住まいの種類(Apartment・Basement suite・Condo)
カナダの賃貸住宅には、アパート(Apartment)、一戸建てやタウンハウス(House)、家の地下などにある独立した住戸(Basement suite/Second unit)、分譲マンションの1戸を借りるコンド(Condo)、部屋単位で借りる下宿(Rooming house)などがあります。種類ごとの特徴と、契約前に気をつける点をまとめました。
目次
カナダの賃貸住宅の主な種類
カナダ住宅金融公社(Canada Mortgage and Housing Corporation、CMHC)は、借りる人向けの案内で、賃貸住宅を大きくアパート、一戸建てなどの家、下宿(Rooming house)に分けて紹介しています(CMHCのページ(新しいタブで開く))。実際の物件広告では、これに加えて「Basement suite」「Condo」といった言葉もよく使われます。
| 種類 | どんな住まいか | 主な特徴 |
|---|---|---|
| アパート(Apartment) | 低層の階段だけの建物から、エレベーター付きの高層の建物まで | 出入口の管理があり、建物の外の手入れは不要 |
| 家(House) | タウンハウス、デュプレックス(Duplex、2戸建て)、二世帯型(Semi-detached)、一戸建て(Single-detached) | アパートより広く、庭や駐車場などを使えることが多い |
| 地下などの独立住戸(Basement suite/Second unit) | 一戸建ての地下や屋根裏、敷地内の別棟にある独立した住戸 | 持ち主(大家)が同じ家に住んでいる場合がある |
| コンド(Condo) | 分譲マンションの1戸を、持ち主から借りる | 建物の管理組合の規則も守る必要がある |
| 下宿(Rooming house) | 部屋単位で借り、台所などを共用する | 週単位の短期から長期まで。部屋に冷蔵庫があることも多い |
アパート(Apartment)
CMHCによると、アパートには、階段で上がる低層の建物の部屋から、エレベーターのある建物の部屋まであります。設備は、共用の洗濯機・乾燥機だけの建物から、ジムなどがある建物までさまざまです。出入口が管理されていることや、庭の手入れなどがいらないことが利点として挙げられています。
家(House)
タウンハウス、デュプレックス、二世帯型、一戸建てを借りる形です。CMHCは、アパートより広く、パティオや芝生、庭、駐車場など外のスペースを使える点を利点としています。
家を借りる場合、芝刈りや雪かき、ごみ出しなどをどちらが担うかを契約で決めておくと、あとで困りません。
地下などの独立住戸(Basement suite/Second unit)
一戸建ての地下(Basement)などを、独立した住戸として貸すものです。オンタリオ州政府は、こうした「Second unit」を、専用の台所・浴室・寝る場所がある独立した住戸と説明しています。家の中のどこにでも作れますが、多くは地下か屋根裏にあり、ガレージの上や敷地内の別棟(Coach house)の場合もあります(オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く))。
オンタリオ州の案内では、Second unit には建築基準法(Building Code)にもとづく次のような決まりがあります。
- 住戸の間と共用部分の間に、30分の防火区画(Fire separation)を設ける
- 各階と寝室の近くに煙感知器と一酸化炭素警報器を付ける
- 地下の天井の高さは1.95m以上
- 住戸ごとに水道の元栓を分ける
内見では、窓の大きさ、出口、煙感知器と一酸化炭素警報器の有無を確かめておくと安心です。市によっては登録や許可の制度があるので、気になるときは市の窓口に問い合わせられます。
コンド(Condo)
分譲マンション(カナダでは Condominium、BCでは Strata とも呼ばれます)の1戸を、持ち主から借りる形です。建物には管理組合があって独自の規則(Bylaws)があります。
BCの場合、管理組合(Strata corporation)の規則には、静かにする時間、敷地内(自分の部屋の中を含む)での喫煙の禁止、ペットの種類の制限などがあり得ます。借りる人も規則に従う必要があり、違反すると管理組合が罰金を科すことがあります。大家は借り主に、最新の規則と「Form K(Notice of Tenant’s Responsibilities)」を渡さなければなりません。渡されなかった場合、借り主はそのことを知ってから90日以内であれば、違約金なしで契約を終わらせ、家賃1か月分までの引っ越し費用を大家に求められます(BC州政府のページ(新しいタブで開く))。
短期の賃貸を禁止・制限する管理組合もあります。
下宿(Rooming house)とシェア
CMHCは、下宿を「共用の住まい」として、週単位の短期から長期まで借りられる住まいと説明しています。多くは部屋ごとに冷蔵庫があります。
ほかに、アパートや家を何人かで借りるルームシェアや、持ち主の家に住むホームステイもあります。これらは州の賃貸法の対象にならない場合があるので、「ルームシェアとホームステイ」で詳しく扱います。
選ぶときに考えること
CMHCは、住まいを選ぶときに次の点を考えるよう勧めています。
- 払える額か(家賃と光熱費を合わせて)
- 職場・学校・知り合いとの距離
- 駐車場や公共交通機関
- にぎやかな場所か、静かな場所か
- 入居できる時期
- 周辺の安全
探し方の流れは「賃貸物件の探し方」にまとめています。
ここに注意してね!
- カナダの物件広告では「Apartment」「Condo」「Suite」「Townhouse」などの言葉で、建物の形や持ち主の違いを表します。
- Basement suite は、大家が上の階に住んでいる場合があり、音や光熱費の分け方、洗濯機の共用などの取り決めが大切です。契約書に書いておくと安心です。
- コンドを借りるときは、大家との契約に加えて、建物の規則にも従います。ペットや喫煙、短期貸しの規則は契約前に確かめておくと、入居後のトラブルを防げます。
- 住まいの種類によって、州の賃貸法の対象になるかどうかが変わることがあります。対象かどうかは「州ごとの賃貸法と相談先」の窓口に問い合わせられます。
この記事をシェアする