真実と和解のための国民の日(National Day for Truth and Reconciliation、9月30日)
毎年9月30日は「真実と和解のための国民の日」です。寄宿学校(Residential schools)から帰らなかった子どもたちと、生き延びた人(サバイバー)、その家族や地域を思う日で、同じ日は「オレンジシャツ・デー」でもあります。連邦の法律で定める一般休日ですが、州の法定祝日かどうかは州によって違います。
どんな日か
毎年9月30日は「真実と和解のための国民の日(National Day for Truth and Reconciliation)」です。カナダ文化遺産省(Canadian Heritage)の真実と和解のための国民の日のページ(新しいタブで開く)によると、この日は「オレンジシャツ・デー(Orange Shirt Day – Every Child Matters)」でもあります。
先住民の子どもたちが通わされた寄宿学校(Residential schools)の歴史と、その影響を心に留める日です。寄宿学校から家に帰らなかった子どもたち、生き延びた人(サバイバー、Survivors)、その家族と地域を思う日とされています。寄宿学校については「寄宿学校」で扱います。
始まり
この日は、真実和解委員会(Truth and Reconciliation Commission、TRC)の「行動の呼びかけ(Calls to Action)」の80番目にこたえて作られました。80番目の呼びかけは、連邦政府が先住民と協力して、サバイバーとその家族、地域をたたえ、寄宿学校の歴史と影響を広く記憶にとどめるための法定休日を作ることを求めています。TRC については「真実和解委員会(TRC)と94の提言」で扱います。
この日を連邦の法定休日にする法案(Bill C-5)は、2021年6月3日に国王の裁可(Royal Assent)を受けました。
オレンジシャツ・デー
カナダ文化遺産省によると、オレンジシャツ・デーは2013年9月30日に、ブリティッシュコロンビア州(BC)のウィリアムズレイク(Williams Lake)で始まりました。寄宿学校のサバイバーとその家族、家に帰らなかった子どもたちをたたえるための日です。
オレンジのシャツは、多くの先住民の子どもたちが経験した、文化や自由、自尊心を失ったことを表しています。「Every Child Matters(どの子どもも大切)」という言葉とともに使われます。カナダ文化遺産省は、サバイバーをたたえてオレンジを身につけることや、地域の行事に参加することを呼びかけています。
休みになるかどうか
この日が休みになるかどうかは、働く職場にどの法律が適用されるかで変わります(「カナダの祝日」)。
- 連邦の規制を受ける職場:カナダ労働法典(Canada Labour Code)第166条(新しいタブで開く)は、9月30日の真実と和解のための国民の日を一般休日(general holiday)に入れています。
- 州の規制を受ける職場:州・準州の雇用基準法で決まります。たとえば BC では、州の法定祝日の一覧に入っています。一方、オンタリオ州の雇用基準法の祝日(9日)には入っていません。
学校や店、役所が休みになるかどうかも、州や自治体、施設によって違います。
この日の過ごし方
カナダ文化遺産省は、9月と9月30日に各地で行われる行事の一覧を公開しています。一覧には、次のような行事があります。
- サバイバーの話を聞く会や、寄宿学校の歴史を学ぶワークショップ、映画の上映
- 追悼のための歩行(ウォーク)や集まり
- 先住民の文化にふれる行事や展示
行事によっては、儀式や祈りの時間があります。参加するときは、主催者の案内に従います。
日本との違い・注意点
- カナダ全体で一律に休みになる日ではありません。休みかどうかは職場や州で違うため、雇用主や学校に確かめます。
- 寄宿学校の歴史とサバイバーを思い起こす日として位置づけられています。
- オレンジのシャツを着るのは、サバイバーへの敬意を表す方法の一つとして呼びかけられています。
- 先住民の呼び方や言葉づかいは「呼び方と用語の注意」で扱います。
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