冬のあるある(体感温度・冬タイヤ)
カナダの冬の天気予報では、気温のほかに「体感温度(wind chill)」が出てきます。マイナス28より低いと、肌を出していると10〜30分で凍傷になるおそれがあります。ケベック州では12月1日から3月15日まで冬タイヤが義務で、BC では指定の道路で冬タイヤが必要な時期が決まっています。
天気予報に「気温」が2つある
カナダで冬を迎えると、天気予報アプリに見慣れない数字が出てきます。気温がマイナス10℃なのに、その横に「マイナス20」。これが**体感温度(wind chill)**です。
環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)の体感温度のページ(新しいタブで開く)によると、風があると実際の気温より寒く感じ、それを wind chill と呼びます。体感温度は単位をつけずに表し、たとえば「-20」は、気温がマイナス20℃のときのように感じる、という意味です。
「今日は気温よりも体感温度を見て服を選ぶ」。カナダの冬に慣れてくると、自然とそうなっていきます。
体感温度と凍傷の目安
ECCC は、体感温度ごとの危険の目安を示しています。
| 体感温度 | 危険の度合い | 目安 |
|---|---|---|
| 0〜-9 | 低い | 少し不快に感じる |
| -10〜-27 | 中程度 | 不快。長く外にいると低体温症や凍傷のおそれ |
| -28〜-39 | 高い | 出ている肌が10〜30分で凍ることがある |
| -40〜-47 | とても高い | 出ている肌が5〜10分で凍ることがある |
| -48〜-54 | 深刻 | 出ている肌が2〜5分で凍ることがある |
| -55以下 | 極めて深刻 | 出ている肌が2分以内に凍ることがある |
風速が時速50kmを超える強い風が続くときは、これより早く凍傷になることがある、とも書かれています。マフラーや手袋、耳まで覆う帽子が「おしゃれ」ではなく「必需品」になる理由がわかります。服装については「冬の服装と防寒具」の記事で扱います。
車は冬タイヤに履き替える季節がある
冬の始まりの「あるある」が、タイヤの履き替えです。州によっては、冬タイヤが法律で求められます。
ブリティッシュコロンビア州(BC)政府の冬タイヤとチェーンのページ(新しいタブで開く)によると、BC では10月1日から4月30日まで、道路にある冬タイヤ・チェーンの標識に従わなければなりません。山道や雪の多い地域を通らない一部の道路では、3月31日までです。
乗用車が、必要な時期・場所で冬タイヤをつけていないと、C$121の罰金の対象になります(2026年10月時点)。
ケベック州はもっとはっきりしています。ケベック州政府のページ(新しいタブで開く)によると、州で登録した車は、レンタカーも含めて、12月1日から3月15日まで冬タイヤをつけなければなりません。守らないと、C$200〜C$300の罰金です(2026年10月時点)。
ほかの州の決まりや冬タイヤの選び方は「冬タイヤ」の記事で扱います。
ここに注意してね!
- 体感温度は、ECCC が冬の寒さの目安として示している数字です。気温だけを見て出かけると、思ったより寒く感じることがあります。ECCC の目安を知っておくと、外にいる時間を決めるのに役立ちます。
- 冬タイヤの決まりは州ごとに違います。この記事で紹介したのは BC とケベック州の例です。運転する州の決まりを、その州政府のページで確かめておきましょう。
- 寒さへの備え全般は「カナダの寒さと冬の備え」の記事で扱います。
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