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よくある詐欺の手口(Common scams and fraud in Canada)

ひとことで言うと

カナダでは、IRCCやCRAを名乗る脅しの電話、偽の賃貸広告、仕事の勧誘を装った詐欺、ネット取引の詐欺、恋愛から始まる暗号資産の投資詐欺などが報告されています。カナダ詐欺対策センター(CAFC)は、急がせる連絡は疑う、自分で調べた番号で確かめる、前払いや暗号資産での支払いを求められたら止まる、を基本としています。

目次
  1. 詐欺の情報を集めているCAFC
  2. 政府機関や公共料金の会社を名乗る脅し
  3. 仕事の勧誘を装った詐欺
  4. 賃貸と売り買いの詐欺
  5. 家族を名乗る緊急の連絡
  6. 恋愛や投資の誘い
  7. フィッシング(偽のメール・テキストメッセージ)
  8. 身を守るための基本
  9. 手順:被害にあったとき
  10. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

詐欺の情報を集めているCAFC

カナダ詐欺対策センター(Canadian Anti-Fraud Centre、CAFC)は、詐欺の届け出を受け付け、手口の情報を公開している国の機関です。個人をねらう詐欺の一覧(新しいタブで開く)には、多くの手口が並んでいます。ここでは、新しくカナダに来た人が出会いやすいものをまとめます。

銀行や警察、CAFCを名乗る電話の詐欺は金融詐欺・なりすまし電話の記事で扱います。

政府機関や公共料金の会社を名乗る脅し

CAFCの脅し(extortion)の手口のページ(新しいタブで開く)にある主なものです。

名乗る相手手口
移民・難民・市民権省(IRCC)家に電話し、移民の書類に不備があると言う。すぐに払わないと国外退去、パスポートや市民権を失う、などと脅す
カナダ歳入庁(CRA)・Service Canada税金の未払いや手続きの問題があると言い、逮捕、罰金、国外退去などで脅す。送金業者や暗号資産での支払いを求める
電力会社(hydro)電気代が未払いだと言い、すぐに電気を止めると脅す。送金業者、プリペイドカード・ギフトカード、ビットコインでの支払いを求める
外国の警察、領事館、配送業者など自動音声で「急ぎの知らせ」と言い、あなたの名前の荷物や手紙が税関で止められ、犯罪にかかわっていると言う

電力会社を名乗る連絡は、請求書にある本当の会社の番号に自分からかけて確かめるようCAFCはすすめています。CRAを名乗る詐欺はCRAを名乗る詐欺の記事で扱います。

仕事の勧誘を装った詐欺

CAFCの仕事の詐欺のページ(新しいタブで開く)によると、仕事を探している人がねらわれます。

  • 偽の小切手:ネットに履歴書を載せた人にメールやテキストメッセージで仕事を持ちかけ、小切手を送ってくる。入金させ、一部を送り返させる。小切手は偽物で、銀行にお金を返すことになる。ミステリーショッパー(覆面調査員)や、車に広告を貼る仕事(週C$300〜C$500になると持ちかける。2026年10月時点のCAFCの説明)も同じしくみ。
  • お金の受け渡し役:自分の口座でお金を受け取り、ビットコインなどで送らせる。受け取ったお金は、乗っ取られた口座やほかの被害者のもの。

注意する点として、会社が無料のメールアドレスを使っている、自分の口座でお金を受け取って送るよう頼まれる、少ない仕事で高い給料をうたう、をCAFCは挙げています。仕事のための保証金や手数料は払わないようにします。

賃貸と売り買いの詐欺

CAFCの商品の詐欺のページ(新しいタブで開く)は、次の手口を挙げています。

  • 賃貸の詐欺:人気の場所の物件を、相場より安い家賃で広告に出す。写真はほかから盗んだもので、物件を押さえるためと言って早く支払わせる。
  • ペットの詐欺:安いか無料のペットの広告を出し、送料、予防接種、証明書などの名目で次々に支払わせる。ペットは届かない。
  • 売る側をねらう詐欺:偽の支払い通知を送り、支払いが保留中なので追跡番号を送るよう言う。または、値段より多く払ったので差額を送り返すよう言う。どちらも支払いは本物ではない。
  • 偽ブランド品:大幅な値引き、連絡先の電話番号やメールがない、カードの明細に知らない名前が出る、外国の通貨での取引、などが目印。

写真と安さだけで決めず、急いで支払うよう迫られたら手を止めます。

家族を名乗る緊急の連絡

CAFCの緊急の連絡の詐欺のページ(新しいタブで開く)によると、孫や家族、またはその代理を名乗って電話し、保釈金、弁護士費用、病院や救急車の費用がすぐに必要だと言います。払うと言うと、家にお金を取りに来るか、現金を郵送させます。

CAFCは、カナダの刑事司法の制度では、現金や暗号資産で保釈されることはないとしています。いったん電話を切り、もともと知っている番号で本人に連絡します。

恋愛や投資の誘い

CAFCの投資の詐欺のページ(新しいタブで開く)によると、マッチングアプリやSNSで知り合った相手が信頼関係を作ったあと、暗号資産の投資にくわしいと言って誘います。偽の取引サイトにお金や暗号資産を送らせます。最初は少し引き出させて信じさせ、そのあと大きな額を失わせることもあります。短い期間で高い利益をうたう話には注意します。

CAFCは、政府機関が暗号資産で支払いを求めることはないとしています。

性的な画像や動画を撮らせて「広めるぞ」と脅す手口(sextortion)もあります。CAFCは、会ったことのない人にお金を送らないよう呼びかけています。

フィッシング(偽のメール・テキストメッセージ)

CAFCのフィッシングのページ(新しいタブで開く)によると、銀行、動画などの定額サービス、会社、政府機関を名乗るメールやテキストメッセージで、リンクを押させたり、添付ファイルを開かせたり、QRコードを読ませたりします。「アカウントの更新が必要」「税金の還付の準備ができた」「荷物の配達通知」などの内容が使われます。

政府機関が、メールやe-Transferでお金を渡すと連絡してくることはないとCAFCはしています。知らない相手からのメッセージのリンクは押さず、添付ファイルも開きません。

身を守るための基本

CAFCの身を守るためのページ(新しいタブで開く)が挙げる主な点です。

  1. 強く迫られたら「いいえ」と言い、電話を切る。情報は書面でもらう。
  2. 相手の組織が本物かを、ほかの行動の前に確かめる。
  3. 突然の電話の相手に、名前、住所、社会保険番号(SIN)、口座の情報を教えない。
  4. ローンや賞金を受け取る前の手数料(前払い)を求められたら疑う。
  5. 電話の画面に出る名前や番号、メールアドレス、ウェブサイトは偽装できることを知っておく。
  6. パスワードは8文字以上で、アカウントごとに変え、多要素認証を使う。

手順:被害にあったとき

CAFCの被害にあったときのページ(新しいタブで開く)による流れは、金融詐欺の記事でくわしく扱っています。要点は次のとおりです。

  1. 書類やメッセージなど、詐欺に関する情報を集める。
  2. お金を送った金融機関に連絡する。
  3. 地元の警察に届け出て、事件番号を控える。警察への連絡は警察の仕組みの記事で扱います。
  4. CAFCにネットか電話(1-888-495-8501)で届け出る。

身の危険があるときは911に電話します。

ここに注意してね!

  • 移民の手続き中の人は、IRCCを名乗る「国外退去になる」という脅しにねらわれます。電話ですぐの支払いを求め、逮捕や国外退去で脅すのは、CAFCが挙げる詐欺の典型的な手口です。
  • ギフトカード、暗号資産、送金業者での支払いを求められたら、詐欺を強く疑います。暗号資産での送金は、多くの場合取り消せません。
  • ワーキングホリデーや留学で部屋や仕事を探す時期は、賃貸や仕事の詐欺にねらわれやすくなります。
  • 迷惑電話や迷惑SMSへの対処は迷惑電話の記事、店や会社とのトラブルは消費者保護の相談先の記事で扱います。

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