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住まい / 賃貸

修理と大家の責任(Repairs and maintenance)

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ひとことで言うと

賃貸住宅の修理は、ほとんどが大家の責任です。借り主は部屋を普通にきれいに保ち、自分が壊したものを直します。急ぎの修理(水漏れ・暖房の故障など)は、州によって借り主が手配して費用を請求できる場合があります。BC、オンタリオ州、ケベック州のルールをまとめました。

目次
  1. 修理はだれの責任か
  2. 急ぎの修理(Emergency repairs)
  3. 家賃を止めてよいか
  4. 州・準州ごとの違い
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
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ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

修理はだれの責任か

カナダの賃貸のルールは州・準州の法律で決まっています。ただ、どの州でも「建物と設備の修理は大家、日々の手入れと自分が壊したものは借り主」という考え方が基本です。

主にだれが内容
大家(Landlord)建物・屋根・窓・ドア・配管・電気・暖房・備え付けの家電の修理。ふつうに使っていて傷んだ(Normal wear and tear)部分の修理
借り主(Tenant)部屋をふつうの清潔さに保つこと。電球の交換などの小さな修理。自分や同居人、来客が壊したものの修理

BC州政府は、大家がほとんどの修理に責任を持ち、借り主は電球の交換のような小さな修理を受け持つと説明しています(BC州政府のページ(新しいタブで開く))。オンタリオ州の大家・借家人委員会(LTB)も、大家は物件を良い状態に保ち、健康・安全・住宅の基準を守らなければならないとしています。

急ぎの修理(Emergency repairs)

水が大量に漏れている、暖房が止まった、鍵が壊れたなど、すぐに直さないと人や建物に害が出る修理は「急ぎの修理」として特別な扱いがあります。

BC

BCの住宅賃貸法(Residential Tenancy Act)第33条では、急ぎの修理は「急を要し、人の健康・安全や建物を守るために必要なもの」で、配管や屋根の大きな水漏れ、暖房設備の故障、壊れた鍵、電気の故障などを指します。

  1. まず大家か、大家が指定した緊急連絡先に連絡して修理を頼む。
  2. つながらないときは、緊急連絡先に2回電話をかけ、そのうえで相当の時間待つ。
  3. それでも対応がなければ、借り主が修理を手配できる。
  4. 領収書と、何をしたかの書面を大家に渡す。大家は費用を返す必要がある。
  5. 大家が費用を返さないときは、その額を家賃から差し引ける。

オンタリオ州

LTBの案内では、修理が必要なときはまず大家に書面で頼むのが最初の一歩です。対応がなければ、市の住宅基準(Property standards)の担当に知らせるか、LTBに「修理・維持管理についての申し立て(Form T6)」を出します(LTBの案内(新しいタブで開く))。

LTBは、家賃の減額、期限を決めた修理の命令、借り主が直した費用の大家による負担、修理が終わるまでの家賃値上げの禁止などを命じられます。

暖房は、大家が止めたり妨げたりしてはいけない「生活に欠かせないサービス(Vital services)」の一つです。住宅賃貸法の手引きでは、暖房について9月1日から6月15日までと示しています。

ケベック州

ケベック州の住宅行政審判所(Tribunal administratif du logement、TAL)の案内では、急ぎの修理の前に、借り主は大家に連絡を取るためにできるかぎりのことをしなければなりません。そのうえで資格のある人に修理を頼むことができ、大家は「妥当な」費用を返す必要があります(TALのページ(新しいタブで開く))。大家が返さないときは、その額を次からの家賃から差し引けて、TALの許可はいらないとしています。

家賃を止めてよいか

ここは州によって大きく違います。

州修理と家賃の関係
BC急ぎの修理の決まった手順をふんで、大家が費用を返さないときに限り、その額を家賃から差し引ける
オンタリオ州修理がされなくても、家賃の一部でも止めるべきではない。LTBの申し立て中に、家賃をLTBに払う許可を求めることはできる
ケベック州急ぎで必要な修理の費用を大家が返さないとき、その額を次からの家賃から差し引ける(TALの許可は不要)

自分の判断で家賃を止めると、退去を求められる理由になることがあります。手順にあてはまるかどうかは、州の窓口に確かめてから動くと安心です。

州・準州ごとの違い

州相談・申し立て先主なルール
BC住宅賃貸局(RTB)急ぎの修理は2回電話してから借り主が手配できる。紛争解決の手数料はC$100(2026年10月時点)
オンタリオ州大家・借家人委員会(LTB)、市の住宅基準の担当修理の申し立てはForm T6。手数料はC$53(ポータルでC$48、2026年10月時点)
ケベック州住宅行政審判所(TAL)急ぎの修理は大家に連絡する努力をしてから借り主が手配し、妥当な費用を請求できる

そのほかの州・準州の窓口は「州ごとの賃貸法と相談先」にまとめています。BCは「BC州の賃貸」、オンタリオ州は「オンタリオ州の賃貸」も参考になります。

手順

  1. 不具合を見つけたら、写真や動画で記録する。
  2. 大家に書面(メールやアプリのメッセージなど)で修理を頼み、送った日付を残す。
  3. 急ぎの修理なら、契約書や入居時の書類にある緊急連絡先にも電話する。
  4. 直らないときは、州の窓口(RTB、LTB、TALなど)に相談する。オンタリオ州では市の担当に知らせる方法もある。
  5. 自分で修理を手配した場合は、領収書と経過のメモを必ず残す。

ここに注意してね!

  • 急ぎの修理を借り主が手配して、あとで費用を請求できる州があります。ただし、大家に連絡する手順を先にふむ必要があります。
  • オンタリオ州では、修理がされなくても家賃を止めるべきではないとされています。BCやケベック州で認められている差し引きとは扱いが違うので、住んでいる州のルールを確かめてください。
  • 修理の依頼は、口頭よりも書面で残すほうが、あとで窓口に申し立てるときの証拠になります。
  • 入居時の点検記録があると、もとからあった傷か、住んでから壊れたかを示しやすくなります(「入居時と退去時の点検」)。
  • 冬の暖房や結露については「冬の住まい(暖房・結露・カビ)」で扱います。
  • 個別の判断が必要なときは、州の窓口や弁護士に相談してください。

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