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リザーブ(保留地、Reserve)と訪問するとき

ひとことで言うと

リザーブ(保留地)は、法的な所有権を国王(連邦政府)が持ち、特定のファースト・ネーションが使い利益を受けるための土地です。土地の管理の仕組み、バンド評議会が定める決まり、訪れるときに知っておきたいことを、連邦政府の説明と法律の条文をもとにまとめます。

目次
  1. リザーブとは
  2. 土地の管理のしかた
  3. バンド評議会が定める決まり
  4. 訪れるとき
  5. 日本との違い・注意点

リザーブとは

先住民サービス省(Indigenous Services Canada、ISC)のリザーブへの土地の追加のページ(新しいタブで開く)は、リザーブ(保留地、reserve)を「法的な所有権を国王(カナダ政府)が持ち、特定のファースト・ネーションが使い利益を受けるための土地」と説明しています。

リザーブは、インディアン法(Indian Act)で定められた土地です。法律の第2条の定義や、第87条の税の扱いは「インディアン法」にまとめています。1871年から1921年の番号条約には、リザーブの土地の約束が含まれていました(「条約と土地の権利」)。

リザーブはファースト・ネーションズのコミュニティの土地です。メティスやイヌイットの土地の仕組みはこれとは別で、3つの民族の違いは「先住民の基本」で扱います。

土地の管理のしかた

リザーブの土地は、インディアン法にもとづいて管理されるほか、ファースト・ネーション自身が管理する仕組みもあります。

仕組み内容
インディアン法法律と規則にもとづいて、連邦政府が土地の管理に関わる
ファースト・ネーションの土地管理(First Nation Land Management)コミュニティが承認した「土地法典(land code)」で、インディアン法の土地に関する44の条項に代えて、自分たちで土地を治める
自治協定自治(self-government)の協定と法律にもとづく

先住民関係・北方問題省(CIRNAC)の土地管理のページ(新しいタブで開く)によると、土地管理の枠組みの合意は1996年2月12日に署名されました。署名したファースト・ネーションは200を超え、そのうち100を超えるファースト・ネーションが土地法典で土地を管理しています。

リザーブへの土地の追加

ISC によると、既にあるリザーブに土地を加えたり、新しいリザーブを設けたりすることを「リザーブへの土地の追加(Additions to Reserve)」と呼びます。加える土地は、いまのリザーブに接していても離れていてもよく、農村にも都市にもあります。手続きを進めやすくする法律(Addition of Lands to Reserves and Reserve Creation Act)が、2019年8月27日に施行されました。

バンド評議会が定める決まり

リザーブでは、それぞれのファースト・ネーションのバンド評議会(band council)が、規則(by-law)を定めることができます。インディアン法第81条(新しいタブで開く)は、評議会が規則を定められる分野として、次のようなものを挙げています。

  • 交通の規制
  • 公の催し、スポーツ、競走などの管理や禁止
  • 無断で立ち入った人や、禁じられた目的で出入りする人の退去
  • バンドのメンバーとそのほかの人の居住

第85.1条は、評議会が、選挙権のあるメンバーの過半数の同意を得て、リザーブでの酒類(intoxicants)の販売や所持などを禁じる規則を定められるとしています。また第30条(新しいタブで開く)は、リザーブへの無断の立ち入り(trespass)を罪としています。

決まりはコミュニティごとに違います。どのような規則があるかは、そのファースト・ネーションに確かめます。

訪れるとき

リザーブは、それぞれのファースト・ネーションのコミュニティの土地です。訪れるときは、次の点を心に留めます。

ここに注意してね!

  • 「保留地」という訳語から、使われていない土地を想像しがちですが、リザーブはファースト・ネーションズの人々が暮らすコミュニティの土地です。
  • リザーブでは、州の法律に加えて、インディアン法とバンド評議会の規則がかかわります。酒類の扱いなど、まわりの町と決まりが違うことがあります。
  • 土地の利用や開発については、条約や先住民の権利が関係します。個別の法律問題は、弁護士やそのファースト・ネーションに相談します。

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