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暖房の種類(Home heating:ガス・電気・ベースボードヒーター・ヒートポンプ)

ひとことで言うと

カナダの家の暖房は、ガスなどの炉で温めた空気をダクトで送る温風式(forced air)、お湯を回す温水式(hydronic)、部屋ごとの電気のベースボードヒーター、ヒートポンプが主なものです。種類で使い方と光熱費のかかり方が変わるので、部屋を借りる前に暖房の種類と、暖房費が家賃に含まれるかを確かめます。

目次
  1. カナダの家の主な暖房
  2. ヒートポンプと寒さ
  3. サーモスタットの使い方
  4. 一酸化炭素に注意する
  5. 部屋を借りる前に確かめること
  6. 日本との違い・注意点

カナダの家の主な暖房

カナダの冬は長く、家の暖房は暮らしの大きな部分を占めます。天然資源省(Natural Resources Canada、NRCan)の暖房の手引きをもとに、よく見る暖房の種類をまとめます。

種類しくみ特徴
温風式(Forced air)炉(furnace)で温めた空気を、ダクトと吹き出し口(register)で各部屋に送るNRCanは、カナダの家で最も多い集中暖房としている。早く暖まり、空気のろ過や加湿、エアコンの追加もできる。ダクトを通じて音やほこり、においが広がることがある
温水式(Hydronic)ボイラーで温めたお湯を、配管でラジエーターや床下の管に回す古い建物では大きな鋳鉄のラジエーターが残っていることもある。部屋ごとに温度を調整できるしくみもある
電気のベースボードヒーター(Baseboard heater)壁の下、多くは窓の下に取り付けた電気ヒーターで、温まった空気が自然に上がって部屋を暖める部屋ごとにサーモスタットで調整する。NRCanは、設置費は安いことが多いが、電気を多く使い運転費が高くなりやすいとしている
ヒートポンプ(Heat pump)電気で外の空気や地中から熱をくみ上げて室内に運ぶ冷房にも使える。寒い日のために補助の暖房(電気ヒーターや炉)を組み合わせることが多い

ガスの炉やボイラーのほか、地域によっては灯油(oil)、プロパン、薪を使う家もあります。

ヒートポンプと寒さ

NRCanのヒートポンプの手引き(新しいタブで開く)によると、外の空気が冷たくても、そこから取り出せる熱はかなり残っています。ただし、空気の熱を使うヒートポンプ(air-source)の多くには動かせる最低気温があり、新しい機種では-15°C〜-25°Cほどです。そのため、いちばん寒い日のために補助の暖房を備えている家がほとんどです。

ヒートポンプは炉に比べて温度の変化にゆっくり反応します。夜や留守中に設定温度を下げる場合も、下げ幅は2°C以内にとどめるよう手引きはすすめています。

サーモスタットの使い方

暖房は壁のサーモスタット(thermostat)で温度を設定します。NRCanの省エネのページ(新しいタブで開く)は、冬は設定温度を低めにすると節約になるとしています。窓やドアの周りのすき間をふさぐと、暖かい空気が逃げにくくなります。

温風式の炉は温まるのが早いので、夜に設定温度を下げても朝すぐに戻せます。NRCanの電気暖房の手引きは、寝ているときや留守のときは17°C、起きているときは20°Cにする例を挙げています。ただし、ヒートポンプだけで暖房する家では、設定温度を大きく下げる使い方はすすめられていません。

一酸化炭素に注意する

ガス・灯油・薪など燃料を燃やす暖房では、一酸化炭素(carbon monoxide、CO)がたまる危険があります。NRCanのガス暖房の手引き(新しいタブで開く)は、炉や暖炉など燃料を使う器具の近くに認証を受けたCO警報器を置くことをすすめています。地域によっては、CO警報器と煙の警報器の設置が決まりで義務になっています。

COを少し吸ったときの症状は、頭痛、だるさ、吐き気など、かぜと似ています。警報が鳴ったら、すぐに家の外に出て、ガス会社に連絡し、医療を受けるよう手引きは案内しています。

部屋を借りる前に確かめること

  1. 暖房の種類(温風式・温水式・ベースボードヒーター・ヒートポンプなど)
  2. 暖房費が家賃に含まれるか。含まれない場合、ガスと電気のどちらで払うか
  3. 部屋ごとに温度を調整できるか
  4. CO警報器と煙の警報器が付いているか

ここに注意してね!

  • カナダでは、炉やボイラーで家全体を暖める集中暖房が多く使われています。部屋のエアコンだけで暖める前提で考えないようにします。
  • 建物によっては暖房を自分で調整できず、建物全体でまとめて管理していることがあります。
  • 電気のベースボードヒーターの家では、冬の電気代が大きく上がることがあります。電気の契約は電気の契約の記事で扱います。
  • 古い手引きの数字や例は、建物や機器によって当てはまらないことがあります。設備の使い方は家主や管理会社に確かめます。

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