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冬の住まい(暖房・結露・カビ)

在住ワーホリ留学駐在 オンタリオ州トロントケベック州
ひとことで言うと

カナダの賃貸では、大家が暖房を用意する物件が多く、トロント市のように最低室温を条例で決めている市もあります。冬は窓の結露からカビが生えやすいので、湿度と換気の管理が大切です。暖房が効かないときの相談先と、結露・カビの防ぎ方をまとめました。

目次
  1. 暖房は大家の責任であることが多い
  2. 最低室温のルール
  3. 結露とカビを防ぐ
  4. 日本との違い・注意点

暖房は大家の責任であることが多い

カナダの賃貸住宅では、建物全体の暖房(セントラルヒーティングや温水のラジエーターなど)を大家が管理し、家賃に暖房費が含まれる物件が多くあります。一方で、部屋ごとに電気の暖房を使い、電気代を借り主が払う物件もあります。暖房費が家賃に含まれるかどうかは、契約前に確かめておきます(「光熱費込みの物件と契約の確認」)。

暖房の故障は、多くの州で「急ぎの修理」として扱われます。修理の流れは「修理と大家の責任」にまとめています。

最低室温のルール

最低室温は、州の法律ではなく市の条例(Bylaw)で決めている場合があります。

トロント市

トロント市の条例では、大家は毎年10月1日から5月15日まで、賃貸住宅を最低21°Cに保たなければなりません(トロント市のページ(新しいタブで開く))。外の気温で室内が21°Cを保てるときは、暖房を弱めることが認められています。

大家が冷房(エアコン)を用意している場合は、夏に26°C以下を保つ決まりもあります。

部屋が寒いときは、まず大家か管理会社に連絡します。解決しなければ、市の311(電話かオンライン)に知らせます。トロント市は、暖房などの生活に欠かせないサービスについての急ぎの依頼に、大家が24時間以内に対応するよう求めています。

オンタリオ州

オンタリオ州の住宅賃貸法の手引きでは、大家は、暖房(9月1日から6月15日まで)を止めたり妨げたりしてはいけないとされています。暖房は、水道・電気・ガスと並ぶ「生活に欠かせないサービス(Vital services)」です。

ケベック州

ケベック州の住宅行政審判所(Tribunal administratif du logement、TAL)によると、暖房を始める日を決めた法律や条例はありません。ただし、冬の室温は、通常の天候であればおよそ21°C以上に保つのが一般的に受け入れられている目安だとしています(TALのページ(新しいタブで開く))。

大家は、季節を問わず適切な室温を保つ義務があります。暖房が壊れたときは、大家はすぐに対応しなければならず、遅れる場合は借り主が修理を手配して費用を請求できる「急ぎの場合」にあたるとしています。

ほかの市や州のルールは、住んでいる市の住宅基準(Property standards)の担当か、州の窓口(「州ごとの賃貸法と相談先」)に確かめてください。

結露とカビを防ぐ

カナダの冬は外が非常に寒いため、窓や外壁に面した壁の内側で結露が起きやすくなります。カナダ保健省(Health Canada)の手引きは、結露や湿気がカビの大きな原因になるとして、次のような対策をあげています(カナダ保健省のページ(新しいタブで開く))。

  • 室内の湿度(相対湿度)を30〜50%に保つ。必要なら除湿機を使う。
  • 窓枠と窓の下の部分を毎日ふいて、水がたまらないようにする。
  • 空気が流れるよう、カーテンやブラインドを開けておく。
  • 浴室の換気扇は、シャワーや入浴のあと30分以上回す。
  • 料理中は台所のレンジフードを必ず使う。

湿気の多いところでは、48時間以内にカビが生え始めることがあるとしています。

カビが出たら

広さカナダ保健省の目安
1平方メートル以下で、3か所まで自分で掃除できる
3平方メートルを超える専門家による調査と除去を勧める

掃除は、香料の入っていない石けん水を含ませた布でこすり、すぐに乾かします。手引きは、カビの掃除に漂白剤を使わないよう呼びかけています。

借りている部屋で湿気やカビの問題があるときは、大家に伝えます。原因が建物(雨漏り、配管、換気設備など)にあるときは、大家の修理の責任になることがあります。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダの賃貸では、建物全体の暖房を大家が管理する物件が多く、部屋ごとの暖房器具を自分で買う日本の住まいとは事情が違います。暖房費が家賃に含まれるかは物件ごとに違うので、契約前に確かめてください。
  • 室内が暖かく外が寒いため、窓の結露はたくさん出ます。加湿器を使いすぎると湿度が上がり、カビの原因になることがあります。湿度計で30〜50%を目安にすると管理しやすくなります。
  • 暖房が止まったときは、まず大家に連絡し、記録を残してください。トロント市のように市が対応する仕組みもあります。
  • カビの掃除に漂白剤を使わないよう、カナダ保健省は呼びかけています。広い範囲に出たときは、自分で掃除せず大家に相談してください。
  • 最低室温のルールは、トロント市の条例やケベック州のTALの目安のように、州や市で違います。住んでいる地域の窓口に確かめてください。

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