オンライン診療(Virtual care)
カナダでは、電話やビデオで医師や看護師に相談する「バーチャルケア(Virtual care)」が広く使われています。BCでは811に電話すると、看護師が必要と判断した場合に医師の電話・ビデオ相談につながります。オンタリオ州では、医師の電話・ビデオの診療の一部がOHIPの対象です。
電話やビデオで医師に相談する
バーチャルケア(Virtual care)は、電話やビデオ通話で医師や看護師に相談する方法です。テレメディシン(Telemedicine)とも呼ばれます。
HealthLink BCの説明(新しいタブで開く)によると、バーチャルケアは次のようなときに向いています。
- 少し具合が悪いときや、受診が必要かどうか迷うとき(インフルエンザのような症状、子どものどの痛みなど)
- 持病の管理や、診察のあとの経過の確認
一方で、対面でしかできない診察や検査もあります。オンラインで相談したあと、診療所や救急外来に行くよう言われることもあります。通信がつながらないこともあります。
主な使い方
バーチャルケアには、主に次の3つの使い方があります。
- かかりつけの医師の電話・ビデオ診療:ファミリードクターなどが、予約の一部を電話やビデオで行う
- 州の電話健康相談からつながる医師の相談:BCの811など
- オンラインで診療する診療所:オンラインの相談を中心にしている診療所もある
どれが使えるか、料金がかかるかは、州や医療機関によって違います。
州・準州ごとの違い
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
BC:811からつながる医師の相談
HealthLink BCのページ(新しいタブで開く)によると、BCでは811に電話すると、まず看護師が話を聞きます。看護師が医師の相談が役立つと判断すれば、医師の相談につながります(2026年10月時点)。
- 医師の相談は電話かビデオ(医療向けのZoom)で、毎日9時〜23時(太平洋時間)
- ビデオのときは、医師から参加の方法と番号がメールで届く
- 相談は録画されない。使うZoomはBCのプライバシーの法律に合ったもので、サーバーはカナダにある
- 診断書(Sick note)は出さず、いつもの薬の処方の継続(Refill)もしない。これらはファミリードクターや薬剤師に相談する
811そのものの使い方は「811の電話健康相談」にまとめています。
オンタリオ州:OHIPの対象になる電話・ビデオ診療
オンタリオ州の医療保険(OHIP)の通知(新しいタブで開く)によると、2022年12月1日から、医師が電話やビデオで行う診療の一部がOHIPの対象になっています。
- 継続して診ている患者への診療(Comprehensive virtual care):医師と患者の間にすでに継続した関係がある場合、ビデオや電話の診療がOHIPの対象になる
- 継続した関係がない患者への診療(Limited virtual care):ビデオと電話のそれぞれに、かぎられた範囲の診療が設けられている
このため、OHIPに入っていても、オンラインの診療がすべて無料とは限りません。受ける前に、料金がかかるかを医療機関に確かめます。
オンタリオ州の電話健康相談Health811は、電話(811)とオンラインで看護師に相談できます。オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く)によると、英語とフランス語で対応し、ほかの多くの言語でも通訳の支援があります。
手順
- 命にかかわる症状ではないことを確かめる(胸の痛み、呼吸が苦しいなどは911)。
- かかりつけの医師がいれば、電話やビデオで診てもらえるかを聞く。いなければ、811に電話する。
- 予約が取れたら、静かでプライバシーを守れる場所を用意する。ビデオなら、端末を充電し、パスワードのかかったWi-Fiを使う。
- 症状、いつから、飲んでいる薬、アレルギーをメモしておく。ヘルスカードも手元に置く。
- 相談中はメモをとる。対面での受診や検査を勧められたら、その指示に従う。
費用
BCの811からつながる医師の相談は、811のサービスの一部として提供されています。オンタリオ州では、条件を満たす電話・ビデオの診療がOHIPの対象です(2026年10月時点)。
州の医療保険の対象外の診療や、州の医療保険がない人は、料金を払うことがあります。民間のオンライン診療サービスの料金は、サービスごとに違います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 受診の前に電話で相談できる:BCやオンタリオ州では、811で看護師に相談してから、受診するかどうかを決められます。
- 緊急時には使わない:オンラインでは診られない症状があります。急に悪くなったときは911か救急外来です(「救急車と911のかけ方」)。
- 処方と診断書:BCの811の医師の相談では、診断書やいつもの薬の処方の継続は出ません。薬の継続は薬剤師に相談できる州もあります(「薬剤師が処方できる薬と軽い病気」)。
- 英語が不安なとき:811では通訳を頼めます(「医療通訳と日本語で受診する方法」)。
- 州の外からの受診:ほかの州や日本にいる間に、住んでいる州の医師のオンライン診療を受けられるかは、医療機関や州の窓口に問い合わせてください。
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