日本人のためのカナダ情報
ビザ・移住 / 永住権

CRSスコア(Comprehensive Ranking System)

ひとことで言うと

CRS(包括的ランキングシステム)は、エクスプレス・エントリーの候補者を点数で並べる仕組みです。年齢・学歴・語学・職歴などの点に、州推薦の600点などの加点を足します。2025年3月25日から、仕事のオファー(job offer)の加点はなくなりました。

目次
  1. CRSとは
  2. 点数の4つの区分
  3. 追加の点
  4. 手順
  5. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

CRSとは

包括的ランキングシステム(Comprehensive Ranking System、CRS)は、移民・難民・市民権省(IRCC)がエクスプレス・エントリーの候補者に点数をつける仕組みです。プロフィールに入れた年齢、学歴、語学力、職歴などから点数が決まります。

IRCCは定期的に「招待ラウンド(rounds of invitations)」を行い、候補者のなかから点数の高い人に永住権の申請を招待します。IRCCの招待ラウンドのページ(新しいタブで開く)によると、最低点の人が複数いるときは、プロフィールを出した日時が早い人から選ばれます。

点数の4つの区分

IRCCのCRSの基準のページ(新しいタブで開く)では、点数は次の4つの区分に分かれます(2026年10月時点)。

区分主な内容上限
A. 本人の基本的な要素(core / human capital)年齢、学歴、語学力、カナダでの職歴配偶者ありは460点、なしは500点
B. 配偶者・パートナーの要素配偶者の学歴、語学力、カナダでの職歴40点
C. 技能の組み合わせ(skill transferability)学歴・海外での職歴・職人資格と、語学力やカナダでの職歴の組み合わせ100点
D. 追加の点州推薦、フランス語、カナダでの学歴、兄弟姉妹600点

「配偶者あり」は、配偶者・コモンロー・パートナーが一緒にカナダに来る場合の点数です。AとBを合わせた上限は、配偶者があってもなくても500点です。

Aの要素の上限

要素配偶者あり配偶者なし
年齢100点110点
学歴140点150点
第1公用語の語学力128点136点
第2公用語の語学力22点24点
カナダでの職歴70点80点

語学力は、試験の結果をカナダ語学基準(CLB・NCLC)に換算して点数にします。認められている試験は「ビザに使える英語・フランス語試験」にまとめています。海外の学歴を点数に入れるには、学歴認定(ECA)が必要になることがあります(「学歴認定(ECA)」)。

年齢の点数

年齢の点数は20〜29歳が最も高く、30歳から少しずつ下がります。

年齢配偶者あり配偶者なし
17歳以下0点0点
18歳90点99点
19歳95点105点
20〜29歳100点110点
30歳95点105点
31歳90点99点
32歳85点94点
33歳80点88点
34歳75点83点
35歳70点77点
36歳65点72点
37歳60点66点
38歳55点61点
39歳50点55点
40歳45点50点
41歳35点39点
42歳25点28点
43歳15点17点
44歳5点6点
45歳以上0点0点

追加の点

内容点数
州・準州の推薦(provincial or territorial nomination)600点
フランス語の4技能すべてがNCLC 7以上で、英語の4技能すべてがCLB 5以上50点
フランス語の4技能すべてがNCLC 7以上で、英語がCLB 4以下25点
カナダの中等後教育(1〜2年の課程)15点
カナダの中等後教育(3年以上の課程)30点
カナダに住む18歳以上の兄弟姉妹(市民か永住者)15点

追加の点の上限は600点です。州推薦を受けた人は、それだけで600点が加わります(「州推薦(PNP)の仕組み」)。

仕事のオファーの点はなくなった

IRCCは、2025年3月25日から、仕事のオファー(arranged employment)の点を、今の候補者とこれからの候補者のCRSから外すとしています。以前の情報で「仕事のオファーで50点・200点」とあるものは、今の点数には当てはまりません。

手順

  1. IRCCの「CRSツール(Comprehensive Ranking System tool)」で、自分の点数の目安を計算する。
  2. 語学試験を受け、必要ならECAを取る。
  3. Express Entryのプロフィールを作り、IRCCのアカウントで出す。正式な点数は、出したプロフィールの内容で決まります。
  4. 状況が変わったら(新しい試験の結果、職歴が増えた、州推薦を受けたなど)、プロフィールを更新する。点数も変わります。

ここに注意してね!

  • CRSは、条件を満たした人どうしの「順位」を決める点数です。点数が高いだけで永住権が決まるわけではなく、招待のあとに申請し、審査を受けます。
  • 招待ラウンドには、全員が対象の回のほか、特定のプログラムや職種、フランス語の力を対象にした回もあります(「職種・フランス語別の選抜」)。回によって最低点は大きく違います。
  • 年齢の点は誕生日を過ぎると下がります。語学試験の結果にも2年の有効期間があります。
  • プロフィールに事実と違うことを入れると、虚偽申告(misrepresentation)として扱われることがあります。点数の計算や戦略の判断は、IRCCの窓口かRCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

ビザ・移住エクスプレス・エントリー(Express Entry)エクスプレス・エントリーは、IRCCが3つの経済移民プログラム(CEC・FSWP・FSTP)の永住申請を管理するオンラインの仕組みです。プロフィールを出して候補者のプールに入り、CRSスコアの高い人が申請に招待されます。招待の有効期間は60日です。ビザ・移住職種・フランス語別の選抜(Category-based selection)カテゴリー別の選抜は、Express Entryの候補者のうち、フランス語力や特定の職種の職歴をもつ人だけを対象に招待する仕組みです。2026年10月時点で、フランス語、医療・福祉、STEM、職人、教育、運輸など10のカテゴリーがあります。対象になっても、Express Entryの3つのプログラムのどれかの条件を満たす必要があります。ビザ・移住ビザに使える英語・フランス語試験(IELTS・CELPIP・PTE Core・TEF・TCF)Express Entryなどの永住申請や卒業後就労許可(PGWP)では、IRCCが認めた語学試験の結果が必要です。2026年10月時点で、英語はCELPIP-General・IELTS General Training・PTE Core、フランス語はTEF Canada・TCF Canadaです。結果はカナダ語学基準(CLB・NCLC)に換算して判断されます。ビザ・移住学歴認定(ECA、Educational Credential Assessment)学歴認定(ECA)は、カナダ国外で取った学位・卒業資格が、カナダのどの学歴に当たるかを、IRCCが指定した機関が確かめるものです。Express EntryのFSWPでは国外の学歴にECAが必要で、CECとFSTPでは学歴の点を得たいときに使います。ECAはプロフィールを出すときと申請するときに5年未満でなければなりません。ビザ・移住州推薦(PNP、Provincial Nominee Program)の仕組み州推薦(PNP)は、州・準州が地域の経済に必要な人を推薦し、その推薦をもとにIRCCに永住権を申請する制度です。ケベック州とヌナブト準州にはPNPがありません。Express Entryと組み合わせる方法では、推薦を受けるとCRSに600点が加わります。ビザ・移住アルバータ州の州推薦(AAIP、Alberta Advantage Immigration Program)AAIPは、アルバータ州で永住するための州推薦の制度です。労働者向け4つと起業家向け4つのストリームがあります。労働者向けは関心表明(WEOI)を出して招待を待つ仕組みで、2026年10月時点でWEOIはC$135、申請はC$1,500です。