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先住民の言語(Indigenous languages)

ひとことで言うと

2021年の国勢調査では、70を超える先住民の言語が報告され、先住民のうち237,420人が先住民の言語で会話ができると答えました。話す人が多い言語、話者の変化、2019年の先住民言語法(Indigenous Languages Act)をまとめます。

目次
  1. を超える言語
  2. 話す人が多い言語
  3. 話す人が少ない言語
  4. 母語として話す人と、学んで話す人
  5. 先住民言語法
  6. 日本との違い・注意点
Hello! Bonjour! こんにちは

70を超える言語

カナダには、英語とフランス語が入ってくるずっと前から使われてきた、多くの先住民の言語があります。カナダ統計局(Statistics Canada)の2021年国勢調査の発表(新しいタブで開く)によると、国勢調査では70を超える先住民の言語が報告されました。先住民のうち237,420人が、先住民の言語で会話ができると答えています。

先住民言語法の前文も、先住民の言語は、いまカナダとなっている土地で最初に使われた言語だと述べています。ファースト・ネーションズ、メティス、イヌイットの3つの民族の基本は「先住民の基本」にまとめています。

話す人が多い言語

2021年の国勢調査で、先住民の人が話す言語の中で最も多かったのはクリー語の仲間(Cree languages)で、話者は86,480人でした。2番目はイヌクティトゥット語(Inuktitut)で、39,620人のイヌイットが話しています。

民族話す人が多い言語(2021年)
ファースト・ネーションズクリー語の仲間 80,175人、オジブウェ語の仲間(Ojibway languages)24,255人、オジ・クリー語(Oji-Cree)15,110人
メティスクリー語の仲間 4,650人、ミチフ語(Michif)1,485人、デネ語(Dene)1,035人
イヌイットイヌクティトゥット語 39,620人、イヌインナクトゥン語(Inuinnaqtun)735人、イヌヴィアルクトゥン語(Inuvialuktun)330人

クリー語には、平原クリー語(Nehiyawewin、Plains Cree)や森林クリー語(Nihithawiwin、Woods Cree)など、いくつもの方言があります。イヌイットが話す言語はまとめて「イヌクトゥット(Inuktut)」と呼ばれます。イヌクティトゥット語と文字については「イヌクティトゥット語と音節文字」で扱います。

話す人が少ない言語

統計局は、多くの言語が危機にあり、話者が1,000人に満たない言語もあると説明しています。例として、次のような言語が挙げられています。

  • ウォラストクェイ語(Wolastoqewi、Malecite):大西洋側の多くのファースト・ネーションズの伝統的な言語。話者795人
  • グウィッチン語(Gwich’in):話者275人
  • ミチフ語:メティス・ネーションの言語。話者1,845人
  • ハイダ語(Haida)220人、クトゥナクサ語(Ktunaxa、Kutenai)210人:BC のファースト・ネーションズの言語

ミチフ語、ハイダ語、クトゥナクサ語は、より大きな語族に分けられない「孤立した言語(isolates)」とされています。

母語として話す人と、学んで話す人

2016年から2021年に、先住民の言語で会話ができる先住民の人は4.3%減りました。統計局は、主な理由として、先住民の言語を母語(子どものころに最初に覚え、いまも理解できる言語)とする人が8.1%減ったことを挙げています。

一方で、母語ではないけれども先住民の言語を話せる人は7.0%増えました。先住民の言語を第二言語として学ぶ人が増えていることを表しています。話者のうち先住民の言語を母語とする人の割合は、2016年の75.3%から2021年は72.3%になりました。

先住民言語法

先住民言語法(Indigenous Languages Act、S.C. 2019, c. 23)は、2019年6月21日に国王の裁可(Royal Assent)を受けました。カナダ文化遺産省(Canadian Heritage)の先住民の言語の法律のページ(新しいタブで開く)は、先住民の言語を取り戻し、よみがえらせ、維持し、強めることを支えるための法律だと説明しています。

法律の第5条(新しいタブで開く)は、目的として次のようなことを挙げています。

  • 先住民の手話を含む、先住民の言語の使用を支え、広める
  • 言語を取り戻し、よみがえらせる先住民の取り組みを支える
  • 十分で、長く続く資金を出す
  • 真実和解委員会(TRC)の行動の呼びかけ13〜15にこたえる

法律にもとづいて、先住民言語コミッショナー事務所(Office of the Commissioner of Indigenous Languages)が設けられています。TRC の行動の呼びかけは「真実和解委員会(TRC)と94の提言」で扱います。

ここに注意してね!

  • 「先住民の言語」というひとつの言語があるわけではありません。地域やネーションごとに別々の言語があり、同じ言語にも方言があります。
  • 寄宿学校では、子どもたちが自分の言葉を話すと罰せられました。言語の取り組みは、この歴史とつながっています(「寄宿学校」)。
  • 地名や施設の名前、看板などに先住民の言語が使われていることがあります。呼び方の基本は「呼び方と用語の注意」にまとめています。

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