ケベック州の7月1日の引っ越し(Moving Day、Jour du déménagement)
ケベック州では住宅の賃貸契約の多くが6月30日に終わるため、毎年7月1日前後に引っ越しが集中します。新しい借り主は契約の初日から住む権利があり、前の借り主に猶予の日はありません。住まいが見つからない人のために、州と市町村の住宅探しの支援(SARL)があります。
なぜ7月1日に引っ越しが集中するのか
ケベック州の住宅行政審判所(Tribunal administratif du logement、TAL)は、2025年6月の発表(新しいタブで開く)で、ケベック州では住宅の賃貸契約(bail)の大部分が6月30日に終わり、そのため毎年7月1日に多くの引っ越しがあると説明しています。
ケベック州の賃貸の基本(契約書の書式、家賃の値上げ、TALの連絡先)は「ケベック州の賃貸(TAL)」で扱います。
引っ越しの日の権利と義務
TALの発表による、7月1日の引っ越しで大事な決まりです。
| 立場 | 決まり |
|---|---|
| 新しい借り主 | 住む権利は、契約の初日から始まる |
| 前の借り主 | 部屋を空けて荷物を出すための「猶予の日」はない。受け取ったときの状態に戻して返す義務がある |
| 前の借り主(引っ越しが終わらないとき) | 新しい借り主が部屋に入れるようにする。1部屋か、できれば数部屋を空けて、新しい借り主が荷物を置けるようにすることが勧められている |
| 大家 | 決めた日に、よい状態で住まいを引き渡す義務がある。前の借り主が出た後に状態を確かめ、前と新しい借り主の引っ越しの段取りを調整するとよいとされている |
TALは、それぞれが権利を合理的に使い、礼儀をもって対応するよう呼びかけています。
7月1日のTALの電話窓口
2025年の例では、TALは7月1日も8時30分〜16時30分に電話で問い合わせに答えました(人数は少なく、窓口のカウンターは休み)。電話番号は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 地域 | 電話 |
|---|---|
| モントリオール・ラバル・ロンゲール | 514 873-2245 |
| そのほかの地域 | 1 800 683-2245 |
住まいが見つからないとき
ケベック州住宅公社(Société d’habitation du Québec、SHQ)の2026年5月の発表(新しいタブで開く)によると、7月1日が近づいても住まいが見つからない世帯は、住宅探しの支援サービス(Services d’aide à la recherche de logement、SARL)に連絡するよう呼びかけられています。
- 州内に約40のSARLがあり、無料で使えます。
- 収入に関係なく、住宅を探している借り主の世帯が対象です。
- 2026年は、6月20日から7月5日まで毎日(6月24日を除く祝日も)開いていました。
- 同じ期間、すべての住宅公社(offices d’habitation)が緊急の対応をしていました。
- 地域のSARLの連絡先は、Québec.ca/RechercheLogement(英語は Québec.ca/HousingSearch)か、1 800 463-4315 に電話して「1」を2回選ぶと分かります。
州は、市町村と住宅公社に対して、一時的な宿泊の費用の一部、引っ越しや家財の保管などを支える予算も用意しています。
州の家賃の補助と緊急の支援のページ(新しいタブで開く)では、収入の少ない世帯向けに次の支援が案内されています(2026年10月時点)。
- 一時的な宿泊と家財の保管:引っ越さなければならないのに次の住まいが見つからない場合、「Programme d’hébergement temporaire et d’aide à la recherche de logement」により、市町村が引っ越しと家財の保管、一時的な宿泊の費用の一部を支えることがあります。住んでいる市町村か SARL に問い合わせます。
- 家賃の補助(Allocation-logement、PAL):家賃の負担が重く、50歳以上の1人暮らし、どちらかが50歳以上の夫婦・カップル、扶養する子どもがいる夫婦・カップル、ひとり親の家庭のどれかに当てはまる場合、月C$170まで受け取れることがあります。
SARL のある住宅公社の一覧は、州の住宅探しの支援のページ(新しいタブで開く)から探せます。
手順
7月1日に引っ越す場合の流れの例です。
- 今の契約の終わりの日を確かめる。大家から契約の変更(値上げなど)の通知が来たら、1か月以内に答える。答え方には「契約の終わりに退去する」もあります(「ケベック州の賃貸(TAL)」)。
- 早めに次の住まいを探す(「賃貸物件の探し方」)。
- 引っ越し業者やトラックの手配を早めに済ませる。
- 退去する部屋を、受け取ったときの状態に戻す。
- 前の借り主・新しい借り主・大家と、当日の時間の段取りを話し合っておく。
- 住所の変更の手続きをする(「住所変更の手続き一覧」)。
- 住まいが見つからないときは、早めにSARLに連絡する。
ここに注意してね!
- ケベック州では、多くの賃貸契約が6月30日に終わり、7月1日に引っ越しが集中します。物件探しも引っ越しの手配も、早めに準備しておくと安心です。
- 新しい借り主は7月1日から住む権利があります。前の借り主には猶予の日がないので、6月30日までに部屋を空ける計画が必要です。
- 留学やワーキングホリデーで7月前後に着く人は、物件が少ない時期にあたることがあります。到着直後の住まいは「短期滞在の住まい」で扱います。
- 争いになったときや判断に迷うときは、TALの電話窓口や弁護士に相談してください。
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