凍結した道と転倒の防止(Winter walking safety)
ひとことで言うと
カナダの冬は、歩道や階段が凍って転びやすくなります。滑りにくい靴を履き、必要なら靴に付ける滑り止めを使い、「ペンギン歩き」で小さな歩幅でゆっくり歩くのが基本です。手はポケットから出し、重い荷物や歩きスマホを避けます。
冬の道で転ばないために
カナダの多くの地域では、冬のあいだ歩道や駐車場、階段が雪や氷でおおわれます。アルバータ州保健サービス(Alberta Health Services)の健康情報サイトMyHealth.Alberta.ca(新しいタブで開く)と、カルガリー市のページ(新しいタブで開く)をもとに、冬の歩き方の基本をまとめます。
靴と滑り止め
- 足に合っていて、底がしっかり地面をつかむブーツや靴を選ぶ。カルガリー市は、溝の入った底の、滑りにくいゴムやネオプレン素材のブーツがよいとしています。
- 靴に付ける滑り止め(shoe grips、ice cleats)を使うと、雪や氷の上で足元がより安定します。
ペンギン歩き
凍った道では、ペンギンのように歩くのがすすめられています。
- つま先を少し外に向ける。
- 小さな歩幅で、ゆっくり歩く。凍った所ではすり足で進む。
- 顔を上げ、前かがみにならない。
- 手はポケットから出して、バランスをとれるようにする。
歩くときに気をつけること
- 時間に余裕をもって出かける。急ぐと転びやすくなります。
- 階段やスロープでは手すりを使う。
- 重いものやかさばるものを持って歩かない。
- 歩きながらスマートフォンを見ない。
- 雪かきされていない近道を避け、除雪された歩道を通る。
- 自宅の階段や通路には、砂や滑り止めの粒(grit)をまく。
- 暖かい帽子、マフラー、手袋を身につけ、重ね着をする。服装は冬の服装の記事で扱います。
見えにくい氷(ブラックアイス)
カナダ赤十字社(Canadian Red Cross)は、転倒についての案内(新しいタブで開く)で、ブラックアイス(black ice)と呼ばれる薄い氷は見えにくいため、凍っていそうな所ではいつも慎重に歩くよう呼びかけています。氷の対策がされた決められた通路を歩くこともすすめています。
転んでしまったら
カナダ赤十字社の案内によると、氷で滑って転んだときは次のようにします。
- すぐに起き上がらず、数分じっとして落ち着き、体に痛みやけががないかを確かめる。
- けががなさそうなら、ゆっくり起き上がる。
- 一緒にいる人が転んで起き上がれないときは、助けを呼び、体を冷やさないようにする。
- 頭を地面に打ったときや、骨が折れていそうなときは、すぐに911に電話する。
打ち身や筋肉の痛みには、安静にする、動かさないように固定する、冷やす(1時間のうち20分まで、48時間まで。氷は薄い布で包み、肌に直接当てない)、心臓より高く上げる、という方法が紹介されています。けがの症状はすぐに出ないこともあり、数日たってもよくならなければ医師に相談します。軽くぶつけただけでも脳しんとう(concussion)になることがあり、疑わしいときは医療を受けます。
ここに注意してね!
- 雪の少ない地域から来た人は、凍った歩道を歩くことに慣れていないことがあります。冬が来る前に、滑りにくい靴や滑り止めを用意しておくと安心です。
- 家の前の歩道の雪かきが、所有者の義務になっている市もあります。たとえばカルガリー市(新しいタブで開く)では、建物の所有者は雪がやんでから24時間以内に歩道の雪を取り除く必要があり、除雪されていない歩道は311に通報できます。市は、私有地に面した歩道に使う砂と塩を混ぜたもの(sand-salt)を無料で配っています。くわしくは雪かきの記事で扱います。
- 凍った湖や池の上を歩くときの注意は凍った湖や池の記事で扱います。
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