ドアを押さえて待つ(Holding the door)
ひとことで言うと
カナダでは、建物の入口で前の人がドアを押さえて待っていてくれた、という話を聞くことがあります。決まりではなく、人や場所によって違う習慣です。手伝うときは「相手に聞いてから」という考え方も、連邦政府の機関の手引きで紹介されています。
後ろの人のためにドアを押さえる
カナダに来た人から、「お店やビルの入口で、前の人がドアを押さえて待っていてくれた」という話を聞くことがあります。少し離れていても待っていてくれて、こちらが小走りになった、という声もあります。
そんなときに「Thank you」「Thanks」とひと言返すと、気持ちよく通れます。自分が先に通るときに後ろの人がいたら、少しドアを押さえておくと、相手にも喜ばれるかもしれません。
ただし、これは法律や決まりではありません。人や場所、そのときの混み具合によって違います。ドアを押さえてもらえなかったからといって、失礼だということでもありません。
カナダでよく耳にする「Sorry」の話は「「Sorry」をよく耳にする」で紹介しています。
「手伝う前に聞く」という考え方
ドアを押さえるのは、ちょっとした手助けです。手助けについては、連邦政府のカナダ運輸庁(Canadian Transportation Agency、CTA)が、交通機関で働く人向けに障害のある人と接するときの手引き(新しいタブで開く)を出しています。
この手引きでは、次のような考え方が紹介されています。
- 手助けを申し出ても、押しつけない
- どう手伝えばよいかを本人に聞き、思い込みで動かない
- ドアを開けるのに苦労しているように見えたら、手伝いを申し出る
仕事の場面向けの手引きですが、ふだんの暮らしでも参考になる考え方です。「Can I get the door for you?」のように、ひと声かけてから手伝うと、相手も受け入れやすくなります。
日本とのちがいと注意点だよ!
この記事をシェアする
次に読むならこれ
比較・雑学一日に四季がある(山の天気とシヌーク)「朝は冬、昼は春」のように、一日のうちに天気ががらりと変わる日があります。カナダ公園局は、山の天気はすぐに変わり、どの月でも雪が降ることがあると注意しています。アルバータ州南部では、暖かい風「シヌーク(Chinook)」で数時間のうちに気温が上がることもあります。比較・雑学ケチャップ味のポテトチップス(袋の表示の読み方)カナダのスーパーのお菓子売り場で、ケチャップ味のポテトチップスを見かけて驚く人もいるかもしれません。袋の表示は、英語とフランス語の両方で書くのが原則です。「flavoured」の文字や原材料の書き方にも、カナダ食品検査庁(CFIA)の決まりや考え方があります。比較・雑学値札に税金が含まれていない(Tax not included)カナダで買い物をすると、レジで値札より高い金額を言われて驚くことがあります。値札が税抜きで、消費税(GST/HST・PST)がレジで足されるためです。税率は州で5%から15%まで違うので、同じ値札でも払う額が変わります。
関連する記事
比較・雑学「Sorry」をよく耳にする(謝罪法 Apology Act の話も)カナダで暮らしていると「Sorry」をよく耳にする、という声があります。ぶつかりそうになったときや、道をゆずるときにも聞く言葉です。ブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州には、謝ったことだけで責任を認めたことにはならないと定めた「謝罪法(Apology Act)」もあります。比較・雑学マナーの違い(マナーと決まりの境目)日本では「マナー」の感覚でいることが、カナダでは州の法律で決まっている場合があります。外での飲酒や、レストランのパティオでの喫煙がその例です。決まりの中身は州・準州で違います。比較・雑学家では靴を脱ぐ(Shoes off at home)「欧米の家は土足」というイメージで来ると、カナダでは玄関で靴を脱ぐ家に出会って驚くことがあります。脱ぐかどうかは家ごとに違います。カナダ保健省も、外の汚れや化学物質を持ち込まないために、家では靴を脱ぐことをすすめています。比較・雑学カナダ英語の言い回し(Canadianisms)カナダだけで使われる言葉を「Canadianism」、その中でも特定の地方だけの言葉を「regionalism」と呼びます。連邦政府の翻訳局の資料から、プレーリー(アルバータ州・サスカチュワン州・マニトバ州)の言葉と、カナダのつづりの考え方を紹介します。比較・雑学アメリカと間違えられる(カナダとアメリカの違い)カナダとアメリカは約9,000kmの国境で接し、毎日たくさんの人やモノが行き来しています。英語を話す人が多いことなどから、旅行先や住んでいる国を説明するときに混同されることもあります。首都、公用語、通貨、つづり、単位など、カナダならではの点をまとめます。比較・雑学カナダガン(Canada goose)は法律で守られた鳥公園や川べりでよく見かける大きな鳥、カナダガン。1916年にカナダとアメリカが結んだ条約にもとづく「渡り鳥条約法(Migratory Birds Convention Act, 1994)」で守られていて、許可なく傷つけることはできません。巣を守る時期は、近づくと威嚇されることもあります。
新しい記事やカナダの豆知識をXで発信しています。@marucanada をフォロー