賃貸物件の探し方(Finding a rental)
カナダで部屋を探すときの流れを、カナダ住宅金融公社(CMHC)の借りる人向けの案内と州の公的機関の情報をもとにまとめました。予算の考え方、探す場所、内見で聞くこと、契約前に確かめることを紹介します。これから部屋を借りる人向けです。
まず予算と条件を決める
カナダ住宅金融公社(Canada Mortgage and Housing Corporation、CMHC)は、借りる人向けの案内で、住まいの費用を税引き前の世帯収入の30%未満に収めることを目安として示しています(CMHCのページ(新しいタブで開く))。この「住まいの費用」には、家賃のほか、電気・暖房・水道などの光熱費や、該当する場合は自治体のサービス料も含まれます。
探し始める前に、次のことを決めておくと比べやすくなります。
- 払える家賃の上限(光熱費を含めて考える)
- 住みたい地域と、職場・学校までの通い方
- 外せない条件(駐車場、洗濯機、ペット、家具の有無など)
CMHCは、物件を比べるためのワークシートも用意しています。
物件を探す場所
CMHCの案内では、次のような探し方が挙げられています(CMHCのページ(新しいタブで開く))。
- 地域の新聞やコミュニティ紙、民族系の新聞、店に置かれた無料の情報誌
- 図書館、コミュニティセンター、スーパー、コインランドリー、礼拝所などの掲示板
- 友人・家族・知人、大学やカレッジの住まいの窓口
- 地元の不動産会社
- 街を歩いて「For Rent」「For Lease」の看板を探す
- 住まい探しを手伝う地域の団体
- 掲示板サイト、賃貸専門のサイト、新聞の広告のオンライン版
物件が少ない地域では、よい物件はすぐに決まります。CMHCは、新しい募集を早めに確かめ、早めに見に行くよう勧めています。ただし、急がされて現地も見ずにお金を払うのは危険です。よくある手口は「賃貸詐欺に注意」にまとめています。
内見で聞くこと・確かめること
CMHCは、内見(Viewing)のときに確かめたいことを並べています(CMHCのページ(新しいタブで開く))。主なものは次のとおりです。
- 暖房・電気・水道・ケーブルテレビ・インターネットは家賃に含まれるか、ほかの入居者と分けて払うか
- 暖房の種類と、前の入居者が光熱費を毎月いくら払っていたか
- 駐車場や物置はあるか、家賃に含まれるか
- 家賃の値上げはどう決まるか
- 壁の塗り替えなど、部屋に手を加えてよいか
- 洗濯設備、高速インターネットが使えるか
- ペット、喫煙、泊まりに来る客についての決まり
- いまの入居者が出ていく理由
安全面では、窓とドアの鍵、煙感知器、非常口、消火器を確かめ、カビ(壁のしみ、かび臭さ、木の腐り)がないかを見るよう勧めています。
CMHCは、内見に持っていくものとして、筆記用具、これまでの賃貸の履歴、信用の照会先、保証人の情報(いる場合)、いまの勤め先からの手紙などを挙げています。審査で求められる書類は「入居申し込みと審査」で扱います。
契約の前に州のルールを確かめる
賃貸のルールは州・準州ごとに違います(「州ごとの賃貸法と相談先」)。例として2州を挙げます。
- BC:賃貸契約(Tenancy agreement)は書面で結びます。敷金は家賃の半月分までで、入居時に大家と部屋の状態を一緒に確かめる点検(Move-in inspection)があります。前の入居者から鍵が替わっていなければ交換を頼め、大家はその費用を借り主に請求できません(BC州政府のページ(新しいタブで開く))。
- オンタリオ州:多くの民間の賃貸住宅では、大家は新しい契約に州の標準賃貸契約(Standard lease)の書式を使わなければなりません(オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く))。
敷金の上限は州で大きく違います。詳しくは「敷金とペット敷金」にまとめています。
手順
- 予算(光熱費込み)と条件を決める。
- 複数の方法で物件を探し、気になるものは早めに問い合わせる。
- 内見に行き、上の項目を質問して、部屋の状態を確かめる。
- 入居を申し込む。求められる書類や費用が州のルールに合っているか確かめる。
- 契約書を読み、家賃・期間・含まれるもの・決まりを確かめてから署名する。
- 入居時に点検をして、記録と写真を残す。
ここに注意してね!
- カナダでは、賃貸のルールが州・準州ごとの法律で決まっています。敷金の上限や契約書の書式、入居時の点検の決まりも州で違うので、住む州の公的機関の案内を先に読んでおくと安心です。
- 家賃に光熱費やインターネットが含まれるかどうかは物件ごとに違います。広告の家賃だけで比べず、毎月の支払いの合計で比べるのが大切です。
- 冬の暖房費がかかる地域では、暖房の種類と費用の負担先が家計に大きく影響します。
- 個別の契約の内容や争いについては、州の窓口や弁護士に相談してください。
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