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助産師(Midwife)による出産

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ひとことで言うと

BC州・アルバータ州・オンタリオ州・ケベック州では、助産師が妊娠から出産、産後まで担当するプライマリーケアの担当者として、州の制度に組み込まれています。医師の紹介なしで直接連絡でき、病院のほか自宅での出産も選べます。オンタリオ州では妊娠のなるべく早い時期に連絡するよう勧めています。

目次
  1. 助産師の役割
  2. 医師との連携
  3. 州・準州ごとの違い
  4. 手順
  5. 費用
  6. 日本との違い・注意点

助産師の役割

カナダの一部の州では、助産師(Midwife)は、健康な妊娠・出産について、医師と同じように最初から担当するプライマリーケアの担当者です。妊娠中のケアの担当者の選び方(ファミリードクター、助産師、産婦人科医)は「妊娠と出産」で扱います。この記事では、BC州・アルバータ州・オンタリオ州・ケベック州の助産師のケアを説明します。

HealthLink BC の助産師のページ(新しいタブで開く)とオンタリオ州の助産のページ(新しいタブで開く)によると、助産師がする主なことは次のとおりです。

  • 妊婦健診(Prenatal visits)と、妊娠・出産についての説明
  • 体の診察と、血液検査や超音波検査などの手配
  • 妊娠中・出産時・産後の薬の処方や投与
  • 出産の介助と、産後のケア
  • 生まれた赤ちゃんの診察とケア

BC州の助産師は、性と生殖の健康についての相談にも応じます。

医師との連携

助産師は、ケアが複雑になったときに医師へつなぎます。

  • BC州:妊娠中の合併症に気づいたら、適切な医療を受けられるよう手配します。ファミリードクター、ナース・プラクティショナー、産科医・小児科医などの専門医と連携し、紹介もします。
  • オンタリオ州:ケアが複雑になった場合は、本人や赤ちゃんをファミリードクターや、産科医・小児科医などの専門医に紹介します。

出産後の赤ちゃんの受診先は「子どもの受診と小児科」で扱います。

州・準州ごとの違い

ビバまる

州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

助産師の制度は州・準州で違います。4州の内容は次のとおりです(2026年10月時点)。ほかの州・準州は各州の窓口へ。

項目ブリティッシュコロンビア州(BC)アルバータ州オンタリオ州ケベック州
医師の紹介不要―不要(直接連絡する)出産センター(Maison de naissance)に直接連絡する
担当する期間妊娠中、陣痛・出産、産後妊娠中、陣痛・出産、産後6週間妊娠中、出産、産後6週間まで妊娠中、出産、産後(赤ちゃんが生後6週間になるまで)
出産の場所病院、または自宅など病院の外州の保健当局(AHS)の施設、自宅病院、自宅、出産センター(トロントとオタワ)自宅、出産センター、病院
働き方ケアの継続性、十分な説明にもとづく選択、出産の場所の選択を大切にする—小さなグループで働き、24時間呼び出しに応じる。ふつう2人の助産師が1つの出産に立ち会い、妊娠から産後までのケアを分担する担当の助産師と1〜2人の助産師の小さなチームで担当し、24時間・毎日呼び出しに応じる
資格の管理ブリティッシュコロンビア看護師・助産師協会(British Columbia College of Nurses & Midwives)。母子のケアの学士号が必要アルバータ州助産師協会(College of Midwives of Alberta)オンタリオ州助産師協会(College of Midwives of Ontario、416-640-2252、1-844-640-2252)。850人を超える助産師が登録—
費用対象のBC住民には、州の保健省が財源を出すBC Midwifery Programの給付州の公費(publicly funded)州の住民は無料ケベック州健康保険公社(RAMQ)の対象
探し方BC Midwives の「Find a Midwife」(名前、診療所、地域で探せる)アルバータ州助産師会(Alberta Association of Midwives)オンタリオ州助産師会(Association of Ontario Midwives、416-425-9974、1-866-418-3773)住まいの地域の出産センター

アルバータ州

アルバータ州保健サービス(Alberta Health Services、AHS)のページ(新しいタブで開く)によると、登録助産師(Registered Midwives)は、妊娠・陣痛・出産と産後6週間のプライマリーケアを担当します。AHSの施設のほか、自宅でもケアをします。助産師はアルバータ州助産師協会(College of Midwives of Alberta)に登録し、業務の許可を受けています。

AHSは、アルバータ州では助産のケアは州の公費で行われ、助産師はアルバータ州助産師会(Alberta Association of Midwives)を通じて探せるとしています。診療所のウェブサイトに個人情報を入れる前に、助産師がCollege of Midwives of Albertaに登録しているかを確かめるよう呼びかけています。

ケベック州

ケベック州の助産師(sage-femme)のケアは、地域の出産センター(Maison de naissance)が受け付けます。州の保健ネットワーク(Santé Québec)のモンテレジー地域の出産センターのページ(新しいタブで開く)によると、次のとおりです。

  • 妊娠中・出産・産後(赤ちゃんが生後6週間になるまで)を担当する。対象は健康で、合併症の可能性が低い人
  • 出産は自宅、出産センター、病院から選べる
  • 担当の助産師が、ほかの1〜2人の助産師と一緒にケアをする
  • 公的な医療のサービスで、すべてRAMQの対象
  • 希望者が多く、月によっては順番待ちになるため、妊娠がわかったら早めに申し込む

モントリオールの地域の保健機関のページも、助産師を希望する人は出産センターに直接連絡するよう案内しています。出産センターのサービスは、その地域に住む人が対象です。

オンタリオ州の先住民の助産

オンタリオ州は11の先住民の助産プログラムを支援しています。自分のコミュニティで働く先住民の助産師は、登録の義務の対象外です。全国の団体として、先住民助産師全国評議会(National Council of Indigenous Midwives、514-807-3668)があります。

手順

  1. 州の医療保険に入っているか、いつ保険が始まるかを確かめる(「BC州の医療保険(MSP)」「オンタリオ州の医療保険(OHIP)」)。
  2. 妊娠がわかったら、なるべく早く助産師の診療所に連絡する。オンタリオ州は、空きがあるうちに頼めるよう、早めの連絡を勧めています。
  3. 州の探し方(BCは Find a Midwife、アルバータ州とオンタリオ州は助産師会、ケベック州は地域の出産センター)で、住まいの近くの診療所を探す。紹介状はいりません。
  4. 妊婦健診を受けながら、出産の場所(病院、自宅、出産センターなど)を助産師と相談する。
  5. 出産後は、助産師の産後ケアを受けながら、出生の登録をする(「出生届と出生証明書(州ごと)」)。

費用

BC州では、対象のBC住民の助産のサービスはBC Midwifery Programの給付です。アルバータ州では州の公費で行われ、オンタリオ州では州の住民は無料、ケベック州ではRAMQの対象です(2026年10月時点)。州の医療保険がまだない人や対象にならない人の費用は、助産師の診療所や出産センターに確かめます。待機期間中の出産の費用は「妊娠と出産」と「待機期間中の保険」で扱います。

ここに注意してね!

  • BC州とオンタリオ州では、助産師が医師の紹介なしに妊娠の最初から担当し、検査の手配や薬の処方もします。
  • 自宅での出産も選べます。どこで産むかは、体の状態をもとに助産師と相談して決めます。
  • 合併症などでケアが複雑になると、産科医などの医師に引き継がれます。最初に助産師を選んでも、医師の診療を受けることがあります。
  • 助産師は空きがなくなることがあります。妊娠がわかったら早めに連絡します。
  • 自分に合う担当者や出産の場所は、助産師やファミリードクターと相談して決めます。妊娠中に急に体調が悪くなったときは、911に電話するか救急外来へ行きます。

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