日本人のためのカナダ情報
先住民の文化 / 歴史

先住民の日(National Indigenous Peoples Day、6月21日)

ひとことで言うと

毎年6月21日は、ファースト・ネーションズ、イヌイット、メティスの伝統と文化、社会への貢献を知り、たたえる日です。夏至に合わせた日付で、1996年に「National Aboriginal Day」として定められ、2017年に今の名前に変える方針が示されました。6月は先住民の歴史月間でもあります。

目次
  1. どんな日か
  2. なぜ6月21日なのか
  3. 始まりと名前
  4. 月の記念日
  5. この日の過ごし方
  6. 日本との違い・注意点

どんな日か

毎年6月21日は「先住民の日(National Indigenous Peoples Day)」です。先住民関係・北方問題省(Crown-Indigenous Relations and Northern Affairs Canada、CIRNAC)の先住民の日のページ(新しいタブで開く)によると、ファースト・ネーションズ、イヌイット、メティスの伝統と文化、そして社会への貢献を知り、たたえる日です。3つの先住民については「先住民(First Nations・Métis・Inuit)の基本」で扱います。

なぜ6月21日なのか

6月21日は、夏至のころにあたります。CIRNAC は、多くの先住民にとって夏至は精神的にも文化的にも深い意味を持ち、新しく始まること、つながること、祝うことの時だと説明しています。

始まりと名前

  1. 1996年、当時の総督が、6月21日を「National Aboriginal Day」と定めました。
  2. 2017年6月21日、首相がこの日の名前を「National Indigenous Peoples Day」に変える方針を発表しました。

いまは、カナダ各地で夏に行われる文化の祝いをまとめた連邦の「Celebrate Canada」の取り組みの一つにもなっています。

6月の記念日

カナダ文化遺産省(Canadian Heritage)の記念日の一覧(新しいタブで開く)では、6月は「先住民の歴史月間(National Indigenous History Month)」です。6月には、ほかにも次のような日が続きます。

日付名前
6月21日先住民の日(National Indigenous Peoples Day)
6月24日サン・ジャン・バティストの日(Saint-Jean-Baptiste Day)
6月27日多文化主義の日(Canadian Multiculturalism Day)
7月1日カナダ・デー(Canada Day)

この日の過ごし方

CIRNAC は、地域の行事に参加したり、公式の画像をダウンロードして共有したりすることを呼びかけています。パウワウ(Powwow)を訪れるときのマナーは「パウワウを訪れるときのマナー」、文化施設は「先住民の文化施設と博物館」で扱います。

日本との違い・注意点

  • 先住民の日は、9月30日の「真実と和解のための国民の日」とは別の日です。6月21日は文化と貢献をたたえる日、9月30日は寄宿学校の歴史とサバイバーを思う日として位置づけられています。
  • 休みになるかどうかは州・準州によって違います。州・準州の祝日は「州・準州ごとの祝日」で扱います。
  • 行事で儀式や祈りが行われるときは、写真や動画を撮ってよいか、主催者の案内に従います。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

先住民の文化先住民の基本(First Nations・Métis・Inuit)カナダの憲法は、先住民としてファースト・ネーションズ、イヌイット、メティスの3つの民族を認めています。2021年の国勢調査では、先住民と答えた人は180万人を超え、人口の約5%です。3つの民族それぞれの人口、暮らす地域、言語の基本をまとめます。先住民の文化真実と和解のための国民の日(National Day for Truth and Reconciliation、9月30日)毎年9月30日は「真実と和解のための国民の日」です。寄宿学校(Residential schools)から帰らなかった子どもたちと、生き延びた人(サバイバー)、その家族や地域を思う日で、同じ日は「オレンジシャツ・デー」でもあります。連邦の法律で定める一般休日ですが、州の法定祝日かどうかは州によって違います。先住民の文化パウワウ(Powwow / Pow wow)を訪れるときのマナーパウワウは、太鼓と歌、踊りで行われるファースト・ネーションズの集まりです。多くは誰でも見に行くことができます。グランド・エントリー(Grand Entry)の流れと、写真や起立など、訪れる人が知っておきたい基本を、公的な機関の説明をもとにまとめます。先住民の文化先住民の文化施設と博物館(Indigenous cultural centres and museums)先住民の歴史と文化は、博物館や、国・州が管理する史跡で学ぶことができます。カナダ歴史博物館(ケベック州ガティノー)、アルバータ州のヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ、サスカチュワン州のバトシュ国定史跡を、各施設自身の説明をもとに紹介します。基礎知識州ごとの祝日(Statutory holidays by province、Family Day など)州・準州の法定祝日は、それぞれの雇用基準法で決まり、数も中身も違います。BC州と3つの準州は11日、ニューファンドランド・ラブラドール州は6日など、全州・準州を表にまとめます。2月の祝日の名前や、準州だけの祝日もあります。先住民の文化インディアン法(Indian Act)インディアン法は1876年に制定された連邦の法律で、いまも効力があります。ファースト・ネーションズの人の登録(インディアン・ステータス)、リザーブ(保留地)、バンド(コミュニティ)の運営などを定めています。法律の主な中身と、登録の仕組みの改正の流れをまとめます。