カナダの歴史の流れ(History of Canada)
ひとことで言うと
先住民の暮らしから、フランスとイギリスの植民地、1867年の連邦結成、二つの世界大戦、1982年の憲法改正までの大きな流れを、市民権の学習用ガイド「Discover Canada」をもとに年表でまとめます。
ヨーロッパ人が来る前
ヨーロッパ人が来るずっと前から、いまのカナダの土地には先住民が暮らしていました。市民権の学習用ガイド「Discover Canada(新しいタブで開く)」は、狩りや採集で暮らす人々も、作物を育てて暮らす人々もいたと説明しています。先住民の歴史は先住民の歴史で詳しく扱います。
フランスとイギリスの植民地
| 年 | できごと |
|---|---|
| 約1,000年前 | グリーンランドに住んだアイスランドのヴァイキングが、ラブラドールとニューファンドランド島にも到達 |
| 1497年 | ジョン・カボットがカナダの大西洋岸を初めて地図に描く |
| 1534〜1542年 | ジャック・カルティエが3回大西洋を渡り、フランス国王のために土地の領有を宣言 |
| 1604年 | フランス人がいまの沿海州に入植を始める(アカディア人の祖先) |
| 1608年 | シャンプランがいまのケベック・シティに砦を築く |
| 1670年 | イギリス国王チャールズ2世がハドソン湾会社に独占的な交易権を与える |
| 1755〜1763年 | イギリスとフランスの戦争の中で、アカディア人の3分の2以上が故郷から追放される |
| 1759年 | ケベック・シティのアブラハム平原の戦いで、イギリスがフランスに勝つ |
| 1774年 | イギリス議会がケベック法を制定 |
| 1791年 | 1791年憲法法でケベック植民地がアッパー・カナダとロワー・カナダに分かれる |
アメリカ独立革命のあと、王室に忠誠を誓う4万人を超える人々(ロイヤリスト、Loyalists)がカナダへ移りました。1812年6月にはアメリカがカナダに侵攻し、戦争になりました(1812年戦争)。
フランス時代の詳しいことはヌーヴェル・フランスで扱います。
連邦の誕生と西への広がり
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1837〜1838年 | モントリオールの周辺とトロントで武装反乱が起きる |
| 1840年 | アッパー・カナダとロワー・カナダが「カナダ植民地」に統合される |
| 1867年7月1日 | イギリス議会の英領北アメリカ法により、カナダ連邦(Dominion of Canada)が誕生 |
| 1869年 | カナダがハドソン湾会社から北西部の広い地域を引き継ぐ。レッド・リバーのメティスには相談がなかった |
| 1885年11月7日 | 大陸横断鉄道の最後の犬釘が打たれる |
7月1日は、いまもカナダ・デーとして祝われています。連邦結成については連邦結成(1867年)、鉄道については大陸横断鉄道で扱います。
20世紀から現代へ
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1917年4月 | 第一次世界大戦で、カナダ軍団がヴィミー・リッジを占領。1万人が死傷 |
| 1917年 | 連邦政府が女性に選挙権を与える |
| 1944年6月6日 | 第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦で、1万5,000人のカナダ兵がジュノー・ビーチを占領 |
| 1950〜1953年 | 朝鮮戦争で国連の作戦に参加 |
| 1960年 | 先住民に選挙権が認められる |
| 1960年代 | ケベック州で「静かな革命」と呼ばれる急速な変化が起きる |
| 1969年 | 公用語法ができ、連邦政府のサービスを英語とフランス語で受けられるようになる |
| 1970年 | フランス語圏の国際組織「フランコフォニー」の設立に加わる |
| 1980年・1995年 | ケベック州の主権を問う州民投票が行われ、2回とも否決される |
| 1982年 | 憲法が改正される(ケベック州の同意はなかった) |
(年表はいずれもDiscover Canadaの「現代のカナダ」(新しいタブで開く)と「カナダの歴史」の章によります。)
日本との違い・注意点
- カナダの歴史は、先住民、フランス系、イギリス系という複数の流れが重なってできています。英語とフランス語が公用語であることや、ケベック州の制度が他の州と違うことも、この歴史とつながっています。
- Discover Canada は、市民権を申請する人のために連邦政府が作った学習用ガイドで、オンラインで読めます。歴史を学ぶ入口として使えます。
- 同じできごとでも、立場によって受け止め方が違うことがあります。とくに先住民の歴史については、先住民の側から見た歴史も合わせて知ることが大切です。
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