処方薬の受け取り方と薬局(Prescriptions and pharmacies)
カナダでは、医師などが出した処方箋を自分で選んだ薬局に持って行き、薬を受け取ります。薬局の薬代は州の医療保険の対象外のことが多く、州の薬代補助、勤め先の保険、民間の保険がなければ自分で払います。薬剤師は処方の更新や軽い病気の処方もでき、BCでは軽い病気の相談が薬局で無料です(2026年10月時点)。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
処方箋は自分で選んだ薬局へ
カナダでは、医師やナースプラクティショナー(NP)が出した処方箋(Prescription)を、自分で選んだ薬局(Pharmacy)に持って行きます。薬局の薬剤師(Pharmacist)が内容を確かめて、薬を出します。
薬代は州の医療保険とは別
移民・難民・市民権省(IRCC)のページ(新しいタブで開く)は、薬局で受け取る薬は無料ではなく、多くの場合は州の医療保険で払われないため、自分で払うことがあると説明しています。
州の医療保険の公式ページでも、病院の外で出される処方薬は対象外とされています(2026年10月時点)。
- オンタリオ州:OHIPのページ(新しいタブで開く)は、病院の外で出される処方薬を対象外としています。入院中の薬は対象です。
- BC:MSPの対象外のページ(新しいタブで開く)は、処方薬はMSPではなく、州の薬代補助(PharmaCare)の扱いだとしています。
- アルバータ州:AHCIPのページ(新しいタブで開く)は、病院の外で出される処方薬を対象外としています。
薬代を補う方法は、主に次の3つです。
- 州の薬代補助:BCのPharmaCare、オンタリオ州のオンタリオ州薬剤給付(Ontario Drug Benefit)など。対象や負担は州と所得・年齢で違います(「州の薬代補助」)。
- 勤め先の保険:福利厚生(Group benefits)で薬代の一部を払うものがあります。
- 民間の医療保険:個人で入る上乗せの保険(Extended health)です。
州・準州ごとの違い
州の薬代補助は州ごとに違います。ここでは、公式ページで金額まで確かめたオンタリオ州の例を挙げます。
オンタリオ州の薬代補助
オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く)によると、オンタリオ州薬剤給付(Ontario Drug Benefit、ODB)の主な対象と負担は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 対象 | 自分で払う額 |
|---|---|
| 65歳以上 | 年度(8月1日〜翌年7月31日)ごとに最初のC$100。その後は1回の処方につき最大C$6.11 |
| 生活保護(Ontario Works、ODSP)を受けている人、長期療養施設の入居者、在宅ケアを受けている人 | 1回の処方につき最大C$2。24歳以下は負担なし |
このほか、24歳以下で民間の保険に入っていない人は、OHIP+としてODBの対象になります。対象の薬は5,900種類を超えますが、オンタリオ州の外で受け取った処方薬は対象外です。
BCの薬局のサービス
HealthLink BCのページ(新しいタブで開く)によると、BCの薬剤師は次のことができます。
- 処方箋の薬を出し、飲み方を説明する
- 一部の処方を更新したり、変更したりする。薬が切れたときに緊急に少し出す
- 21の軽い病気(合併症のない膀胱炎、アレルギー、結膜炎など)を判断して処方する。薬局での対面の相談は、BCの住民は無料
- 多くの種類の避妊薬・避妊具を処方する。BCの住民は無料
- インフルエンザ、COVID-19、帯状疱疹など、多くのワクチンを打つ
薬局へは、BC Services Cardなどの身分証と、個人の健康番号(Personal Health Number、PHN)を持って行きます。薬剤師ができることは州で違います(「薬剤師が処方できる薬と軽い病気」)。
手順
- 受診のときに処方箋を受け取る。
- 薬局のカウンターに処方箋を出す。ヘルスカード(BCではPHN)と、勤め先や民間の保険のカードを見せる。
- アレルギーやほかに飲んでいる薬を伝える。日本で処方された薬も含める。
- 準備ができたら受け取る。
- 薬剤師から飲み方や副作用の説明を受ける。わからなければその場で質問する。
- 支払う。州の補助や保険で払われる分を除いた残りを自分で払う。
費用
処方薬の代金は、薬の種類、薬局、州の補助、加入している保険で大きく変わります。オンタリオ州の補助の負担額は上の表のとおりです(2026年10月時点)。
州の補助や保険がない人は、薬代を全額払います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダでは、医療機関で診察を受けても、薬局の薬代は州の医療保険とは別です。勤め先や民間の保険で薬代が払われるかを、あらかじめ確かめておきます。
- 処方箋は、自分で選んだ薬局に持って行きます。いつも同じ薬局を使うと、飲んでいる薬の記録がまとまります。
- 薬剤師ができることが日本より広い州があります。軽い病気なら、受診の前に薬剤師に相談できることがあります。
- 日本で飲んでいた薬がカナダで同じ名前で売られているとは限りません。成分名と量をメモして、医師や薬剤師に見せます(「日本から薬を持ち込むとき」)。
- 自分がどの補助の対象になるかは、州の窓口に問い合わせてください。
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