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ウォークインクリニック(Walk-in clinic)の使い方

ひとことで言うと

ウォークインクリニックは、予約なしで医師や看護師に診てもらえる診療所です。ファミリードクターがいない人や、かかりつけ医に連絡がつかないときに、軽い病気やけがで使います。州の医療保険に入っていれば、医学的に必要な診療は無料のことが多く、ヘルスカードを持って行きます。命にかかわるときは911です。

目次
  1. ウォークインクリニックとは
  2. 使う場面
  3. ほかの選択肢との違い
  4. 手順
  5. 費用
  6. 日本との違い・注意点

ウォークインクリニックとは

ウォークインクリニック(Walk-in clinic)は、予約なしで受診できることが多い診療所です。カナダでは、ふだんはファミリードクター(かかりつけ医)に予約して診てもらうのが基本です。ファミリードクターがいない人や、いても連絡がつかないときに、ウォークインクリニックが受け皿になります。

オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く)では、ウォークインクリニックを次のように説明しています(2026年10月時点)。

  • ファミリードクターがいない人、またはファミリードクターに連絡がつかない人のための医療
  • 看護師や医師に、予約なしで診てもらえることが多い
  • 軽い病気やけがの相談、診断、治療ができる
  • 紹介状(Referral)はいらない

受けられるサービスはクリニックによって違いますが、主に次のようなものです。

  • 軽い病気やけがの診断と治療
  • 処方箋(Prescription)を出す
  • 専門医への紹介

使う場面

オンタリオ州は、次のようなときにウォークインクリニックを使うよう案内しています。

  • 急ぎではない
  • ファミリードクターの診療所が閉まっている、またはファミリードクターがいない
  • 感染症、発疹、骨折、緊急避妊、胃の不調、切り傷や打ち身、やけど、ねんざなどの軽い病気やけが

使わない場面

命にかかわるとき(意識がない、息が苦しい、胸の強い痛み、大量の出血など)は、ウォークインクリニックではなく911に電話するか、病院の救急外来へ行きます。IRCCのページ(新しいタブで開く)も、緊急のときはいちばん近い病院へ行くよう説明しています。救急の呼び方は「救急車と911のかけ方」にまとめています。

ほかの選択肢との違い

州によって、ウォークインクリニックのほかにも予約なしで行ける施設があります。

種類主な内容
ウォークインクリニック軽い病気やけが。予約なしのことが多い
緊急ケアセンター(Urgent Care Centre、オンタリオ州)急ぐが命にかかわらない病気やけが。骨折、目のけが、縫う必要のある傷、軽いやけどなど。手術以外の診断・治療、ギプス、検査、X線。予約はいらない
緊急・プライマリーケアセンター(Urgent and Primary Care Centre、UPCC、BC)救急外来は必要ないが、12〜24時間以内に診てほしいとき。ねんざ、切り傷、高熱、軽い感染症など
病院の救急外来(Emergency department)命にかかわる、または重い病気やけが

BCのUPCCは、BC州政府の発表(新しいタブで開く)では2026年1月時点で州内に42か所です。予約なしで行けるかどうかは施設によって違います。

使い分けは「救急外来(ER)と緊急ケアセンターの使い分け」でも説明します。迷ったときは、電話の健康相談「811」で看護師に相談できる州もあります。

手順

  1. 近くのウォークインクリニックを探す。BCではHealthLink BCの検索(新しいタブで開く)で「Walk-in clinic」を探せる。
  2. 行く前にクリニックに電話して、その日の受付時間や予約がいらないかを確かめる。オンタリオ州も電話での確認を勧めている。
  3. ヘルスカードと写真付きの身分証を持って行く。州の保険がない人は、パスポートと民間保険の書類を持って行く。
  4. 受付で名前とヘルスカードを伝え、順番を待つ。
  5. 診察で、症状、いつからか、飲んでいる薬(市販薬を含む)、アレルギーを伝える。
  6. 処方箋が出たら薬局へ持って行く。薬代は州の医療保険の対象外のことが多い。

費用

州の医療保険に入っている人は、医学的に必要な診療なら費用がかからないことが多いです。オンタリオ州は、ウォークインクリニックの利用料はないと説明しています(2026年10月時点。ヘルスカードを持参)。

ただし、次の場合は費用がかかることがあります。

  • ほかの州・準州の保険の人:IRCCは、住んでいる州の外では、ウォークインクリニックが料金をとることがあると説明しています。たとえばアルバータ州は、ケベック州から来た学生が医師の診療で支払いを求められることがあると案内しています。
  • 州の保険に入っていない人(待機期間中の人、旅行者、保険の対象外の留学生・ワーホリなど):診療費を自分で払います。料金はクリニックによって違うため、受付で先に確かめます。
  • 書類の作成など、医学的に必要ではないサービス。

処方薬の代金は、多くの場合、州の医療保険では払われません(IRCCのページ)。

ここに注意してね!

  • カナダでは、ファミリードクターに予約して受診するのが基本です。ウォークインクリニックは、その代わりや補いとして使われます。
  • 待ち時間が長くなることや、その日の受付が早く締め切られることがあります。行く前に電話で確かめると無駄足を防げます。
  • 薬局で処方薬を受け取るときの費用は、州の医療保険とは別です。勤め先の保険や民間の保険で払われるかを確かめておきます。
  • 州の保険に入る前の受診は、全額自己負担になることがあります。到着後すぐの期間は、民間の保険で備えておくと安心です。

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医療・保険ファミリードクター(Family doctor)の見つけ方カナダでは、ファミリードクター(かかりつけ医)やナースプラクティショナーがふだんの医療の窓口です。新しい患者を受け入れている医師が少ない地域もあるため、州の登録の仕組み(BCのHealth Connect Registry、オンタリオ州のHealth Care Connect、ケベック州のGAMFなど)に申し込んで待つのが基本です。待っている間は、ウォークインクリニックなどを使います。医療・保険救急外来(ER)と緊急ケアセンターの使い分け(Emergency department and urgent care)命にかかわる症状は、911か病院の救急外来(ER)へ。急ぐけれど命にかかわらない骨折、ねんざ、縫う必要のある傷、高熱などは、州によって緊急ケアセンター(オンタリオ州のUrgent Care Centre、BCのUPCCなど)で診てもらえます。ERは重い人から順に診るため、軽い症状では長く待つことがあります。迷ったら811に電話します。医療・保険811の電話健康相談(HealthLink BC・Health811)BC州とオンタリオ州では、811に電話すると看護師に無料で健康相談ができます。24時間つながり、BC州のHealthLink BCは130以上の言語の通訳に対応しています。オンタリオ州のHealth811はオンラインのチャットでも相談できます。命にかかわるときは811ではなく911です。医療・保険オンライン診療(Virtual care)カナダでは、電話やビデオで医師や看護師に相談する「バーチャルケア(Virtual care)」が広く使われています。BCでは811に電話すると、看護師が必要と判断した場合に医師の電話・ビデオ相談につながります。オンタリオ州では、医師の電話・ビデオの診療の一部がOHIPの対象です。医療・保険薬剤師が処方できる薬と軽い病気(Pharmacist prescribing)カナダの多くの州では、薬剤師が軽い病気を判断して薬を処方したり、処方を更新したりできます。BCは21の軽い病気、アルバータ州は処方の更新・調整と緊急時の処方(追加の資格がある薬剤師は新しい処方も)、オンタリオ州は膀胱炎や結膜炎など多くの症状が対象で、州の住民は無料です。ケベック州も一部の処方をRAMQの対象として無料で行います(2026年10月時点)。医療・保険受診の流れと持ち物(Seeing a doctor)カナダで医師に診てもらうときは、ファミリードクターに予約するか、ウォークインクリニックへ行くのが基本です。ヘルスカード、飲んでいる薬のリスト、これまでの検査結果を持って行き、症状と聞きたいことをメモしておくと話が早く進みます。通訳が必要なら、受診のときに伝えます。