カナダ経験クラス(CEC、Canadian Experience Class)
カナダ経験クラス(CEC)は、カナダで積んだ熟練の職歴をもとに永住権を申請するExpress Entryのプログラムです。申請前3年以内にカナダで1年(1,560時間)以上の職歴(TEER 0〜3)と、職種に応じた語学力が必要です。学歴の条件はなく、ケベック州以外に住む予定であることが条件です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
カナダ経験クラスとは
カナダ経験クラス(Canadian Experience Class、CEC)は、カナダで働いた経験をもとに永住権を申請するプログラムです。移民・難民・市民権省(IRCC)のエクスプレス・エントリーで管理される3つのプログラムの1つです。
CECの条件を満たしても、すぐに永住権を申請できるわけではありません。Express Entryのプロフィールを出して候補者のプールに入り、CRSスコアの順位などで申請の招待(ITA)を受けてから申請します(「CRSスコア」)。
主な条件
IRCCのCECのページ(新しいタブで開く)にある最低条件をまとめました(2026年10月時点)。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 職歴 | 申請前3年以内に、カナダで熟練の仕事を合計1年(1,560時間)以上 |
| 職種 | 職業分類(NOC)のTEER 0・1・2・3の仕事 |
| 語学 | IRCCが認めた試験で、4技能すべて最低点以上 |
| 学歴 | 条件なし |
| 住む場所 | ケベック州以外に住む予定であること |
| そのほか | カナダに入国できる(admissible)こと |
職歴の数え方
- フルタイムは週30時間で数えます。1年のフルタイムは1,560時間です。
- パートタイムも合計できます。IRCCのページでは、週15時間を24か月で1年のフルタイム(1,560時間)と同じ、という例があげられています。
- 一時滞在者(temporary resident)として、働く許可を受けて働いた経験である必要があります。
- 給料や歩合を受け取った有給の仕事である必要があります。ボランティアや無給のインターンは数えません。
- 職業分類の職務説明の冒頭の文(lead statement)にある仕事をし、主な職務の多くをしていたことを示す必要があります。職業の区分は「職業分類(NOC・TEER)」にまとめています。
- ケベック州での職歴も数えられますが、ケベック州に住む予定がないことを示す必要があります。
数えない職歴
IRCCのページでは、次の職歴は数えないとされています。
- フルタイムの学生として学んでいる間に働いた期間(Co-opの就労期間も含む)
- 自営業として働いた期間
- ボランティア、無給のインターン
- 働く許可なく働いた期間
自営業については、公的な医療サービスを提供した一部の医師について、一時的な公共政策(temporary public policy)による例外があります。
語学の条件
IRCCの語学要件のページ(新しいタブで開く)によると、CECの最低点は職歴の職種のTEERで変わります(2026年10月時点)。
| 職歴の職種 | 英語 | フランス語 |
|---|---|---|
| TEER 0・1 | CLB 7 | NCLC 7 |
| TEER 2・3 | CLB 5 | NCLC 5 |
4技能(読む・書く・聞く・話す)のすべてで最低点が必要です。試験は英語がCELPIP-General、IELTS General Training、PTE Core、フランス語がTEF Canada、TCF Canadaです。結果は、プロフィールを作るときと永住権を申請するときの両方で、受けてから2年未満でなければなりません(「ビザに使える英語・フランス語試験」)。
カナダでの職歴を積む主な許可
CECの職歴は、働く許可を受けて働いた経験である必要があります。カナダで働く主な許可には、卒業後就労許可(PGWP)、ワーキングホリデー(IEC)、雇用主指定の就労許可などがあります(「卒業後就労許可(PGWP)」「就労許可の全体像」)。どの職歴が数えられるかは、職種のTEERと上の条件で判断されます。
手順
- 申請前3年以内のカナダでの職歴を整理し、職種のNOCコードとTEERを確かめる。
- IRCCが認めた語学試験を受ける。
- Express Entryのプロフィールを作り、CECの対象として出す(「エクスプレス・エントリー」)。
- 招待(ITA)を受けたら、60日以内に永住権の申請を出す。職歴を示す書類など、システムで求められる書類を出す。
- 求められたら、健康診断、警察証明、バイオメトリクスの登録などをする。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)による、経済移民の永住申請の額です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 本人(審査料と永住権の権利料を含む) | C$1,590 |
| バイオメトリクス(1人) | C$85 |
配偶者・子どもの料金や、語学試験・健康診断・警察証明の費用は別です。詳しくは「申請料とバイオメトリクス料金」にまとめています。
ここに注意してね!
- 学生として学びながら働いた期間や、Co-opの期間はCECの職歴になりません。卒業後に働いた期間かどうかを分けて考えます。
- 職歴は「申請前3年以内」で数えます。時間がたつと、古い職歴は期間から外れていきます。
- CECの条件を満たしても、招待されるとは限りません。招待は点数の順位とラウンドの種類で決まります(「職種・フランス語別の選抜」)。
- 職歴が数えられるか、どのTEERに当たるかの判断は、IRCCの窓口かRCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。
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