州・ノースウエスト準州・ケベック州・サスカチュワン州の住民の申し込みは2026年7月31日まで。最終の領収書の提出は2027年1月31日まで

灯油からヒートポンプへの補助(新しいタブで開く)は、灯油で暖房する持ち家で、世帯の税引き後の所得が中央値以下などの条件を満たす人に、最大C$10,000を出す制度でした。BC、ニューブランズウィック州、ニューファンドランド・ラブラドール州、ノバスコシア州、オンタリオ州、プリンスエドワードアイランド州、ユーコン準州では、扱いが州ごとに違います。

連邦の制度:低〜中所得の世帯向けの無料改修

カナダ・グリーナー・ホームズ・アフォーダビリティ・プログラム(Canada Greener Homes Affordability Program)(新しいタブで開く)は、低〜中所得の持ち家の人と**借りて住んでいる人(テナント)**を対象に、断熱やヒートポンプなどの改修を無料で行う制度です。対象の世帯では、勧められた改修の費用が全額まかなわれます。

連邦政府は世帯からの申し込みを直接受けていません。州・準州のパートナーの制度に申し込みます。2026年10月時点で受付中のパートナーは次のとおりです。

州窓口
BCBC Hydro、FortisBC の所得に応じた無料の改修・診断
マニトバ州Efficiency Manitoba
ノバスコシア州Efficiency Nova Scotia の HomeWarming など
プリンスエドワードアイランド州州政府の断熱の制度
ケベック州Hydro-Québec の低所得世帯向けの制度

ほかの州・準州は「近日開始」とされています。

州・準州ごとの違い

ビバまる

州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

州独自の補助も、州によって中身が大きく違います。ここでは BC とオンタリオ州の例を挙げます。

州主な制度内容(2026年10月時点)
BCBetter Homes BC(州の CleanBC の一部)低所得世帯向けの省エネ補助(Energy Savings Program)と、所得に関係なく使える改修の補助(Home Renovation Rebate)など。補助は世帯の所得と家の種類で変わる
オンタリオ州ホーム・リノベーション・セービングス(Home Renovation Savings)州の電力系統の運営機関の省エネ事業(Save on Energy)とガス会社の Enbridge Gas が、州政府の支援で実施

Better Homes BC(新しいタブで開く)は、州のエネルギー・気候対策省が運営し、BC Hydro と FortisBC が支援しています。2026年10月時点で、このサイトには、州の選挙期間中のため、公衆衛生・安全の緊急の情報や法律で決まった事項を除いて更新していないという表示が出ています。補助の金額や条件は、申し込む前に Better Homes BC や電力・ガス会社に確かめます。

オンタリオ州のHome Renovation Savings(新しいタブで開く)の主な補助の上限は次のとおりです(2026年10月時点)。

  • 家のエネルギー診断:C$600
  • 断熱:最大C$7,700
  • 窓・ドア:開口部1か所につきC$100
  • 寒冷地向けの空気熱源ヒートポンプ:最大C$7,500
  • 地中熱のヒートポンプ:最大C$12,000
  • スマートサーモスタット:C$100

診断を受けて複数の改修をまとめる方法と、1つの改修だけ申し込む方法があります。

手順

  1. 住んでいる州の制度と、電力会社・ガス会社の制度を調べる。
  2. 対象(持ち家か賃貸か、所得の条件、暖房の種類、家の種類)を確かめる。
  3. 多くの制度は、工事の前に申し込みや診断が必要です。工事を始める前に条件を読む。
  4. 制度が指定する条件を満たす業者・機器を選ぶ。
  5. 工事のあと、領収書などの書類を期限までに出す。

ここに注意してね!

  • カナダの補助は、連邦・州・電力会社やガス会社の制度が重なっていて、組み合わせられるかどうかも制度ごとに違います。
  • 灯油からヒートポンプへの補助やオンタリオ州の Home Renovation Savings は持ち家の人向けです。アフォーダビリティ・プログラムのように、借りて住んでいる人も対象にする制度もあります。
  • 制度の終了や条件の変更が多い分野です。業者の広告ではなく、NRCan や州、電力会社の最新の案内で受付中かどうかを確かめます。
  • 停電への備えは「停電への備え」、電気の契約は「電気の契約」で扱います。

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